今福マサミチ(MICCIE)

今福マサミチ(MICCIE)

【今福マサミチ(MICCIE)
インタビュー】
自分の証と言える
原点回帰的な作品を作りたかった

“MICCIE”として音楽活動を行なってきた今福マサミチが、アルバム『My 3rd street』をリリース。今作で自身の原点と向き合うことで見えてきたものは、彼の変わらないスタンスと、これまでの歩みがあるからこその“現在地”だった。

悩んでいる方にも
届くような曲を作りたい

“MICCIE”として活動してきた今福さんが、今回“今福マサミチ”名義でアルバムを出そうと思った経緯は?

もともと役者の今福マサミチとして出演するはずだったミュージカルが、コロナ禍の影響で中止になってしまったんです。でも、そのモードは僕の中で続いていて、なおかつ “今こそ、アルバムを作りたい”という想いが強く出てきたので、この名前でアルバムを出すことにしました。世の中がこんな状況になって、自分の証と言える原点回帰的な作品を作りたいと思ったし、生きていく中でつらかったり、立ち止まってしまった時に聴いてほしいものを作りたかったんです。タイトルの“My 3rd Street”は、L.A.留学時に住んでいた場所の名前からつけました。鹿児島から上京して、日々挫折を感じる中で自分に何ができるのかを考えてL.A.に留学したんですけど、その時ホームステイ先の方に“ここが、あなたの住む3rd Streetよ”と言われたことが自分の人生にも重なってずっと頭に残っていて、このタイトルしかないと。

今作は今福さんの人生を紐解くように、自分自身を曝け出したアルバムになりましたが、改めて自分自身に向き合ってみて変わらない部分はありましたか?

歌詞のスタンスは十代の時から変わっていないです。カッコつけた感じで書いたこともありましたが、それは結局かたちにならなかったりして。だから、歌詞はずっと真っ直ぐに書いていると思います。

今福さんのリアルな歌詞は特徴的ですね。

InstagramのDMでよく悩み相談をいただくんですが、そうやって話してくれるのは僕の歌詞も関係しているのかなと思うので、悩んでいる方にも届くような曲を作りたいという想いはあります。

ファンの方に寄り添うメッセージも各曲に込められていますし、感情の動きに沿うような流れで聴くことのできる曲順も印象的です。

曲順は最初から迷いませんでしたね。1曲目には未来を感じられるような楽曲を持ってきたかったので、サウンド的にもワクワクする「Okay」になりました。“君が幸せならOkay”というメッセージを最初に伝えたくて。

「C’z I Love you」は日常の愛おしい情景を切り取った歌詞で、視界が広がるようにサウンドが変化していくのもユニークですね。

“恋愛の歌の中にも人生は明るいんだよ”ってことをサウンドでも感じてもらいたかったんです。けど、レコーディングはめちゃめちゃ大変でした(苦笑)。

3曲目「Very Merry Christmas feat. misono & 虹⾊侍(ずま) & よかろうもん」も「C’z I Love you」同様、幸福感が伝わる曲ですね。

歌詞に込めた“大好きな人たちに感謝の言葉を伝えたい”というメッセージは、ひとりで歌うよりも、みんなで歌った方が伝わると思いました。Misonoちゃんとはもともと仲が良かったんですが、彼女と交流のあった虹⾊侍のずまくんや、よかろうもんの皆とYouTubeでコラボレートしたんです。その時の共演がすごく楽しかったので、きっと曲を一緒に作ったらこの空気感が伝わると思って一緒にやらせていただきました。

4曲目の「TOKYO DREAM」は、3曲目から“冬感”がリンクしている気がしました。

そうなんです。僕は17歳のちょうど寒くなる頃に鹿児島から歌手を目指して上京したんですけど、「TOKYO DREAM」は進路で悩んでいるファンの方からのDMを読んで“自分もそういうことがあったな”と思い、上京した頃の自分を振り返って書いてみました。この歌には救いがないんですけど、それが当時の僕のリアルで。つらくて逃げ出したくなることもあったけど、そこから今の僕があるわけだから、“大丈夫、それなりに生きていけるよ”ってことを伝えたかったんです。上京する時、見送りに来た家族や当時の彼女に寂しい顔を見せたらいけないと思って、平然としていた記憶があって。その時にしたバイバイが、“歌手としてやっていこう!”という僕の中での合図だったんですよね。

