L→R 藤井ごん(Ba)、れんぴ(E.Pf)、麗(Vo&Gu&Vn)、空閑興一郎(Dr)

L→R 藤井ごん(Ba)、れんぴ(E.Pf)、麗(Vo&Gu&Vn)、空閑興一郎(Dr)

【チョーキューメイ インタビュー】
人間的成長を詰め込んだ、
初のフルアルバム

6月1日に1stフルアルバム『するどいささくれ』をリリースした4ピースバンドのチョーキューメイ。2020年の結成から2年の間に続々と作品をリリースし、ドラマのタイアップ、フルアルバムリリースと、怒涛のスピードで駆け抜けている彼らのこれまでの活動を振り返りつつ、最新作を通して素顔を紐解いていく。

“やりたい”と思ったら即行動
好奇心と勢いに身を預けた2年

チョーキューメイはどのような経緯でバンドを組まれたんですか?

バンドをやりたかったので、まずは弾き語りで活動をしていて、よくしてくれたライヴハウスの方がドラムの空閑さんを紹介してくれたのがきっかけでした。ごんは高校時代の軽音部の友達で、れんぴは高校時代に軽音部つながりで知り合った他校の先輩です。思い立ったらすぐ行動するタイプなので、メンバーを集めるのは早かったですね。ベースは結成当初、違う人だったんですけど。
空閑
僕は今28歳なんですけど、当時の麗さんは高校生だったので、誘われた時はかなり驚きました。
空閑さんがサポートしていたバンドのライヴを観に行った時は、正直言ってまだピンとこなかったんですよ。なので、LINEを交換して“じゃあ、よろしく~!”という感じにしつつも、2、3カ月放置していました(笑)でも、やっぱり一緒にやってみなきゃ分からないと思って、改めて連絡をして今に至ります。れんぴとは一緒にライヴを観に行った時にポケモンの話をして、一緒にゲームをするようになったんです。そこで“そう言えば、この人はキーボード弾けるよな”と思い出して誘ったら“ええで~!”って即答してくれました。
れんぴ
それまでやっていたバンドが解散した頃で、ちょうど何もやっていなかったからすぐにOKしました。麗は変わっている子なので、一緒にバンドをやったら楽しいだろうなと思いましたしね。
ごんは高校の軽音部の時に3年間同じバンドを組んでいたんです。私は一緒にいる人を振り回しちゃう人間なので、お互いの性格を分かっている人がいいと思ったんですよ。なので、前任のベーシストが辞めた時に彼に声をかけて、サポートからスタートしつつ、昨年5月に正規メンバーになってもらいました。
麗は高校の時から破天荒な子でしたね。僕はもともとギターヴォーカル志望だったんですけど、軽音部に入って初めてバンドを組んだ時に、彼女に“ベースがいないからやってほしい”と言われて急遽ベースをやることになりまして…。“練習しろよ!”って何度も怒られました。

ほぼ初対面の人に“ベースに転向してくれ!”と言える麗さんのハートの強さ、半端ないですね(笑)。曲作りに関してはどのように進めていったんですか? 1stシングル「教えて」(2020年9月発表)は結成してからわりとすぐにリリースされていますし、それ以降もハイスピードでリリースを続けていますよね。

最初は私が作り溜めていた楽曲の中からバンドに合いそうなものをセレクトして、スタジオに入って合わせていました。私が弾き語りの音源を持っていって、みんなでスタジオに入って作っていくというスタイルは、今も変わらずやっています。結成1カ月後にはレコーディングをしていましたね。
空閑
2、3回目のスタジオ練習が終わった時にはもうレコーディングをする流れになったので、僕の知り合いの方に依頼して、レコーディングスタジオに入りました。
その方に“いいじゃん!”って褒めてもらったんです。その言葉がひとつのモチベーションにもなって、また直ぐに2曲録って、1stシングル「教えて」ができました。やろうと思ったことはすぐに行動に移したくなるという自分の性格が出ていますね。CDを作ったり、サブスクで公開したり、グッズを作るのも全部初めてだったんですけど、空閑さんの知識に頼りつつ動きました。そのおかげでチョーキューメイをいろんな人に知ってもらえたし、ライヴに誘ってもらうことも増えたので良かったです

MVも多く公開されていますよね。

私が映像を作るのが好きで、高校時代には映画を作ったこともあるんです。その知識を活かしつつ、ディレクターのようなことをしていました。それも楽しかったですね。

多才ですね。ここまでのお話を聞いていると、麗さんがバンドの発起人かつリーダー的存在であることは間違いなさそうですが、チョーキューメイとしてどのように活動していきたいのか、音楽的な方向性は全員で共有していたんですか?

