L→R KASHIWAGI(Ba&Cho)、MX(Dr&Cho)、SHINJI(Vo&Gu)、Low4(Gu)

L→R KASHIWAGI(Ba&Cho)、MX(Dr&Cho)、SHINJI(Vo&Gu)、Low4(Gu)

【MISTY】次が楽しみになるような面
白いことをどんどんやっていきたい

エネルギッシュなバンドサウンドに乗せ、グッドメロディーを追求し続けてきたメロディックバンド・MISTY。ファン層を広げた昨年の活動を次につなげるため、ベスト盤と両A面シングルを3月23日に同時リリースする。
取材:山口智男

結成は2006年12月だそうですね。

SHINJI
中学時代の同級生がやっていたバンドからヴォーカリストが辞めて…実はクビになったんですけど(笑)、誰か代わりにいないかな?ってことで自分が誘われて、そこからずっとMISTYでやってます。その時のメンバーはもういないんですけど、きっかけはそこですね。

その後、Low4さんとKASHIWAGIさんが加わったのですね。

Low4
もともと地元(愛知県安城市)は一緒なんですけど、4年前に横浜に来るタイミングで入りました。

SHINJIさんが誘われたバンドは、もうMISTYに通じるサウンドだったのですか?

SHINJI
全然違ったんですよ。メンバーもジャンルも違うし。自分が入ってからだんだん今のサウンドになっていったし、日本語の歌詞が増えたことも含めて、アルバムを出すたびにちょっとずつ変わっていきました。ジャンルという意味では、劇的に変わったわけではなくて、最初から日本語の曲もライヴでやっていたんですけど、去年リリースした1stフルアルバム『COUNTLESS MESSAGE』から日本語が一気に増えて。でも、考えてそうしたわけではなくて、アルバムができたらたまたま日本語の曲が増えていたんですよ。

バンドの背骨になっている音楽はメロディックパンクになるのですか?

SHINJI
それと、日本語の青春パンク。でも、それに限らずメロディーがきれいな曲が好きなんです。ピアノの弾き語りでも、ツービートでも何でもいいんですけど、メロディーがいいと思えるような音楽が自分は好きですね。

KASHIWAGIさんとLow4さんとSHINJIさんの出会いは?

Low4
同じライヴハウス育ちなんですよ。僕はもともとハードコアをやっていたんですけど、MISTYが上京するってなった時、“上京する? 行っちゃう?”って軽いノリで入りました(笑)。ただ、ハードコアをやっていた頃からメロディーがないとつまらないと思ってたんですよ。J-POPも普通に聴きますしね。本当は歌を歌えるバンドをやりたいんじゃないかな?って迷っていた時に誘われて、SHINJIは歌が上手かったんで、“しゃあねぇ、一緒にやってやるか”って思いました(笑)。
KASHIWAGI
Low4くんは年々、やっているバンドの音が軽くなっていったよね。ハードコアからスクリーモにいって、メロコアにいって…そのうちソロシンガーになるんじゃない?(笑)
Low4
歌えねぇって(笑)。

(笑)。じゃあ、もともとメロディアスな音楽も好きだったわけですね。

Low4
MISTYが好きでしたね。

KASHIWAGIさんは?

KASHIWAGI
僕はSHINJIくんとLow4くんの3つ下で、僕が中学生の頃からMISTYはライヴハウスで演っていたんですよ。僕が高校生の時にやっていたバンドのドラマーが受験でライヴに出られなかった時、MISTYの前のドラムに叩いてもらったんですけど、そこでSHINJIくんにいきなりダメ出しされて…“なんだよコイツ”って思いながら、“ありがとうございます”って(笑)。その時、「MESSAGE」と「STORY」が入っているデモをもらったんですけど、「MESSAGE」って曲が良くて、“こんなカッコ良いことをやっているんだ”ってびっくりしました。それからですね。高3の時、卒業記念のイベントを組んだ時にMISTYにゲストで出てもらって、そこで仲良くなりました。で、自分のバンドが解散して、MISTYのベースが抜けるってことになって、“じゃあ、やりたいです”って。MISTYのスタッフとしていろいろなところに行ったりもしてたので、自然な流れでした。

KASHIWAGIさんもメロディックパンクが好きだったのですか?