孤独感と決意が見える楽曲でしたが、一転して躍動感のある「1 PEACE」に続くという。

「TOKYO DREAM」でセンチメンタルになったあとに、「1 PEACE」で元気になってもらおうと思って(笑)。4年前にライヴでファンの方と盛り上がれる定番曲が欲しいと思って書いた曲で、今回改めて入れてみました。

「最後のI Love you」もライヴで披露されていた人気曲の初音源化ですね。

はい。この曲は芸能界デビューした19歳ぐらいの時に、高校時代の恋を描いた失恋ソングです。「C’z I Love you」が最近の僕だとしたら、これは十代の頃の僕のリアルな心情が詰まっています。“まだ好きだよ”という意味ではなく、“後ろは振り返らないで”と相手の背中を押すような意味が込められています。

続く「初恋」はまたタイプの違った情熱的な失恋ソングですね。

恋愛って、もちろん楽しい時もあるけど、だいたい苦しいじゃないですか(苦笑)。この曲を書いたのは15、6歳の頃で。アレンジは変えているんですが、歌詞をほとんど変えてないんです。だから、この曲だけすごく子供っぽいんですけど(笑)、原点に返るって意味でもこのままがいいかなと。

「Imma let you get crazy」は今福さんにとって新境地作ということですが。

はい。一緒に曲を作っているSTAND ALONEから“自分では気づいていないかもしれないけど、声がすごくエロいよ”と言われて(笑)。初めてSEXをテーマにして歌詞を書いてみたんです。途中で恥ずかしくなったり(笑)、ラップを入れてみたりもしたので、まさに新感覚の曲です。

先ほどアルバムについて“自分の証と言える作品にしたい”とお話しされていましたが、「証」は自分自身や聴く人の心も鼓舞してくれそうな楽曲になってますね。

今作の制作が決まってから書いた曲なのですが、歌詞を書くのに一番時間がかかりました。アルバムを作るということもそうですけど、僕は生きてる証を手にしたいんですよね。歌手になる夢を否定した人たちもいたけど、そういう人たちに“良かったね”と言われるくらいの自分の証を作っていきたいし“みんなもそれぞれ自分なりの証を手にしていこうよ”という想いも込めて書きました。

「証」をはじめ、後半はパーソナルな曲が並びますが、10曲目の「願い。-My 3rd street ver.-」も2006年のインディーズデビュー曲のセルフカバーですよね。

この曲は単純に好きなんです。聴きやすくて、親しみのあるメロディーで。原点に戻るという意味でも、もう一度この曲を歌い直そうと思ったんです。歌詞の根本は今も変わっていないですけど、初々しくてちょっと可愛いなと思う自分もいます(笑)。

ラストの「Unstoppable」についてはいかがですか?

ファンの方に向けて書いた決意表明の楽曲です。“ついて来てね”っていう感じで、1曲目の「Okay」ともつながるところがあります。

この作品で原点に向き合い、決意も新たになったところで、今後どんなことをやりたいですか?

一番はアルバムを引っ提げてのライヴやツアーです。ファンの方も寂しいと言ってくれたりしているので、できる範囲でやりたいですね。

取材:齊藤 恵

アルバム『My 3rd street』2020年11月25日発売 MICPAB/DAIKI sound Records
    • 【完全版1】(CD+DVD)
    • MIPR-0001 ¥4,400(税込)
    • 【完全版2】(CD+Blu-ray)
    • MIPR-0002 ¥4,950(税込)
    • 【通常版】(CD)
    • MIPR-0003 ¥2,750(税込)
今福マサミチ(MICCIE) プロフィール

イマフクマサミチ(ミッチー):十代の頃にロサンゼルスでのヴォイストレーニングを経験し、帰国後はシンガーソングライターやモデルなど、あらゆるジャンルでの活動をスタート。2006年にインディーズデビューし、浜崎あゆみのコーラスとしても活躍。20年11月にアルバム『My 3rd street』をリリースする。今福マサミチ(MICCIE) オフィシャルTwitter

今福マサミチ(MICCIE)
アルバム『My 3rd street』【完全版1】(CD+DVD)
アルバム『My 3rd street』【完全版2】(CD+Blu-ray)
アルバム『My 3rd street』【通常版】(CD)

OKMusic編集部

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