L→R 松井友哉(Ba)、Koto(Dr)、野田択也(Vo&Gu)、鮨朗(Gu)

L→R 松井友哉(Ba)、Koto(Dr)、野田択也(Vo&Gu)、鮨朗(Gu)

【peeto インタビュー】
結局、何をやっても
僕らっぽい楽曲にしかならない

『No Big Deal Records Audition 2020』でグランプリを獲得した、千葉県柏発カルチャーロックバンドのpeetoから、夏を感じられるポップでキャッチーな楽曲が並ぶ2ndフルアルバム『GAL』が到着。“僕たちの今のモードを素直に表せた”という今作ついて、全曲の作詞作曲を担当した野田択也(Vo&Gu)に訊いた。

10曲のストーリーを
構えすぎずに自然体で表した

peetoは“千葉県柏発のカルチャーロックバンド”という肩書と、“Urban Rock from Town”という言葉を掲げて音楽を制作されています。日本国内で地名を肩書として打ち出すバンドは数多く存在しますが、peetoにとって柏市という場所はどんな影響を与えているのでしょうか?

バンドメンバーが出会ったのが柏市なんですよ。バンド自体も柏のライヴハウスで育ったので、肩書きに入れているのは恩返しというか、そういう意味合いが一番あると思います。僕たちはスターになりたいと思って活動しているので、結果的に街に対して何か貢献できたら嬉しいなと。

そんなpeetoを生んだ柏市の魅力はどこにあると思いますか?

意外となんでも揃っていますよ(笑)。音楽に関しても応援してくれている街でもありますし、とても住みやすいと思います。コロナ禍の前だと路上ライヴもある程度自由にやらせてもらえていましたし、音楽が近くにあるんですよ。

なるほど。そんな街で2017年に結成されて、1stシングル「Film」(2017年6月発表)を、始動からわずか8カ月で1st アルバム『LIKE A WAVES』(2018年5月発表)をリリースするなど、精力的に活動をされてきました。2020年にメンバーチェンジを経て現体制となりましたが、バンドにとってこの4年間はどんな時間でしたか?

多くの楽曲を制作し、ライヴ活動をしてきましたが、結成当時は僕もメンバーも22歳と若かったから、この4年間でバンドとしても人間としても大きく成長できたと思います。子供から大人に変わっていくような感じですかね。音楽に対しての向き合い方も始動当初に比べるとメンバー間で意思の共有ができているし、バンドの状態がかなりいい感じになっています。

バンドの意識が変わったと感じられたターニングポイントはありましたか?

僕が持って行く曲に対して他のメンバーも“いい曲だよね”と言ってくれたりするようになったことが成長したと実感したポイントかな? あとは、表現したい音楽をメンバーが一丸となって向き合いながら作ることができているので、その点も大きな変化ですね。

野田さんが書かれる楽曲はジャンルの幅が広くて、バンドプロフィールでもポップス、ロック、ブラックミュージック、R&Bやシティポップを織り交ぜた“New Music”と紹介されていますが、曲を聴くほどに野田さんの音楽ルーツがどこにあるのかを私は探りきれませんでした。どんな音楽と触れ合ってきたのでしょうか?

peetoの活動初期で言うと、チャットモンチーとか日本の邦ロックと言われているバンドを聴いていましたね。その後は海外の音楽…それこそR&Bやブラックミュージックなどにハマっていたので楽曲に取り入れたり。さらに最近で言うと、サーフミュージックのような脱力感のある音楽にハマっています。

前作のアルバムを聴いた上だと意外ではないかもしれませんが、邦ロックが始まりというのは驚きました。

僕らは英語も使いますけど、日本語の歌が持つ特有のメロディーも大事にしたいので、リズムやサウンド、メロディーと歌詞のバランスは意識していて。“R&Bだけをやってるんじゃないんだぞ”と言いたいですし、あくまでポップスとして昇華できるような楽曲を意識しています。

ポップスがバンドの軸にあるんですね。peetoの楽曲は耳馴染みのいいメロディーが特徴的だと感じていたので、その点を意識されているのはさすがだと思います。私は前作『LIKE A WAVES』を聴いてから今作の『GAL』を聴きましたが、作品全体の統一感が前作よりもしっかり組まれていると感じました。ゴリっとしたロックは少なく、シティポップ、R&B、ファンクよりの曲が目立っていて。今作は何かコンセプトを立てて制作に取り組まれたのでしょうか?

