ゆいにしお

ゆいにしお

【ゆいにしお インタビュー】
生きづらさを感じる時に、
寄り添える作品を

1stミニアルバム『角部屋シティ』(2019年5月発表)、2ndミニアルバム『She is Feelin’ Good』(2020年9月発表)から続く3部作の最終章となる3rdミニアルバム『うつくしい日々』。そんな同作についてはもちろん、“共感”を重んじる彼女の楽曲制作についても語ってもらった。

簡単に言えないことでも
ミュージシャンなら言える

前作から約一年振りのリリースとなりますが、どのように過ごされていましたか?

プライベートでは大学を卒業して、社会人になるという大きい変化がありました。なので、“生きるぜ!”というパワーが漲っていましたね。ミュージシャンである前にひとりの社会人なので、ちゃんとしなきゃいけないと思いましたし、気合いを入れ直しつつ生活をしていました。

今作は3部作のラストを飾る立ち位置で、“うつくしい日々”というタイトルから考えると、とても晴れやかな気持ちで終われたのかなと思うのですが。

ひとりで生きていく女性にフォーカスを当てて作ろうと思っていたんですけど、私が最初につけたタイトルは“全てのひとりぼっちたちへ”といったニュアンスのもので、ポジティブとはまた違ったんです。でも、今回は3部作の完結作だし、もっとポジティブなメッセージも伝えたいと考え直して、「息を吸う ここで吸う 生きていく」の中のフレーズを用いて“うつくしい日々”に決まりました。

今作もアレンジャーやサポートプレイヤーの方を迎えて制作されていますが、個人で活動をスタートさせたゆいにしおさんとしては、誰かと作品を作り上げることにどういう面白さを感じますか?

今回はアレンジャーとして力を貸してくださったLUCKY TAPESのkensuke Takahashiさんやギタリストの大月文太さん、シンガーソングライターの米澤森人さん、ピアノのKunihiko Kondoさんなど、比較的年齢の近い方々とも作っていったんです。同世代の絆といいますか、自分と同じように頑張っている人たちとともににやっていくぞ!といった気持ちが芽生えてきました。もともと気持ち的には引きこもりがちな人間なので、こういう機会があったから人と作る楽しみを知れたというのは大きいです。「my mind is mine」から「cheek&lip」に曲が移る時にカチッという音がして、2曲がつながっているように聴こえるんですけど、あれも自分で出したアイディアではなく、それぞれのアレンジャーさんとのやりとりの中でたまたま生まれたものなんですよ。そういう奇跡が生まれるということも、誰かと作り上げる醍醐味かもしれないなと。

あのつながりは意図的なものだと思っていたので驚きました。今作を含め一連の作品の主人公となる女性は、ゆいにしおさんが作り上げた架空の人物という認識で合っていますか?

はい。1stミニアルバム『角部屋シティ』以前は自分の経験やその時感じた心情を歌にしていたんですけど、実体験をもとにすると、どうしても限界があると思ったんです。それを何とかしたかったタイミングで小説を書き始めたんですけど、自分で物語を作って、その中の出来事を歌えば無限に曲が作れると思い至って。なので、前作『She is Feelin’ Good』はそこを意識して作りましたし、今作もそこからストーリーを広げつつ、同じ女性の気持ちを歌っています。主人公は恋愛脳で浮き沈みが激しい女性なんですよね。前作でめちゃくちゃ恋愛をしていたので、今回はそうした恋愛事情からは離れて、ひとりを楽しもうとしているんです。でも、結局は当時の恋愛を思い出して、ひとりで“うわー!”となったりしているんですけど(笑)。

小説のために作り上げたキャラクターとはいえ、やっぱり自分との共通点などは感じるのでしょうか?

うーん、タフなところは一緒かもしれないです。

“タフな女性”ということからつながる楽曲は「塩」だと思うのですが、女性が抱くことの多い問題に触れているようにも思います。

今回は“女性の生きづらさ”をテーマのひとつとして描いていたんですけど、今って女性男性問わず、生きづらいということを発信し始めている時代だと思うんです。私自身は言いたいことをバンバン言えるタイプではないんですけど、ミュージシャンは言いづらいことを発信しやすい立場にはあると思います。だから、少しずつでもそういうことを発信していきたいという、代弁者としての意識は芽生えてきていますね。
ゆいにしお
ミニアルバム『うつくしい日々』

OKMusic編集部

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