KASHIWAGI
そんなに好きじゃなかったんですけど、その概念を崩してくれたのがMISTYで。すげぇ聴きやすいなと思ってそこから聴くようになったんですけど、それまでは青春パンクを聴いてました。
SHINJI
裸に革ジャン着てライヴやってたんですよ(笑)。

そしてMXさんが2014年の6月に加入して、現在のラインナップになったわけですが。

MX
僕が高校生の頃にMISTYが横浜に来て、対バンしたんですよ。その時に仲良くなって、愛知に呼んでもらったこともありましたね。ただ、僕は20歳の時に一度バンドを辞めたんです。そこから連絡を取ってなかったんですけど、5年振りぐらいに連絡が来て、“ドラムが抜けるんだけど、一緒にやらない?”と誘われて。それでなんだかんだでMISTYやってます。

もともとはどんなバンドを?

MX
海外のバンドが好きで、グリーン・デイとかBLINK-182とか、そういう感じのバンドをやってました。

プロフィールを見ると、2011年4月に1stシングル「This is a gift for you.」をリリースしてから順調に作品のリリースを重ねてきているように感じますが…。

SHINJI
いえ、順調だったことはないです。メンバーチェンジが激しくて、ころころ変わるんですよ。十数人変わってますね。20人はいかないかな?
KASHIWAGI
経験人数みたいに言うなぁ(笑)。
SHINJI
今はMXが入って、一番良い状態なのかな。同じメンバーで出したのは2枚目と3枚目のミニアルバム(『Dream and Hope』『Write you again』)の時だけで。メンバーチェンジってどうしてもバンドの歩みが止まってしまうんですよ。結構上がってきたなって思ったら、誰か辞めて。そこからまた上がってきたなって思ったら、また辞めて。もめたことはなくて、辞めたメンバーとも未だに仲は良いんですけどね。地元にいる時はメンバーチェンジが多いバンドが周りにもいたからそんなに気にしてなかったんですけど、こっちに来てからは同じメンバーで長くやれているのはいいなって思いますよね。

とは言え、MXさん加入後、1stフルアルバムをリリースして、そのリリースツアーではTSUTAYA O-WESTでツアーファイナルも迎えたことを考えると、2015年はひとつ成果を残せたのではないでしょうか?

SHINJI
今までで一番雰囲気が変わったかな? 日本語の曲を増やしたことが大きかったかもしれないとも思うんですけど、お客さんの層がガラっと変わりましたね。初めてのフルアルバムだったから、ツアーファイナルもTSUTAYA O-WESTで気合を入れてやろうと思ったんですよ。そういう意味では、とりあえず目標にしていることをひとつクリアできたかな。

客層はどう変わったのですか?

SHINJI
静かな人が多くなりました。
KASHIWAGI
モッシュ、ダイブよりも曲を聴いている人が増えたね。手もあげずに聴きっています。
SHINJI
どっちもいていいんですよ。モッシュスペースと聴くスペースを分けてもいいぐらいなんで。CDがきっかけでライヴに来て、ノリ方がまだ分からないのかもしれないし。

でも、逆に言ったら1stフルアルバムは普段ライヴハウスに来ない人たちにも届いたってことですよね。

SHINJI
その感じはありますね。年齢層も上がったんですよ。OLさんが増えました。
KASHIWAGI
前はワーキャーワーキャー言ってた子たちばかりでしたからね(笑)。

そんな成果を踏まえた上での今回のリリースとなるわけですが、ベスト盤とシングルの同時リリースになった経緯は?

SHINJI
1枚目のミニアルバム『your story,my story』がもう手に入れられないんですよ。それに、前のレーベルにいた頃のCDもそんなに在庫があるわけではなくて。なので、MXも入ったことだし、その頃の曲をベスト盤として集めてもいいんじゃないかな?って。同時リリースってワクワクするし、面白いと思うんですよ。

日本語と英語の曲が半々ずつ入っていますが、ベスト盤の選曲はどんなふうに?

