Member 月山 悟(Vo&Gu)、ムクヒラショウゴ(Ba&Cho)、青木優治(Dr/Support)

Member 月山 悟(Vo&Gu)、ムクヒラショウゴ(Ba&Cho)、青木優治(Dr/Support)

【ヨルノアト インタビュー】
抒情的なコード感で魅せる
ヨルノアトのオルタナロック

“OSAKA ALTERNATIVE ROCK”を掲げ、ヨルノアトはライヴハウスシーンで知名度を上げてきた。彼らは来年5月に結成5周年を控え、新たな意欲も燃やし始めている。確固たる信念と哲学とともに活動を続けてきたバンドを代表して、月山 悟(Vo&Gu)に話を訊いた。

活動を止めるメリットは
まったくなかった

新型コロナウイルスの感染拡大後もヨルノアトは配信ライヴをやりながら活動を止めることはありませんでした。6月30日にはいち早く有観客ライヴも再開し、シーン全体が委縮しているように思える中、そんなふうに精力的に活動を続けることができたモチベーションは、どんなところにあったのでしょうか?

“音楽を伝えなければ!”みたいな使命感があるわけではないんです。ただ、自分らにできることは音楽活動だけなんです。で、この時期にどういう時間の使い方をしたらいいのかという話をメンバーとした時、全員があまり倫理的ではなかったというか(笑)。人と接することを控えようというよりは、みんなが止まっちゃったんだから、やっぱり今がチャンスという想いもありました。何をやってもこれまでよりは目立てるし、先を行っている先輩バンドも止まってしまった今こそ距離を詰める時だっていう。Twitterに“どういうつもりなんですか?”というお叱りのDMも多少は来ますけど、それも含め、ちゃんと目立てているという実感はありますね。だから、モチベーションという意味では、下心的なところはありました(笑)。“今がチャンス”という気持ちは引き続き今もありますね。僕らのバンドのイメージ的に多少は悪目立ちしても大丈夫というか、“俺らには音楽しかないんです”と言っていたら、嫌われるか、その気持ちが通じるかぐらいの状況だったので、活動を止めるメリットはまったく感じなかったんです。

有観客ライヴを再開した時のお客さんの反応はいかがでしたか?

待っていてくれたお客さんは結構いましたね。やっぱりライヴハウスが好きな人は好きなので。

そんなふうにライヴ活動も続けつつ、5月には「独白」という新曲も配信リリースしました。11月7日のライヴでも新曲のCDを無料配布したわけですが、曲も作り続けていたわけですね?

そうですね。年始の段階で『夜明けの歌 春夏秋冬スリーマン』という年4回のシリーズイベントを発表して、それぞれに新曲を配ろうと計画を立てたので、それは守るかたちで、まあ止める理由はなかったですね。

そもそもヨルノアトはどんなふうに始まったのでしょうか? 2016年5月22日に活動開始とプロフィールには書かれていますが、22日と日にちまではっきりしているバンドも珍しいし。実際そうなのか、便宜上そうしているのか、どちらなのでしょうか?

ベースのムクヒラショウゴに声をかけてバンドを組んだのが、2016年の4月だったんですけど、以前やっていたバンドの反省もあって、ヌルッと始まっちゃうとその後の活動もヌルッとしちゃうので、“5月22日に活動開始”とSNS上で発表したんです。それにバンドの誕生日を作っておいたら、毎年イベントのネタにもなるじゃないですか(笑)。なので、5月22日は実際にバンドがスタートした日ですね。

ムクヒラさんとはどんなふうに出会って、一緒にバンドをやろうと思ったのですか?

僕がやっていた前のバンドがツアーに行く時に、当時のベースが仕事の都合で来られないことがあって、仲が良かったバンドでベースを弾いていたムクヒラに来てもらっていたんです。僕がその前のバンドを抜けるタイミングで、彼のバンドが解散することになったので、すぐに電話して“一緒にやろう”と言いました。器用なプレイヤーであることももちろん、人間性も分かっているというか、まったく知らない人と組むよりは、最初から作戦会議がしっかりできるのでその方がいいと考えました。

ヨルノアトは“OSAKA ALTERNATIVE ROCK”と掲げていますが、ムクヒラさんと新しいバンドを組むにあたっては、どんなバンドにしようと話し合ったのですか?

実は、最初はオルタナではなくて、なんとなく大人パンクというか、ちょっと落ち着いた感のあるパンクをやりたいというイメージが僕の中にあったんです。最初は僕が曲を作っていたんですけど、なんかイマイチで(苦笑)。それで、試しにムクヒラが作ってみたら、それが良かったんです。ムクヒラはLOSTAGEやeastern youthが好きなんで、そこから曲作りは彼に任せて、自分は歌メロと歌詞を担当するように分業にし、“オルタナをやっています”と名乗り始めました。 “OSAKA ALTERNATIVE ROCK”と掲げてはいますが、そのキャッチフレーズとともに印象に残ったらいいなぐらいのニュアンスではあるんです。ちなみにバンドを組む時、ムクヒラが言った唯一の条件が、“いつか必ずeastern youthの地元である北海道をツアーしよう”でした。

ヨルノアトの曲を聴いて、きっとeastern youthが好きなんだろうというのは伝わってきました。じゃあ、現在のヨルノアトは月山さんが考えていた大人パンクとは違うわけですね?

はい。現在のヨルノアトらしさは、ムクヒラと曲を作ってきた中でできたものです。僕はヴォーカルだから自分で曲を作ると、分かりやすいコードで歌いやすい展開になっちゃうんです。だから、いい曲ができたと思っても、聴き返してみるとライヴハウスには同じようなバンドが10も20もいるだろうってなる。基本的にヨルノアトの曲はちょっと難解にはなっちゃうんですけど、ムクヒラが作ってきた曲に対して、僕が歌をはめていく感じでやっているので、結果的にそこがちょっともの珍しさになって、覚えてもらいやすくなっているっていうのはあります。
Member 月山 悟(Vo&Gu)、ムクヒラショウゴ(Ba&Cho)、青木優治(Dr/Support)

OKMusic編集部

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