【亜矢】いろんなものに流れ、流され
ながら
今を生きている


取材:ジャガー

ゆったりとした気持ちで一曲一曲を噛み締めるように聴くことのできた最新アルバム『flow』。そこには亜矢が今一度リスナーに届けたかったメッセージが詰まっていた。

“flow”には“流れる”って意味があるんですけど、ひと口に流れと言っても、さまざまな流れがあると思うんです。目には見えない流れもあれば(例えば時間とかですね)、景色だったり、人だったり、目に見える流れもある。流れの調子が良い時もあれば、悪い時もある。いろんなものに流れ、流されながら今を生きているってことを表現したかったのが今作です。

明確なメッセージがあった上で完成した今作。核となる楽曲はあったのだろうか?

んーっ!! 選ぶのは難しいですけど、『deep flow』ですね。葛藤と希望を歌った曲なんですけど、良い世界観が創れたと思っています。“flow”というアルバム名を付けたのは、この曲がきっかけでもありました。この曲を作った当時の自分の心情とトラックメーカーとの心情がばっちりリンクした曲です。

“流れの中で今を生きている”…一曲一曲に込めた心情を切々と歌い上げ、辛いことも、嬉しいことも、全部受け入れて昇華する亜矢の歌声が印象的だった。

基本的にはリリックのまま、そこに詰まっている感情を強く思って歌いました。今作は“抜く”ことを意識した歌い方が多かったですね。コーラスも無機質な感じというか、頭の中を空っぽにして歌ったものが多かったです。考えながら歌うと、考えている箇所がやたら前に出ちゃう気がして。空っぽくらいで臨むほうがバランスが良かった。でも、曲によってはあえて考えながら歌うことでコーラスを前に出して響きを大事にしているんです。あとは、『YOU&I』がかなり印象に残ってて。友情を歌う曲だったので、featで参加してくれたSHYNEとはトラック選びからなるべくたくさんのことを共有して…まぁ、遊んでた部分が多いですけど(笑)、その上でお互いのことを書きました。“うちらなら、なんでもできちゃう気がするね!!”って一種のノロケが混じった友情ソングです。

2011年はアルバムを2枚を発表し、充実な一年となった亜矢。今年はどのような活動で私たちを驚かせてくれるのだろうか。

今年はもっともっと表現の幅を広げていきたいと思ってます。あとは、やっぱり現場が大好きなのでっ!! いろんな土地で歌って、いろんな人たちとつながっていきたいなと思います♪。
亜矢 プロフィール

ニルヴァーナに大きな影響を受けたという亜矢。オルタナ世代を象徴するようなシンガー・ソングライターだ。01年4月、マキシ・シングル「HANDS」にてデビュー。激しく荒れ狂うディストーション・サウンドのなか、痛みすらも含有したエモーショナル・ヴォイスをブチまける。期待の大型ニュー・カマーだ。オフィシャルHP
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