【ライヴアルバム傑作選 Vol.3】
『東京スカパラダイス
オーケストラ ライブ』は
スカパラらしい姿勢を感じさせる
ライブカバー集

『東京スカパラダイスオーケストラ ライブ』('91)/東京スカパラダイスオーケストラ
スカパラはいつも話題に事欠かない
ここ1年間くらいを振り返ってもホントそうで、2022年7月にリリースされたシングル「Free Free Free feat.幾田りら」がYouTubePremium2022年の夏のキャンペーンCMソングに起用されていて、メンバーも出演していたCMをよく観かけた記憶がある。あと、2022年10月に日本テレビ系『スッキリ』の新テーマソングに「紋白蝶-8 a.m. SKA-.」が決定した。個人的には平日の朝はほぼ毎日スカパラを耳にしている。さらには、2月よりTBSラジオ『JUNK』の新しいサウンドステッカーにもスカパラ楽曲が提供されている。3月15日にリリースされたミニアルバム『JUNK or GEM』のタイトルチューンがそれ。この他にも「北斗七星」が男子プロバレーボールクラブ“東京グレートベアーズ”のテーマソングになったり、「カルペ・ディエム~今日がその日さ」が昨シーズンに引き続いて“J SPORTS STADIUM2023 野球中継テーマソング”に決まったりと、ホント弛まなく、あらゆる層に向けて発信されているスカパラサウンドである。ここ半年間に限定しても、誰でもどこかしらで必ずスカパラ楽曲を耳にしているのではなかろうか。それほどの露出である。まさにその活動は止まることがないと言えよう。
タイアップが多いから露出も多い。それもあるだろう。だが、そもそも話題性に事欠かないのはスカパラの特徴でもあろう。とりわけ数々のアーティストのフィーチャリングはそれが発表される度に音楽シーンのトピックとなってきたし、こちらもそれらを聴く毎に新鮮さを味わってきた。2001年の所謂“歌モノ三部作”が最初だったように思うが、そこでは田島貴男、チバユウスケ、奥田民生の男性ヴォーカリストとコラボ。以降、コラボもしくはフィーチャーしたアーティストを順に列挙すると、ハナレグミ(永積タカシ)、CHARA、甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)、10-FEET、MONGOL800、ASIAN KUNG-FU GENERATION、尾崎世界観(クリープハイプ)、片平里菜、Ken Yokoyama、斎藤宏介 (UNISON SQUARE GARDEN)、峯田和伸(銀杏BOYZ)、宮本浩次(エレファントカシマシ)、桜井和寿 (Mr.Children)、川上洋平 ([Alexandros])、そして、最新作での幾田りらといった面々。以上、シングル曲だけを取り上げたが、アルバム収録曲でも、TOSHI-LOW (BRAHMAN / OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)や中納良恵(EGO-WRAPPIN')の他、歌い手以外では菊地成孔や上原ひろみらも参加しているし、話題になったと言えば、さかなクンがバスサックスを担当した『Paradise Has NO BORDER』を覚えている方も多いのではないだろうか。最新作『JUNK or GEM』では、長屋晴子(緑黄色社会)、原慎也(Saucy Dog)を迎えている。スカパラ作品でのコラボ、フィーチャリングは上記以外にもまだあるし、逆にスカパラを客演したアーティストを含めると、その数はまさに枚挙に暇がない(ちなみにスカパラをフィーチャリングしたのは椎名林檎、MAN WITH A MISSION、関ジャニ∞、大森靖子などなど)。常にどこかで誰かと一緒にパフォーマンスしていることが今なおトピックとなり続けているスカパラである。
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