SHINJI
だいたい各作品のリード曲とライヴでやっている曲なんですけど、たまたまそうなっちゃっただけで、歌詞の日本語と英語のバランスは考えてなかったです。最後の「Without you」って曲だけ、初めて音源としてリリースするんですよ。最初は結成9周年だから9曲でいいんじゃないかってことになってたんですけど、「Without you」のことをふと思い出して急遽入れることにしたんです。今回はアレンジし直して今のMISTYに近付けているんですけど、もともとは全然雰囲気が違ったんです。だから、すごく思い入れがある曲なんですけど、これまでどこのレーベルも出してくれなくて。でも、ライヴではずっとやってたんですよ。リード曲をやらなくてもこの曲はやるというぐらい好きだったんです。1stミニアルバムの特典にデモバージョンを付けたり、ワンマンの来場者にアコースティックバージョンを配ったりはしてたんですけど、ベストだしこのタイミングで入れたかった。全曲今の4人で録り直してますけど、「Without you」が入っているから買うぐらいのテンションできてほしいですね(笑)。
Low4
実際、そういう声もあるんですよ。
SHINJI
いつ調査したよ?
Low4
いやいや、俺だってね、いろいろ調査してますよ。
SHINJI
あぁ、“Low4調べ”ね(笑)。
Low4
1stフルアルバムからファンになった人たちは、ベスト盤を聴けば代表曲を丸ごとおさらいできるし。
SHINJI
ずっと応援してくれてる人もいるけど、MISTYってアルバムごとにお客さんが変わるんですよ(笑)。だから、MISTYのアルバムを通して持っている人はたぶんいないから、ベスト盤は買ったほうがいい(笑)。
Low4
全部持ってる人もいるけどね。
SHINJI
でも、「Without you」はないんだから、俺たちの戦略勝ちだよね。買わざるを得ない(笑)。
Low4
でも、持ってる人も新録と聴き比べてみるのもいいかもしれない。
SHINJI
うん。今回は音が抜群に良くなってるんで。

シングルは両A面ですね。

SHINJI
2曲目の「LET IT DIE」はもともとあった曲で、1年ぐらい前に作って一度レコーディングもしたんですよ。すげぇいい曲ができたから早く出したいと思ってたんですけど、フルアルバムのツアー中だったし、前のレーベルを離れるタイミングでもあったんで取っておいたんです。本当はこっちをメインにしたかったんですけど、いろいろあって、「GLEANING」がメインになりました(笑)。「GLEANING」が英語、「LET IT DIE」が日本語というところも含め、対照的な2曲で。「GLEANING」は合宿で作った20曲の中の1曲なんです。自分はいつもレコーディングぎりぎりまで曲作りをしていて、録る曲が決まっていても、レコーディング当日にいい曲ができたらそっちを入れたいんですよ。
Low4
だから、こっちは大変なんです。
SHINJI
“2時間あるから、今からみんなフレーズを考えて”っていうふうにやることも多いんですけど、今回は合宿である程度かたちにしていたから、そうならないと思ってたんですけど…最初考えてた「GLEANING」のサビのメロディーが納得いかなくて、変えたんですよ。これまではいつもメロディー優先で作ってたのに、そのメロディーを使わずに違うメロディーを乗せたからなのか、今までのリード曲たちの中ではどちらかと言うと、好きではなかったんですよ。好きではないっていうか、自分が作った曲だから好きなんですけど…。でも、みんな“いい”って言ってくれるし、何よりもレーベルのテンションが半端なくて。だから、やっぱりいいのかなって今は思います(笑)。
MX
確かにドラムに関しても、普段叩いているのとは違ったんでチャレンジではあったんですよ。これまでは手数も控えめで、フィルインもあまりやらなかったんですけど、今回「GLEANING」のドラムから始まるところで長めのフィルインを入れたところは、自分の中では新しかったですね。
KASHIWAGI
「LET IT DIE」がまさにそうなんですけど、サビで始まって、グッドメロディーをいかに聴かすかってところで、今までは分かりやすい作り方をしてたんですけど、「GELANING」はMISTYらしさをいかに壊すかってところがひとつテーマとしてありましたね。
Low4
だから、SHINJIはあまりしっくりきてないところがあるのかもしれない。
KASHIWAGI
でも、演奏する側としては面白かった。
SHINJI
そこはやっぱりバンドとして成長もしていかなきゃいけないからね。
MX
そういう意味では、今までのMISTYとは違った一面があると思うんで、そこを聴いてもらいたいですね。
Low4
「GLEANING」のサウンドは特にね。
KASHIWAGI
カッコ良い系の曲だよね。友達に“どんなバンドやってるの?”って訊かれた時、“こんなのやってんだ”ってこの曲を聴かせたら、“うわ、すげぇカッコ良い”ってなると思う(笑)。
SHINJI
今回は2曲ともソロがカッコ良い。ギターがカッコ良くなったと思います。
Low4
「GLEANING」のイントロは相当苦労した分、カッコ良いものができたと思うので、ぜひイントロから聴いてください。
SHINJI
イントロから聴くよな、普通(笑)。

