L→R 竹内マメ(Gu)、東川平翔大(Dr)、阿部飛鳥(Ba)、伊藤里奈(Vo&Gu)

L→R 竹内マメ(Gu)、東川平翔大(Dr)、阿部飛鳥(Ba)、伊藤里奈(Vo&Gu)

【Lighter 190E】Lighter 190Eの暗の
部分にだけ
スポットを当てた


取材:土内 昇

“荷物を届けるために大きな船と波止場を行き来する小船を漕ぐ人”という意味があります

…とバンド名の意味について話してくれた伊藤里奈(Vo&Gu)。そんなLighter 190Eのサウンドは、彼女のヴォーカルによってポップでキャッチーに聴こえるが、ギターは攻撃的で棘があり、リズム隊も存在感があって、聴いた後にヒリヒリとしたものが残る。そこでどんなことを意識して楽曲制作を行なっているのかを訊いてみた。

楽曲は歌詞のイメージと演奏の雰囲気が近づくようにしています。その上でメンバーそれぞれの個性を出し合っていけたら良いなと思って作ってます。歌詞に関しては、何かひとつ核となるテーマがあって、そこから派生したイメージを言葉にしています。メロディーとの響きの兼ね合いも考えて、かなり言い回しには悩みますね。少し違うと“なんかハマらないな~”とか

前作『満ち潮のわすれもの』から半年を経て、アルバム『acrimony』を発表したLighter 190E。しかし、本作は“アルバム”とはいえ、収録曲数は4曲のみ。全曲2~3分前後で、特に長い曲が入っているわけでもない。まずはそこが気にかかった。

前作ではLighter 190Eの明と暗のバランスが丁度良い分量に配分されたものが出来上がったのですが、今作ではその暗の部分にだけスポットを当てて作ってみようということになったんですね。なので、4曲を今後バラバラにするというのはどうなのかな~…ということで“アルバム”というふうに括りました

そんな本作を象徴しているのは、やはり表題曲の「acrimony」。歌から受ける印象はポップでキュートなのだが、そのサウンドは棘であったり、アグレッシブさを感じさせる。

どうせ理解し合えない関係なのに、やっぱりお互い気にし合っちゃってちょっと覗き見したくなっちゃう…みたいな歌詞で、わりと棘々しているので、演奏やアレンジにもそういう冷たい部分が表れてきたのかなと思います。だけど、メロディーラインや歌い方までもがそっち側に寄りすぎると自分自身の気が滅入ってくるので、その歌詞に抗ったポップさを大事にしました。これは他の曲にも共通していますね。それぞれポップな気持ちでいろんなことに抗って出来上がった作品だと思います。ぜひ、お聴きくださいませ!
Lighter 190E プロフィール

ライターイチキューゼロイー:2008年1月に結成。誰もが耳に残る歌声を持つヴォーカル・伊藤里奈と高い音楽センスを誇る楽器隊による4人組ギターロックバンド。メンバー全員が西東京出身の22歳。09年1月から8月にかけて、1th DemonStration(「バスルーム204」「マドボタル」「星雨の翌日」)を制作し、ライヴ会場にて販売。精力的にライヴを行ない、キノコホテル、SuiseiNoboAs、ミドリカワ書房らと共演を果たす。オフィシャルHP

OKMusic編集部

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