L→R  Marcy(Ba&Cho)、金野一晟(Vo&Gu)、森 亨一(Dr&Cho)

L→R  Marcy(Ba&Cho)、金野一晟(Vo&Gu)、森 亨一(Dr&Cho)

【FUNNY THINK インタビュー】
激情型応援歌を掲げる
FUNNY THINKが
完成させた“決意”の1stアルバム

盛岡在住の3ピースバンド・FUNNY THINKが、MVの再生回数が39万回を超えたシングル「僕らはきっと美しい」(2021年9月発表)を含む1stフルアルバム『ライフイズビューティフル』をリリース。パンクシーンから頭角を現しながら、それだけにとどまらない楽曲にも挑み、決意を新たにした3人に話を訊いた。

メロディー、歌詞、メッセージの
どれを取っても自信がある

1stアルバム『ライフイズビューティフル』はタワーレコード盛岡店でレキシ、藤井 風、優里を抑えて、アルバムチャートの1位になったそうですね!

金野
そうなんです! 名だたるアーティストを抑えての1位にはびっくりしていて、地元でしっかり1位になれたのは大きいと思います。岩手を背負っていけるように頑張っていこうという励みにもなったし、責任感も湧きました。
地元でも今まで以上に知ってくれている人が増えた実感が湧きました。
Marcy
“地元で1位になれなきゃダメだろう”という気持ちもあったので嬉しかったです。

その『ライフイズビューティフル』はFUNNY THINKにとってどんな作品になった手応えがありますか?

金野
1stフルアルバムってバンドにとって一回限りのものなので、とても大切なものだと思うんですけど、メロディー、歌詞、メッセージのどれを取っても自信のあるものになりました。このバンドはベースのMarcyが入って、今年で3年目なんです。FUNNY THINKの最終形態のような、“この3人でこれから進んでいくぞ!”という決意のアルバムにもなりましたし、いろいろな意味で納得のいく一枚になったと思っています。

パンクロックから一歩踏み出したという印象もありましたが、FUNNY THINKはもともとHi-STANDARDのコピーバンドから始まったそうですね。

金野
はい。中学2年から3年になるくらいの頃から、森くんとハイスタのコピーバンドでライヴハウスに出ていました。

ハイスタのコピーバンドを始めるきっかけは、ハイスタが2012年に開催した『AIR JAM 2012』の映像を観たことだったそうですが、ハイスタのどんなところに惹かれたのでしょうか?

金野
それまではハイスタのことを知らなかったんですけど、そのライヴが収録されたDVDを観て衝撃を受けて、バンドをやりたいと思ったんです。森くんと僕の地元は岩手県の大船渡市なので、東日本大震災を経験しているんですよ。『AIR JAM 2012』は被災地支援という意味もあったと思うんですけど、そこに勇気と感動をもらったのもありますし、単純にハイスタのようなパンクを聴いてこなかったので、“こういう音楽があるのか!?”って。男らしさとか楽曲の疾走感も含め、カッコ良いと思いました。
僕もそれまでバンドの音楽は聴いたことがなかったんですけど、金野からハイスタのアルバム『MAKING THE ROAD』を聴かせてもらった時、“こんなにカッコ良い音楽があるの!?”と衝撃でした。何て表現したらいいのか分からないですけど、初期衝動みたいなものがバチッとハマった感じがしたんです。

それからふたりは楽器を始めたのですか?

金野
そうです。それまで野球少年だったんですけど、仲の良かった森くんにドラムをやらせました(笑)。

X JAPANが好きなMarcyさんは、ハイスタをきっかけにパンクも好きになったそうですね。どんなきっかけでFUNNY THINKに入ることになったのですか?