ところで、自分の想いを伝えることに対する真摯な気持ちを歌った「LET IT DIE」の歌詞からも言葉を大事にしていることが伝わってきましたが、「GLEANING」で《And I’m gleaning the pieces I lost once》と歌っているじゃないですか? そこで集めている“the pieces”は一体何を意味しているのですか?

SHINJI
「GLEANING」って曲ひとつ作るにしても、新旧のメンバーだったり、地元のライヴハウスの仲良くしてもらってる店長だったり、レーベルの人だったり、お客さんだったり、そういう人たちみんなの気持ちを自分たちが拾い集めてひとつのかたちにするって意味なんですよ。今まで作った曲の中で一番深いんじゃないかな?(笑) この1~2年、感謝半端なくて…ギャル男みたいな言い方になっちゃいましたけど(笑)。申し訳なくなるぐらい、すごい感謝をしているんですよ。自分は敵も多いんですけど、でもその分、自分のことを好きでいてくれる人もいると思っていて。それを考えた時、自分の近くにいてくれる人たちのことが大事に思えたんです。そういう人たちに支えられながら、今すごくいい状況でバンドをやれてるんだなって。もちろん今までも楽しかったことはいっぱいあったんですけど、今は絶対なんとかして、自分たちを拾ってくれた今のレーベルをはじめ、支えてくれている人たちに応えないといけない、全力で返していかなきゃいけないって思うんですよ。

そんな思いを込めたシングルをリリースした後はどんな活動をしていこうと?

SHINJI
リリースツアーもあるんですけど、ミニアルバムを出したいですね。9月ぐらいまでには。合宿して曲はまぁまぁ溜まっているんで、5月までにレコーディングすればいいもんね?
KASHIWAGI
結構タイトですね(笑)。
SHINJI
今回のツアーはベスト盤もリリースしたので、レアな曲も含めて昔の曲もやると思うんですけど、4月2日の安城RADIOCLUBから6月19日の新宿ACBまで、本数を絞って、気合を入れてがっつり回ります。その後もせっかくミニアルバムまで予定が立っているんで、1年を通して見てほしいですね。夢があるというか“、田舎の人たちも頑張ってすげぇ楽しそうなことをやってるな”って思われるような面白いことをやりたいし、今年1年は次につながる1年にしていきたい。今、いいことを言いました(笑)。ツアーが終わったら、次が楽しみになるようなことをどんどんやっていきたい。今年1年、わくわくできたら、来年もっと楽しくなるねってテンションでいけたらなと思ってます。ライヴにもぜひ遊びにきてください。
『BESTY』
    • 『BESTY』
    • WLR-1025
    • 2016.03.23
    • 2160円
    • 「GLEANING / LET IT DIE」
    • WLR-1026
    • 2016.03.23
    • 1620円
MISTY プロフィール

ミスティ:愛知県安城市出身の4人組メロディックバンド。地元を中心にライヴ活動とリリースを重ね、活動の拠点を東京へ。幾度かのメンバーチェンジを経て14年6月に現在の体制となる。16年3月、古巣であるWE LOVE RECORDSから、両A面シングル「GLEANING / LET IT DIE」、ベストアルバム『BESTY』を同時リリースした。MISTY オフィシャルHP

OKMusic編集部

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