CIMBA

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【CIMBA インタビュー】
イヤホンをしたら
ポジティブしかない、
“とにかく愛”ってところで
音楽をやった

R&B、ヒップホップシーンで活躍するCIMBAが、約4年振り通算7枚目のアルバム『GOOD LOVE BAD LOVE』をリリース。収録された全16曲の全てがラブソングという新作について、彼がどんな想いを込めたのか話を訊いた。

やっぱりポジティブなものは
楽しくやらないとできない

まずは最近の活動を振り返っていただけますか?

前作の『遊んでるLIFE』(2018年7月発表のアルバム)を出してからクラブでのライヴを多くやっていたんですが、コロナ禍で全てできなくなってしまったんです。それまではライヴでやるために曲を作っていた感じだったので、当然曲作りも変わっていきました。前はクラブで鳴らす時とかワンマンで盛り上げることを考えていたけど、今はリビングルームやベッドで聴きたいとか、朝背筋を伸ばす時に聴きたいとか、自分の日常にハマるサウンド感みたいなものに自然となっていきましたね。

そうなると歌詞も変わっていきますよね。

自分が伝えたいメッセージをそのまま書くってところは変わっていないです。でも、前はクラブで人と会って、そこで刺激を受けて書いていくことが多かったり、日常の中に刺激になるものが豊富にあったんですけど、それが全部なくなってしまったんですよね。だから、SNSでもらうメッセージや友達の話とかがトピックになって。例えば、失恋して悲しんでいる子を励ましたい、生きている意味が分からなくなるくらい落ち込んでいる子を励ましたいとか、自分よりも“人のために”というふうには変わったかもしれないですね。気づいたら愛について歌っているものが多くなっていたので、だったら今回のアルバムは愛情について、人の愛ってかたちでまとめようと思ったんです。

さまざまな愛情を描いた作品だけに、よりパーソナルな想いや歌詞の場面が浮かぶ楽曲ばかりですね。あと、全体的にやさしさや楽しさにスポットが当たっている印象も受けました。

世の中の全てがネガティブになっちゃったし、ちょっとでも常識と呼ばれるものから外れる人がいたらめちゃくちゃ叩くっていう、すごく嫌な風潮で。人って、楽しいとか、嬉しいとか、誰かを愛してる、好きっていう、基本はそのために生きてると思うんですよ。稼ぐにしても、楽しいことがしたいからだと思うんです。ポジティブに生きてくはずが、街の広告からもSNSからもネガティブが入ってくる。だから、せめてイヤホンをして目を閉じたらポジティブしかない、“とにかく愛”ってところで音楽をやったほうがいいのかなという想いもありました。

なるほど。あと、サウンド面はとてもシンプルで、しかもルーツ的なR&B感がありますね。

アルバムの最後に入っている「STAY HOME TONITE」は、コロナが始まりたての時に一日で曲から映像まで作ったものなんです。中学の頃から一緒に音楽をやっているT-SKと最近は曲を作っていなかったんで“やろうよ”と連絡して。アルバムに入っている完成版は変えたんですが、その時はUSのR&Bアーティスト・Joeの「Let's Stay Home Tonight」のギターをサンプリングして曲を作ったんです。すごく原点回帰した感じがしたし、むしろコロナ禍になってから音楽の遊びをすごくやっていたと思いますね。

ステイホームの曲作りで、楽しく音楽を作るという原点に辿り着いたと。

そうですね。あと、以前は今のUSトレンドとか現行感にこだわって曲を作っていたんですよ。現行の曲をクラブで爆音で聴いて、すげぇいいなと思って、“じゃあ、自分もやってみよう!”って流れだったんです。でも、そうした機会が丸ごとなくなったので、音楽を聴くのは家が中心になった。もちろん今も現行の音楽も聴くんですけど、どちらかと言うと自分のルーツの音楽を聴くことが多かったんです。俺が好きなのが90年代後半から2000年代初頭くらいのヒップホップとかR&Bなんで、今回のアルバムはそこのオマージュをかなり入れていますね。Joe、オマリオン、R・ケリーとか、好きだった音楽を今の自分たちがやったらどうなるかってやっていたので、そうした音楽の遊びがアルバムには出ていると思います。

自分の原点に触れつつ、今の想いを込めた音楽を作り上げていったと。では、アルバムの柱になったような曲はありますか?

CREAMのStaxx Tとはコロナ禍の前にみんなに受け入れてもらえた「セミダブル feat. CREAM」「ベイビーバイバイ」、新曲だと「起きてよハニー feat. Staxx T」とかを作っていて。彼の家が近所で、よく家に行って曲を作っていました。すごくいい関係でお互いのこだわりをぶつけ合って曲を作れるんですよ。今回のアルバムはStaxx Tとの音楽遊びがすごく反映されていると思いますし、“作ってはぶっ壊して”が楽しかったですね。それって音楽をやり始めた頃の、“音楽って楽しいな”という感覚に近くて。それに、やっぱりポジティブなものは楽しくやらないとできないとも思いました。
CIMBA
アルバム『GOOD LOVE BAD LOVE』

OKMusic編集部

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