L→R ショウダケイト(Dr)、伊井宏介(Ba&Cho)、河内健悟(Vo&Gu)、仲道 良(Gu&Cho)

L→R ショウダケイト(Dr)、伊井宏介(Ba&Cho)、河内健悟(Vo&Gu)、仲道 良(Gu&Cho)

【ircle インタビュー】
“心よ動け”と俺たちは
言い続けると思う

ircleが新レーベルMURO_RECORDSからリリースするニューアルバム『こころの℃』は泥臭くも素直で、“生きる”ことへの覇気があふれた一枚。周囲を睨みきかせるような緊張感が漂う「ホワイトタイガーオベーション」で始まり、切なくも心温まるロックバラードやポップなラブソング、もちろん痛快なロックナンバーも収録され、楽曲ごとにアプローチは違うが、総じてぶれないバンドであることを痛感する。そんな今作について河内健悟(Vo&Gu)に訊いた。

どんな表現方法でも最高の曲たちになる

約5年振りのフルアルバム『こころの℃』、泥くさくて直向きで正直な一枚だと感じました。ご自身ではどんなイメージで制作されましたか?

前回のミニアルバム『Cosmic City』(2019年5月発表)が“死”というものを感じて心から“生きる”ことを訴えた作品になったこともあり、今作はもっと“生きていく”ということを中心にメンバーそれぞれ曲出しをしていたような感覚があります。

楽曲ごとにアプローチは違いますが、今作を聴いてircleがぶれないバンドであることも痛感しました。完成してみての手応えはいかがでしょうか?

手応えはあります。バンドというひとつの生き物として、ircleがどんな表現方法をとろうと最高の曲たちになるということをはっきりとさせたい気持ちがあって、それがこのアルバムの各曲につながったんじゃないかと思いますね。

まず1曲目の「ホワイトタイガーオベーション」は周囲を睨みきかせるような厳ついバンドサウンドで、自分の奥に潜む反骨心を表現しているのがカッコ良いです。間奏の荒々しさからは怒りのような感情も受け取れますし。ここで歌われている“知らない人らの視線”と言えば、SNSなんかも当てはまるなと。

その通りです。檻に閉じ込められ、吐き出しても吐き出せない感情は、この時代で生きていく人間にも共通の感情かと考えており、ホワイトタイガー目線の表現とはいえ、人間として社会に生きる人との比喩も兼ねて、生きていく不便さや葛藤をぶち込みました。

「エヴァーグリーン」はircleの現状を歌っているように聴こえます。《心の温度で 繋げた未来で 騒がしいこの世界を 愛せますようにと歌おう》というフレーズは、今のircleだからこその説得力と力強さを感じました。

“エヴァーグリーン”という言葉には“色褪せない”という意味があって、これは温かい心をつなぐための、歴史が大切にとっておいた言葉なんだと思ったんです。CDを出す季節も春すぎなので、そういう曲にしました。どんな状況が来ても温かい心を腐らせたり、冷やしたりしないという気持ちの表れです。

“怒りも悲しみも含めて、全てを力強く愛していきたい”という想いこそが、ircleの音楽を作っているという核心があったように聴こえました。

その通りです。それでいて、この曲はメンバー全員が力を合わせて作ったという自覚が特別強いので、なおさらそう思いますね。ただでさえ違う4つの人生が重なって、前向きな表現に向かったのですから、それは線となり、世界や宇宙規模の話も超えていくと信じています。

「ハミングバード」はやわらかな印象もあるロックバラードで癒されました。《小さな部屋で鳴いてた声も好きだった》というフレーズにはやさしさと別れのつらさがあり、サビには亡くなった人にも届けるような壮大さがあって。

いつも旅立ちの日であり、いつでも素晴らしい世界に飛んでいけるという表現です。新しく始まる何かに対して、狭苦しい気持ちを持ってもらいたくはないと願います。旅するように素敵な感覚で世界を抱きしめれたら“生きる”ということをもう少し愛せるのかなと。

高揚感のあるアッパーなイントロで始まる「メイメツ」は、サビで転調する忙しなさに驚きました。歌詞と連動して、現実と想像を生き来しているような展開で、アルバムの中盤でより集中力が高まる感じが面白かったです。

“メイメツ=明滅”という言葉通り、妄想、夢、現実、夢…とあっちの世界にもこっちの世界にも行ったり来たりするみたいな。その先に終着点はなくても、それと向き合う心の表現だと思ってます。曲順に関しては、やはりこの辺でircleのカオティックを入れなきゃなっていう意識もありましたね。アレンジはみんな自由にやったけど、結果的に意識は揃っていたというところです。
L→R ショウダケイト(Dr)、伊井宏介(Ba&Cho)、河内健悟(Vo&Gu)、仲道 良(Gu&Cho)
アルバム『こころの℃』

OKMusic編集部

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