いや、それをまったくしていなかったんですよ。
空閑
その擦り合わせをする間もないくらいに麗さんの勢いがすごすぎて、ついていくのに必死でした(笑)。
れんぴ
そうそう。空閑さんとは数カ月間、事務連絡のような会話しか交わしていませんでしたし…。
チョーキューメイのことを褒めてもらったり、レコードショップでピックアップしてもらう機会もあったので、“私たちって人気になれるんじゃね?”という期待感があったんです。なので、とにかくその勢いに乗ってバンドを進めていった感覚はあります。でも、ごんが入ってからは、バンドの空気感が圧倒的に変わりましたね。
れんぴ
正直言ってごんくんが入る直前くらいまでは、結構塞ぎ込んでしまうことも多くて、バンドの楽しさを見出せなくなっていたんですよ。でも、彼が入ってくれたおかげで、バンドが人気になりそうだからというより、バンドが楽しいからもっと続けたいと思えるようになりました。

ごんさんは、まさに救世主ですね。

そうですかね?
うん。おかげでいいバランスになったと思うよ。

じゃあ、1stフルアルバムである『するどいささくれ』はメンバー間の関係性も安定したところで制作できたんですね。

そうですね。でも、ドラマのタイアップのお話をいただいたということもあって、制作期間中は結構ドタバタでした。その頃は専門学校に通って、バイトもして、バンドもするという忙しさに、単純に慣れていなかったんですよね。なので、今作は高校時代に作った曲を引っ張り出してきたものも含まれています。当時の私は言葉づかいもキツかったし、かなりヤバい尖り方をしていたんです。でも、チョーキューメイを始めてから性格もかなりマイルドになったと思いますし、そういう今の自分が尖っていた頃の過去の楽曲を歌うことで、当時抱いていた自分の原点を忘れずにいられると思うんです。
藤井
本当にまるくなったよ。
空閑
入った時に“気に入らなかったらメンバーから外す”って言われたもんな…。
言ったわ!(笑) まぁ、あれは互いを鼓舞させつつ、互いに無理をしないための保険みたいなものだったからね。

今作には今のお話にあったMBSドラマ特区『あせとせっけん』のオープニング主題歌「3月の花嫁」も収録されていますが、振り返ってみて初のタイアップはいかがでした?

この曲を作ったことは、自分としてもかなり大きな経験になりました。100パーセント自分発信の曲ではないからこそ、“これでいいのか?”と疑問に思う瞬間もありましたけど、出来上がったものは今までの作品とは別軸で良い曲だと思いました。それに、曲を作って歌を歌うことの意味まで、自分の考えを掘り下げるきっかけにもなりました。私が音楽をやる理由って“人から褒めてもらえるから”という部分が大きいんですよ。それは自信のなさの裏返しでもあると思うんですけど、そんな自分が誰かに求められたことで新しい視点を持つことができました。

革新的な経験だったんですね。

麗;そうですね。今作はさっき話した尖っていた頃の自分らしさと、新しい自分らしさが融合した作品だと思います。今作のタイトルの“するどいささくれ”はひらがな表記になっているんですけど、鋭さの中にある柔らかさを表しているんです。でも、ジャケットのアートワークは血を想像するような赤地に針が描かれていて。そこには、本来の自分が持つヒリヒリ感が伝わってほしいという意図が込められています。
L→R 藤井ごん(Ba)、れんぴ(E.Pf)、麗(Vo&Gu&Vn)、空閑興一郎(Dr)
アルバム『するどいささくれ』

OKMusic編集部

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