L→R 坂東志洋(Dr)、武市和希(Vo&Gu&Key)、井上雄斗(Gu&Cho)

L→R 坂東志洋(Dr)、武市和希(Vo&Gu&Key)、井上雄斗(Gu&Cho)

【mol-74】どんな曲もちゃんとmol-7
4の音楽として鳴らせている

ミニアルバム『colors』は色にちなんだタイトルの全6曲を収録。前作からの中で“楽曲の幅が広がった分、1回自分たちの音楽を整理したい”とも思ったという今作について武市和希(Vo&Gu&Key)に訊いた。
取材:高良美咲

まずは2016年8月にリリースしたミニアルバム『kanki』ですが、改めて振り返ってどのような作品になったと思いますか?

mol-74の振り幅が広がった作品になったと思います。それまでの作品にはなかったポップさも加わって、結果としてそれまで届かなかったところにも響く作品になったなと。「%」なんかは特にライヴでもお客さんと近い距離で共有できてる感じがして、それがとてもバンドに良い影響を与えてくれています。

約半年振りとなる今作ミニアルバム『colors』には色をタイトルにした全6曲が並んでいますが、タイトルありきで制作に取り掛かったのでしょうか?

アルバムタイトルを先に決めてから曲を作り始めましたね。シンプルに、全曲色にちなんだ曲名って面白いんじゃないかと思って。もちろんそれだけの意味じゃなくて、前作の『kanki』で楽曲の幅が広がった分、1回自分たちの音楽を整理したいというのもあって。初めての全国流通作品の『越冬のマーチ』や『まるで幻の月をみていたような』にある世界観重視の楽曲、そして前作『kanki』で見出したポップな楽曲、それぞれの“色”をちゃんと自分たちでも把握した作品を作りたいという意味がタイトルには込められています。

楽曲制作はスムーズでしたか?

いや、それが全然スムーズにはいかなくて(笑)。一番最初に「rose」ができた時点で面白いアルバムになりそうな感覚はあったんですけど、それぞれの色をしっかりと出すのが案外難しくて。やはり「%」で知って好きになってくれたファンの方にも届けないとっていう意識はありましたし、そこに焦点を当てた「light」が一番難航しましたね。その分、できた時の安堵感は今までのどの曲よりもありました(笑)。

「light」は動きがあって、バンドの柔軟さを印象付けてくれる楽曲になっていますよね。

mol-74のカジュアルな部分を表現できたと思います。こういう動きのある楽曲がライヴで必要なんだなと『kanki』で得られたので。曲名を“light”にしたのも、“光がなければそもそも色は認識できない”という意味を込めています。そういう意味でも、「light」のようなカジュアルな楽曲があってこそ世界観を重視した楽曲に色を与えることができるとも考えてます。

ピアノが心地良い「hazel」はスローテンポで静的ながらも、だんだんと音数が増えて広がりを見せていきますね。

すごく僕ららしいですよね。でも、楽曲に対するアプローチとしては新鮮で、僕個人的には今まで作った楽曲で一番気に入ってる楽曲になりました。“心がやわらいで、涙が滲み出す”みたいなイメージを表現するために、ギターの音には特にこだわっていて、いかにそのイメージに音色を近付けていけるかという作業もすごく楽しかったです。

「yellow」はコーラスがさわやかさを生んでいて。

mol-74って冬っぽさもあるんですけど、春っぽさもあると思ってて。そういった、パァッと世界が色付くような楽曲もこのアルバムに必要だなと思って作りました。

「complementary colors」は本作の中盤に据えられた、インタールードのような楽曲ですが。

今作のコンセプト的な楽曲になりました。簡単に言うと、“僕たちは本当の意味で分かり合うことはできない”ということを歌ってます。英語で歌ってる意味もイメージしてもらえたら嬉しいです。あと、これは僕じゃなくてとぅんさん(井上)が持ってきたフレーズをもとに作っていて。そういうのは今までになかったことなので新鮮な気持ちで、制作できました。ライヴでは少しアレンジしてやりたいとメンバーとも話してるので、今から楽しみです。

今作で新しく挑戦したことはありますか?

実はどの曲にも新しく挑戦したことはあるんですけど、個人的には「complementary colors」で英詞に挑戦したことですね。バンドとしては、やっぱり「light」のようなカジュアルな楽曲も、「hazel」のようなドレスな楽曲も、ちゃんとmol-74の音楽として鳴らせているのを改めて実感ができました。それはこのバンドの強みだと思ってるので、これからも大切にしたいです。

出来上がってみて、どのような作品になったと実感していますか?

本当に楽曲それぞれに“色”があって、mol-74というバンドを知ってもらうには一番説明しやすい、ある種名刺的なアルバムになったと思います。

リリース後の全国ツアーは、対バンをはじめ、東名阪でのワンマンもありますね。

対バンでは好きなバンドに出演してもらうからこそ、負けないように臨みたいです。そして、これは対バンもワンマンもですが、今作で新しい“色”がたくさん増えて、ライヴでもいろんなアプローチができるようになったので、新曲、旧曲関係なくいろんな“色”を感じてもらえるライヴにしたいですね。
『colors』
    • 『colors』
    • LADR-011
    • 2017.05.24
    • 2052円
mol-74 プロフィール

モルカルマイナスナナジュウヨン:京都を拠点に活動中のオルタナティブロックバンド。2010年9月結成。17年11月にサポートを務めていた髙橋涼馬(Ba)が加入し4人編成に。18年1月17日に7枚目のミニアルバム『▷ (Saisei)』をリリース。mol-74 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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