L→R HIROKAZ(Gu)、KOUHEI(Dr&Cho)、GEN(Vo&Ba)、RYU-TA(Gu&Cho)

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【04 Limited Sazabys】今ならどんな
ことをやっても僕らの音、色になる

名古屋発、4ピースロックバンド04 Limited Sazabysが前作『sonor』より9カ月でミニアルバム『monolith』をリリース! ハイトーンヴォイスとキャッチーなメロディーにさらに磨きがかかった今作について、GEN(Vo&Ba)に訊いた。
取材:高良美咲

結成当初は、主にどのような活動を中心に行なっていたのですか?

ライヴばっかりやってた気がします。バンドの活動の仕方、音楽の知識も一切なく、右も左も分かってない時からライヴばっかりやってました。いろんな先輩やライヴハウスの人に“下手だ”“音楽じゃない”と怒られているうちになんとなく分かるようになってきて、今に至ります。

当時はどのようなバンド像を思い描いていたのでしょうか?

結成当初は英語で速い音楽がやりたかったんですが、最近は日本語もやるし、遅い曲もやるし、思い付いたことは何でもやっていいかなと思ってます。

そんな04 Limited Sazabysの結成のきっかけは?

いわゆるキッズだった僕たちは名古屋のライヴハウスに出入りしてるうちに知り合い、結成しました。みんな進学をきっかけに名古屋に出てきたんですが、名古屋に行ったらバンドをやりたいという共通の意志があり、同い年だったこともあって意気投合しました。

そこで気になるのが“04 Limited Sazabys”というバンド名なのですが…。

かなりなんとなくノリで決めたのですが…(笑)。4人だから“4”、“4”より“04”のほうがカッコ良いかなと“04”。“Limited”は多分、僕が当時大好きだった“Limited Records”から取って、“Sazabys”は初期ドラムが大好きなガンダムの“ササビー”から(のちに綴りが違うことに気付く)。僕は“ASIAN KUNG-FU GENERATION”とか“OVER ARM THROW”みたいな、3単語ぐらいの長い名前にしたかったんです。でも、長すぎて1回ではなかなか覚えてもらえないので、今は少し後悔してます(笑)。

04 Limited Sazabysの楽曲は2~3分台で終わる曲が多く、メロディーのキャッチーさとそのスピード感にハマって何回も繰り返して聴きたくなります。

あまり複雑になりすぎないようシンプルに仕上げようと心掛けてます。メロディーの邪魔をしないように足しすぎず、足したらその分引くようにしてます。

現在までに至る音楽のルーツはどういうところだったのでしょうか?

10代の頃、兄の影響でHi-STANDARDをはじめとする、いわゆるAIR JAM世代のバンドにどっぷりハマり、そこからどんどん掘り下げまくってました。今ではテクノやハウス、ヒップホップもJ-POPも大好きで幅広くなんでも聴いてますが、日本のバンドだと多分クラムボンが一番好きです。

昨年5月にリリースしたミニアルバム『sonor』についてなのですが、手に取った方からの反響、ツアーで各地を回ってみて手応えはいかがでしたか?

純粋に、お客さんが増えたと思いました。初めて行く土地でも自分たちのことを知ってる人がたくさんいて嬉しかったです。広がってるんだなと感じました。あと、お客さんの層が広がったなと感じます。今まではモッシュ&ダイブが大好きな元気いっぱいの若者が中心でした。『sonor』リリース以降は、自分より年上であろうお洒落な人や、バーカウンターの前でお酒を飲みながらゆるくノってる人、いろんな人が増えました。僕個人的にはやっぱり盛り上がってるほうがテンションが上がるので、メロディックのカルチャーに馴染みがないような人も、テンションが上がりすぎた自分を抑え切れず、前線に突っ込んできてくれたらいいなと思ってます。

改めて振り返ると、どんな一枚になったと思いますか?