コロナ禍でメンバー同士がやりたい音楽や表現したいことについて話し合い、考える機会が多かったので、そういう意味では前作よりもバンドでやりたいことと表現したいことを決めてから制作に挑めたと思います。僕らはやりたいことを常にやっていきたいと考えているので、前作よりもどうこうではなく、今作はこうしたいと考えていました。“今の僕らのモードはこういう感じです”と言えるものになりましたね。

それで言うとコンセプトとしては?

“夏らしい”というところですかね(笑)。

タイトルもジャケット写真も夏らしさが出ていましたから、これは愚問でしたね(笑)。

あははは。その中でも歌詞で言うと下心を表現しているものなどもありますが、10曲もあるのでいろいろなストーリーを構えすぎずに自然体で作っていったんです。

確かに自然体という言葉が似合う楽曲が揃っているから、前作よりも力を抜いて作られたのは分かります。それでは、今作『GAL』についてうかがいます。アルバムは先行配信もされた「THUNDER」から始まりますが、イントロのベースとギターのリフの破壊力にやられました。今作唯一と言えるロックサウンドの楽曲ですが、アルバムを勢いづける一曲になっていますね。

この曲は制作の終盤にできた曲なんですが、“かまそうぜ!”というコンセプトを立てて作り始めて。“THUNDER”というタイトルを先に決めたから、雷っぽいフレーズを入れた曲です。

では、私がイントロで衝撃を受けたのはある意味してやったりということですね(笑)。

そうですね(笑)。そのリアクションは嬉しいです。

続く「Fish&Beef」は横揺れ必須なテイストで、ドライブ中に流れるイメージが浮かびました。歌詞のメッセージは“欲張っていいし、人生を楽しんじゃいなよ”ということかなと。歌詞の内容やタイトルなど、この辺の発想の面白さが野田さん楽曲の魅力のひとつでもあると思いますが、欲望という言葉を“Fish&Beef”に置き換えているのですか?

メッセージで言うと、歌詞にある《“結局LOVE”》という一文が全てですね。“何だっていいよね”と考えた時に、どっちだっていいし、どっちでもだっていいし…でも、結局“LOVEだよね”という答えが出たので、それを書いてみました。

なるほど。そのメッセージから、なぜタイトルが“Fish&Beef”という言葉になったんでしょう?

それで言うと、“どっちも”とか“どっちか”とか、“何にしよう?”とか“何がいいんだろう?”とか考えるのが面倒臭いと思いながら、連想的に出てきたのがこの言葉だったんです。対比を表す言葉を探した時にパッと降りてきて。歌詞にも入っているので、それもきっかけになりましたね。

アルバムは続いて関西テレビ『2時45分からはスローでイージーなルーティーンで』の6・7月エンディング曲としてオンエアもされている「SPECIAL ON THE BEACH」に移ります。バンドのYouTubeチャンネルでこの曲について語る動画も拝見しましたが、デモ時のタイトルに元ネタがあるんですよね?(笑)

そうなんですよ。仮タイトルは“SEX ON THE BEACH”だったんですけど、“ちょっとやりすぎかな?”とバンドで話し合って変えました(笑)。あと、“SEX”と言わなくてもSEXは表現できると思って。“SPECIAL ON THE BEACH”という言葉は“いいことしようぜ”という意味でつけたし、そっちのほうが面白いかなと。

この曲はpeetoにとって、ひとつの代表曲になるのではと思いましたが、どのように制作されていきましたか?

でかい会場、フェスだったりの景色が見えるような方向性で作り始めた曲になります。夏らしくもあり、海の広さみたいなものも楽曲で表現したかったんです。デモの段階から楽曲の雰囲気も大きくは変わっていないし、僕たちが表現したかったことがそのまま詰まっていると思います。
L→R 松井友哉(Ba)、Koto(Dr)、野田択也(Vo&Gu)、鮨朗(Gu)
アルバム『GAL』

OKMusic編集部

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