金野
前のベースが辞めることになった時、森くんと飲みながら今後のことについて話している中で、Marcyに声をかけてみようってことになったんです。Marcyは2個下の後輩で、彼が当時ベースヴォーカルをやっていたバンドもかなり勢いがあったし、うまいことも知っていたんですよ。後日改めてMarcyを誘ってみることになったんですけど、帰り道にラーメンを食べたあと、“飲み足りないね”と言っていたら、たまたまバイト帰りのMarcyが自転車で通りかかって(笑)。僕らはそれを運命的な出会いに感じて、その場で“入れよ”と誘いました。ただ、彼は彼で自分のバンドがあったので、“嬉しいけど、いったん考えます”って。でも、森くんと僕はその時点でMarcyが入るんだろうなと思っていました。
Marcy
高校卒業後は就職せずにバンドをやろうと考えてたんですけど、自分のバンドはなかなか思うように活動できてなかったんです。ライヴもできないし、スタジオにも入れないって時にふたりに声をかけてもらったんですが、一応自分のバンドもあるわけで、そのバンドは自分がヴォーカルで組んだバンドだったから思い入れもあったんですよね。でも、FUNNY THINKに入ったら楽しいんだろうなと思えたことが決め手になりました。
金野
夜中に車を走らせて、わざわざ僕らの地元である大船渡まで来て、そこで朝日を見て“入ろう!”って決めたらしいです(笑)。そういう男気的な部分にも惹かれました。

シンガロングやハーモニーはFUNNY THINKの大きな武器だと思うのですが、それは元ヴォーカルだったMarcyさんが加わったことで可能になったところもありますか?

金野
まさにそうです。シンガロングやハーモニーを大事にやっていきたいとはずっと考えていたんですけど、それがMarcyのおかげで不自由なくできるようになりました。

ところで、FUNNY THINKは高校卒業後、金野さんと森さんが盛岡に移るタイミングで英語の歌詞から日本語の歌詞に変えたそうで。

金野
はい。僕は英詞のメロコアに影響を受けていて、FUNNY THINKも最初は完全にメロコアのバンドなので、2ビートの速いテンポで英詞を歌っていたんです。でも、ライヴをやりながらだんだん人に何かを伝えることに重きを置くようになっていった時、英詞だとどうしても歌詞カードを読まないと伝わらないなと。メロディーに乗せるには英語のほうがいいのかもしれないですけど、聴いた時にパッと伝わるのは日本語だろうと考えて、基本的に全て日本詞に変えました。ライヴを大事にした結果です。
日本詞に変わったことで作品を重ねるごとに言葉の重みが増してきたと思いますし、歌詞から読み取れる情景も分かりやすくなってきましたね。“こうなんだ”と決めつけるのではなくて、“そういう考え方もあるのか”と思わせるような歌詞が多いのも面白いです。

ファンやリスナーを鼓舞する力強い歌詞もFUNNY THINKの魅力ですね。

金野
それは自分に向けた言葉なんです。誰かに“頑張れよ”って言葉を言うのは簡単なことだけど、無責任なことは言えないと僕は思っているので、まずは自分自身を応援しようと。それが巡り巡っていろんな人の応援歌になっているんだと思います。“俺も頑張るから、おまえも頑張れよ”って、そんな気持ちで歌っています。
Marcy
一晟さんが作るメロディーはもちろん、情景が思い浮かぶような歌詞も今回のアルバムの聴きどころですね。

『ライフイズビューティフル』はさらにパワフルになったFUNNY THINKのパンクロックと、曲調の幅の広がりも聴きどころだと思うのですが、そこは意識したところだったのでしょうか?

金野
そうですね。フルアルバムと考えた時に、曲調を含めていろいろな表現の仕方があったほうが面白いと。結果、今の自分らが持っているものは全て出せたと思います。

その中でFUNNY THINKの背骨と言えるのが、MVを作った「僕らはきっと美しい」「逆光」の2曲だと。

金野
その2曲はストレートでシンプルな曲ではあるんですけど、力強いメッセージが詰まっているんです。それがFUNNY THINKとして一番言いたいことなので、そういう意味では背骨になるという表現は当てはまると思います。
アルバム『ライフイズビューティフル』
L→R  Marcy(Ba&Cho)、金野一晟(Vo&Gu)、森 亨一(Dr&Cho)

OKMusic編集部

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