日本語の曲もあるし、英語の曲もあるし、曲調も明るいのから暗いのまである。ジャンルで分けるとなんとも言い難い。でも、アルバム全体を通して疾走感というか爽快感があって…これは名盤ですね(笑)。良いアルバムだと思います。今聴くとアレンジが甘い箇所もたくさんありますが、当時の僕らの全力が詰まった一枚です。墓場まで持って行きたいです。

リリース後、バンドとしての変化はありましたか?

活動の幅が広がって、対バンのジャンルを問わなくなりました。歌モノのバンドやギターロック系のバンドとの共演も増えました。あと、なぜかラウド系のバンドさんからイベントのお誘いがよくきます。友達がすごく増えました。個人的には自分たちが浮いているようなイベント、若干アウェイな時ほど気合いが入りますね。

そして、2月12日にリリースされた『monolith』ですが、この作品を通して初めて出会う人や、これから出会う人たちに04 Limited Sazabysというバンドを説明するとしたら?

“メロディーが良いバンドです”。やっぱり僕はメロディーが良い音楽が好きです。メロディーが一番にあって、それを活かすためのリズムや歌詞、アレンジを決めてます。

『monolith』は前作から9カ月でリリースとなったわけですが、前作『sonor』の制作時から構想はあったのでしょうか?

『sonor』の制作時は目の前のことにいっぱいいっぱいで、次のアルバムのことは全然考えてませんでした。新しいアルバムを出すことが決まり、『sonor』のツアー中も曲作りをしてたんですが、なかなか曲ができずに苦労しました。みんなの期待も感じてましたし、絶対前作を越えるモノを作りたいと思い、今までにやったことないようなことをやろうとしすぎて、迷走したりもしました。

本作には7曲が収録されており、すでにライヴで披露されている楽曲もありますが、今作のために書き下ろした楽曲は?

「Touch your shape」と「hello」は『sonor』の時からありましたが、今回レコーディングするにあたってコードもメロディーも歌詞も変えたので、感覚的には新曲です。それ以外の曲は『sonor』のツアーが終わってから書いた曲です。過去最速の制作スピードです。10月は毎日曲のこと、歌詞のことを考えてたので、気が狂いそうでした。いや、むしろちょっと狂ってたと思います。

そして出来上がった、アルバムのタイトルでもあり1曲目を飾る「monolith」は勢いに満ちあふれた楽曲ですね。

みんなを一撃で倒せるようなキラーチューンが絶対に欲しいと思って作りました。先ほども言いましたが、制作中は今までにやったことないようなことをやろうとしすぎて迷走したりもしました。そんな時に、ふと初心に帰って自分たちの得意な疾走感のあるリズム、コード進行で考えたらフッとできました。全編日本語にして歌の要素を強くした分、今までにない新しさとも思います。

「nem...」は語感の良い歌詞、耳に残りやすい爽快なメロディーが印象的でした。他にも「midnight cruising」「Wednesday」など深夜もの思いにふけるような場面や、夢や眠りにつながる楽曲が多いように感じたのですが。

メロディーはわりといつでも浮かぶので、いいメロディーが思い付いた時はすぐに録音して残すようにしてます。歌詞はいつも深夜に頭を抱えて書いてます。半分眠りながら書いてるので、夢や眠りにつながりがちです。そのせいかあまり明るい前向きな歌詞はないですね。深夜の頭の中、あるいは夢の中からなんとか引っ張り出して書いてます。

「Chicken race」は軽やかで、転がるようなメロディーの展開がとても面白いです。すでにライヴでも披露されていますが、会場の反応はいかがでしたか?

