【INCEPTION OF GENOCIDE】凄腕メン
バーによる美しきデスコア

国内デスコアシーンで異彩を放ち続けているINCEPTION OF GENOCIDEが、待望の1stフルアルバム『“do not despair”』を完成させた。強烈なビート、爆音、スクリームを轟かせつつ、幅広いエッセンスも加えている今作についてメンバー全員が語る。
取材:田中 大

結成は2014年ですね。

Isam
メンバーが固まって動き出したのが2014年です。でも、もともとはJiroとShinyaで結成したバンドなんですよ。僕はShinyaとつながりがあったんですが、“デスコアをやりたいんだけど”という話をした時に、“Jiroってやつがいて、曲もあるよ”と。それで、僕がやっているもうひとつのバンドのMAKE MY DAYのU-skeとTHE TWISTED HARBOR TOWNのHanを誘って、今の5人になりました。
Shinya
自分とJiroは18歳くらいの頃から仲が良くて、お互いにメタル好きで、デスコアも好きになったんです。だから、2012年か2013年くらいから一緒にやるメンバーを探していたんですよね。それを知ったIsamが電話をかけてきて、“一緒にやらない?”と。
Jiro
すごいメンバーが集まってくれて、嬉しかったです。
Isam
Jiroはリーダーだからな。
Jiro
一応(笑)。曲を全部作っていますからね。僕以外は、みんなそれぞれのバンドで活躍しているメンバーなので、この5人になったのは本当に願ったり叶ったりでした。ありがとうございます!
一同
(爆笑)。
Isam
Jiroは難しいフレーズや複雑な構成の曲を作るんです。だから、これを弾けるメンバーってなかなかいないんですよ。U-skeとHanに断られたら、他に誘える人を思い付かなかったです。
Han
INCEPTION OF GENOCIDEは、スキルアップができるバンドです(笑)。前作『INCEPTION EP』(2015年10月発表)と今回のアルバムを作って、“ギター上手くなったかも”って感じてます。ドラムもそうだよね?
Shinya
その通りです(笑)。Jiroは俺のドラムのキャパをよく分かっているんです。それを少し超えるものを毎回作ってくるんですよ。
Isam
Jiroが求めるものに必死な4人です(笑)。
Jiro
みんなを信頼して曲を作っています(笑)。
U-ske
俺はもともとこの4人の中でデスコアから遠かったので、そういう点でも大変です。新しい曲のデモを最初に聴いた時は“カッコ良い!”ですけど、2回目以降は“これを練習するのか…”ですから(笑)。

(笑)。デスコアの魅力って、どういうところだと感じていますか?

Jiro
デスコアはメタルの中でも、まだ10年くらいの歴史なんですよね。魅力は何でしょう? 激しさ、速さ、重さでしょうか。
Shinya
怒りとか、負の感情が爆発している音楽なんですよね。聴いているとすっきりできます。
Han
すごく感情を乗せられますし、そのことによっていろんなことを届けられるのが面白いです。
U-ske
ライヴが楽しいんですよね。俺もライヴをやっている時が一番楽しいですから。
Isam
例えば、いろいろムカつくことがあった時、“満員電車でこれを聴けば大丈夫”みたいなところがある音楽かも。満員電車で会社員たちが聴くようになれば、もう少しストレスがない社会になるんじゃないかと(笑)。そして、ウチのバンドはそういう要素の他に覚えやすいフレーズとかも取り入れています。今回のアルバムも“激しいけどノリがあるよ”というものになっていると思います。

例えば、「realize」はすごくメロディアスですよね。

Isam
この曲はノリの良さがありつつ、僕ららしいシンフォニックさが前面に出ている曲になっていると思います。

今回のアルバムの全体像に関しては、何かイメージしていたことはありました?

Jiro
初のフルアルバムなので、バラエティーに富んだものにしたいと思っていました。シンフォニックな要素を取り入れた曲もいろいろ表現したかったですし。

「face the truth」みたいに同期サウンドでドリーミーな雰囲気を加えている作風も印象的でした。

Jiro
バンドサウンドだけではなくて、いろんな要素を取り入れることもやりたかったんです。その曲は、まさにそういう部分を出していますね。

歌詞については、どのようなことを考えながら書いていきました?

Isam
今回は周りの人たちのことを結構描いたんですよ。僕の28年間の軌跡みたいな意味合いも込めています。そして、SEが3カ所に入っているんですよ。1曲目は「despair」。“絶望”から始まって、途中のSEは立ち上がるようなイメージの「rise」。そして、最後のSEは「hope」の“希望”で終わるんです。そういう流れが全体のコンセプトとしてありました。

楽器プレイヤーのみなさんは、どのようなことを考えていました?

Shinya
自分に関してはノリのいいものでありながら、デスコアとしての大事なところは崩したくないというのがありました。攻撃的でありつついろんな要素が入っているので、美味しいところ取りのアルバムですね。
Han
デスコアのアルバムを通して聴くのって、“うるさすぎる”みたいなことを言われることがよくあるんですけど、そういうのを克服できたアルバムだと思っています。
U-ske
僕は前作の時からJiroが作る曲に間違いはないって思っていたんです。だから、彼に好きなものを作ってもらって、僕もベストを尽くした結果、いいものになりました。
Isam
このアルバム、デスコアをあまり聴いたことがない人にも聴いてほしいですね。“次、どういう曲なんだろう?”っていうワクワクが続くものにもなっていると思いますので。
Jiro
今の自分たちの集大成的なアルバムでもあります。
Isam
その通りだね。このアルバムを作ったことで、やっと本当の意味でバンドとしてスタートを切れたような感覚もありますから。

このアルバムを出したあとの活動に関して、何か目標としていることは?

Isam
こういう音楽をやっているバンドで、ワンマンをやっているバンドってあんまりいないんです。だから、ワンマンを実現するのが目標ですね。そして、特定のジャンルのイベントだけじゃなくて、いろんなミュージシャンが集まる“音楽の祭典”としてのフェスに当たり前のように出られるバンドになるのも目標です。『PUNKSPRING』でNOFXを観て“幕張メッセに立ちたい”と思っていたら、その5年後に『KNOTFEST JAPAN』にMAKE MY DAYでオープニングアクトとして立てたんです。だから、やることをやれば自分たちにもできると思っています。
『“do not despair”』
    • 『“do not despair”』
    • WLR-1040
    • 2016.10.05
    • 2160円
INCEPTION OF GENOCIDE プロフィール

インセプション・オブ・ジェノサイド:2014年に結成されたデスコアバンド。メタル、ハードコア、ラウドミュージックにおいて、実力、経験のある強力な楽器隊、日本人離れしたスクリームで、海外レベルの凶暴かつ壮大なシンフォニックデスコアを奏でる。INCEPTION OF GENOCIDE オフィシャルHP

OKMusic編集部

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