群青マキ

群青マキ

【群青マキ インタビュー】
“歌を大事にしたい”という想いは
絶対に変わらない

2022年8月にOIKOS MUSICからデビューしたシンガーソングライターの群青マキが、12月に4作目となる新曲「愛すべきクソヤローども」を配信。聴く者の心に刺さる歌詞と、振れ幅がありながらも一曲一曲が鮮明に響く彩度の高い歌を届けている彼に、その世界観を生んだ音楽的ルーツと表現の核を訊いた。

ガツンと響くものを
大事にしたいと思っている

ポップでありながら、聴く人の心に刺さるような唯一無二の世界観がある歌を届けている群青さんですが、そもそもどんなきっかけで音楽活動を始めたのでしょうか?

保育園の時から兄と一緒にピアノを習っていたんです。当時はそんなにピアノが好きというわけではなかったのですが、ピアノをやっていなかったら音楽自体にも興味を持っていなかった気もします。だから、今思えばやっていて良かったと思いますね。中学生の時からいろいろなバンドの音楽を聴くようになって、ギターを始めたり、打ち込みの制作もやったりもしました。歌詞も書いていましたが、本格的に楽曲制作をし始めたのは高校生の時からで。高校の音楽部でバンドを組んでコピーバンドをしていたんです。

当時はどんな音楽を聴かれていたんですか?

本当に雑食で、いろいろな音楽を聴いていましたね。どちらかと言えばポップ寄りというか、より多くの人に響くような音楽が好きでした。例えば、SEKAI NO OWARIさんやMrs. GREEN APPLEさんなどはすごく聴きましたし、僕の曲にも当時に聴いた楽曲のエッセンスが出ていると思います。キャッチ―というか…そういう部分を大事にしているバンドが好きなんです。だから、僕も自分の曲でそうしたガツンと響くものを大事にしたいと思っています。

歌唱についてはいつ頃から始めたんですか?

高校でバンド始めてから歌うようになりましたが、そもそも歌うことは小さい頃から好きで、漠然と憧れがあったんです。初めて“いいな”と思ったのは小学生の時に聴いた、『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』の主題歌だったSEKAI NO OWARIさんの「RPG」で。幼いながらにビビッときて“カッコ良いな”と思ったんです。そこから、ひとりでカラオケに行って真似をしたりしていましたね。

小学生でひとりカラオケですか!?

そうなんです(笑)。

その頃から音楽に対して能動的だったんですね。歌が好きだった群青さんがオリジナル曲を作り始めたのはいつ頃からですか?

高校の時の部活で年に一回、オリジナル曲を作って発表する機会があったんです。そこで作っていくにつれて、曲作りに感化されていったのかもしれません。当時はスマートフォンの『GarageBand』というアプリで、僕がドラム、ギター、ベース、キーボードを入れたものを作って、それをメンバーに渡していましたね。

今も曲はスマホで作られているんですか?

スマホで作る時もありますし、パソコンで作る時もありますが、だいたいはピアノかギターでメロディーを作って、その勢いでアレンジもしていく流れです。昼に作ることはほぼなくて…今のところできないんですよね(苦笑)。自分のテンションに曲が左右されちゃう気がするので、曲作りは深夜1時くらいからやっています(笑)。

深夜の曲作りも相まってか、群青さんの歌詞には心の奥の暗さみたいなものを感じる面もありますね。歌詞はどのようにして生まれているんですか?

歌詞を書く作業は、自分自身に向き合って深いところまでいかないと自分の中にあるものが出てこないような気がしています。普段は曲先行で作っていて、曲に合わせて“このワードが当てはまるな”と思ったところから広がることが多いです。どんなテーマの歌にしようかと考え始めて、そこから考え抜いて書いているという感覚だと思います。その中で、聴いた時に“えっ、何? その言葉”と思ってもらえるようなパンチのある言葉を入れたいというのがどの曲にも共通してありますね。歌詞を書く作業はOIKOS MUSICに入ってから意識が変わりました。大学2年生の春に入って、より歌詞を客観的に見るようになったんです。それまでの歌詞は自分だけの想いという感じだったんですけど、今は聴く人がどう思ってくれるかをすごく考えるようになった気がします。それと、よく映画を観るんですけど、ひとりでレイトショーに行ったり、サブスクの映画を片っ端から観たりと…その時に湧き上がった感情が歌詞を書く時のキーになることもあります。主人公に感情移入することもあれば、“自分だったらどうする?”と置き換えることや映画を通して生まれた感情とか。そういうインプットが歌詞を書く時に役に立っている気がしますね。

OIKOS MUSICに入って歌詞を綴る際の意識が変わったということですが、そうして制作された「菜瑚」と「Playlist」の2曲を8月に同時に配信リリースされました。「菜瑚」はご自身で初めて書いたラブソングとのことですが、この曲はシリアスな歌詞が印象的ですね。

「菜瑚」は初めからラブソングにしようと考えた上で曲を作って歌詞を書きましたね。詞を書く時に自分が思ってもいないことを入れるのがあんまり好きじゃなくて。だから、恥ずかしさもあるんですが、詞が自分の分身みたいな感覚で書いているのかもしれないです。だから、どうしてもシリアスになっちゃうけど、聴いてくれる人に刺さってくれたらいいなと思います。

「菜瑚」と同時リリースの「Playlist」は弾き語りの曲ですが、温かみがあって弾き語りながらも聴き応えのあるナンバーですね。

自分でも不思議な曲だと思います。ここまで弾き語りのトラックがずっとループして、そこに歌が乗る曲が、今はあまりないような気がしていて…。だからこそ、そういうところで“新しいな”と感じてもらえているのかなと思います。実は「菜瑚」と「Playlist」は自分の中では対になっている曲でして。どちらも恋愛のことを歌った曲ではあるんですけど、真逆の感情を歌っているんです。この2曲は同時並行で作っていたんですが、もし今までのように自分の感情だけで作っていたら両極端の曲を同時並行で作ることはできなかったと思うんです。だから、インプットがあったことで新たな曲の方向性が見えて両極端の曲が作れた気がします。それと、OIKOS MUSICはサブスクの収益権を購入してシェアすることができるサービスなんですけど、「Playlist」の《唯一無二を共有しよう》という歌詞がマッチしていることを言っておきたかったです(笑)。だから、この曲はOIKOS MUSICのサービスの歌でもあるんです(笑)。
配信シングル「愛すべきクソヤローども」
配信シングル「あなたの敵はあなた」
配信シングル「菜瑚」
配信シングル「Playlist」

OKMusic編集部

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