転がるようなメロディーの展開!! 素敵な表現ありがとうございます。こういうリズムは僕の中でお祭り系と呼んでるんですが、今までにやったことがなかったのでトライしてみたら僕ららしい楽曲になりました。やはりノリやすいリズムなのでライヴで初めて披露した時もみんなのリアクションは最高でした。ライヴ映えする曲だと思います。

「Touch your shape」は今作の中では唯一の全編英語詞、さらにギターのRYU-TAさんの歌から始まることによって、今作にメリハリを付けてくれる一曲になっていますね。

僕らの根底にあるメロディックやパンクの要素がふんだんに詰まってます。歌い出しのRYU-TAの声と、アルバム終盤での全編英語詞で直球アレンジはびっくりするだろうと(笑)。もともと僕が全部歌ってたんですが、レコーディング当日RYU-TAに歌ってもらったらゴリゴリでカッコ良かったのでこのかたちになりました。RYU-TAは僕の中でパンク担当です。彼はパンク大好きですし。

今作は韻を踏んでいるところが多いのも印象的ですよね。日本語をたくさん取り入れることで今までとの変化もあったのでしょうか?

今までメロディーを大事にしていた分、メロディーを表現する上で発音がカクカクしてる日本語より、しなやかな英語のほうが合ってるとずっと思っていました。でも、日本語で書いた時に日本語はカクカクしてる分、リズムとして扱えるし、韻を踏んだり言い回しでいくらでも遊べることに気が付きました。実は「Wednesday」などの英語詞部分も、韻はかなり意識してます。韻とノリ重視で歌詞を書くようになって、“歌詞”というよりも“声”というひとつの楽器の使い方を見つけた感じですね。

そして出来上がった今作は、どのような作品になったという実感がありますか?

ポップで耳に気持ちの良い音が鳴ってる、自分たちにしか作れない一枚ができました。

中でも思い入れのある曲はありますか?

表題曲にもなってる「monolith」ですかね。この曲ができるまでは本当に苦しくて、できた時は嬉しかったです。僕自身この曲には救われました。あと「hello」も大好きで思い入れがあります。このかたちになるまで紆余曲折ありました。最後に付け足したCメロは歌詞も歌も納得がいくものができました。でも、結局全曲好きですね(笑)。全曲大事ですし、かわいくてしょうがないです。

今作に名付けられた“monolith”という言葉に込められた思いとは?

僕が大好きなスタンリー・キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』の中に出てくる石碑、“monolith”からとりました。作中で人類の祖先が石碑に触れて道具を使うことを覚えます。触れたものに何らかの影響を与える石碑です。自分自身、このアルバムには自分たちの成長や進化を感じています。またこのCDに出会った人に、何かしらの反応や影響を起こせたらなと思ってます。

そんな今作で、特に聴いてほしいところはどこでしょう?

やっぱメロディーですかね。歌詞を見ながら聴くと、まったく違った印象になると思うのでそれも楽しんでほしいです。

バンドにとってターニングポイントになりそうな一枚ですね。

思い付いたことも何でもやっていいんだなと思いました。今ならどんなことをやっても僕らの音、色になるような気がします。どんどん吸収していろんなことに挑戦していきたいです。

そして、3月1日の千葉LOOKを皮切りに『monolith tour 2014』が始まりますが、どのような反応が返ってくるか楽しみですね。

ぜひライヴに遊びに来てほしいです。ツアーをして、ライヴをして、楽曲を育てて、楽曲を研いで、初めてアルバムが完成すると思っています。ぜひライヴに来てください。あと、今年はフルアルバムを出せたらなと思っています。頑張ります。触れた人に何かしらの影響を与える一枚ができました。みなさんが僕の想像もつかないような解釈をしてくれると嬉しいです。
『monolith』2014年02月12日発売No Big Deal Records
    • 【初回生産限定盤】
    • NBDL-0012 1890円
    • ※CD-EXTRA仕様
    • 【通常盤】
    • NBDL-0013 1890円
04 Limited Sazabys プロフィール

フォーリミテッドサザビーズ:2008年に名古屋にて結成。15年4月に1stフルアルバム『CAVU』で日本コロムビアよりメジャーデビュー。17年2月11日には初の日本武道館ワンマンライヴを即日完売と大成功を収めた。バンド結成10周年を迎える18年、4月7日&8日には地元・名古屋にて3回目となる自身主催の野外イベント『YON FES 2018』、4月から5月にかけてはバンド初の東名阪アリーナツアーを開催した。04 Limited Sazabys オフィシャルHP

OKMusic編集部

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