【[Champagne]】世界一のバンドに
なりたくて、そのために精進する
取材:高木智史
今年1月20日にアルバム『Where’s My Potato?』でデビューした【Champagne】。レコ発ファイナルの下北沢SHELTERを即日即完させ、今勢いに乗るニューカマーがニューシングルをリリースした。その「city」にはどんな思いがこもっているのか。川上洋平(Vo&Gu)に歌詞を書いていた時のリアルな心境を訊いてみた。
おそらくですが“上に上がっていく”と宣言した曲だと思われます。1番は“何もしなかった過去”、2番は“努力して失敗した過去”、3番は“努力して何とかなった現在”、と3つの時代に分かれてるのかなぁと自分では思っていて、“ようやくスタートラインを切ることができた”と思っているところなのかもしれません。
筆者はとてもメッセージ性の強い歌詞だと思ったが、彼はメッセージを込めたという意味合いは特にないと言う。だが、とても感情的で、衝動的なヴォーカルが刺さってくる。今の【Champagne】の楽曲の核は何だろうか?
一番は欲望です。自分たちは世界一のバンドになりたくて、そのために精進する。その雰囲気というか、バカっぽさが滲み出てるのかなぁと思います。
サウンド面についてはシリアスだったり、焦燥感を感じたり…何かイメージはあったのだろうか?
作曲はあまり何も考えないようにしています。自然に頭と身体が求めるものがベストだと思ってるので。アレンジに関しては結構シンプルに収めました。意図的ではなかったのですが、『city』に関してはわざとらしいアレンジよりも、メロディーと歌詞を前面に出せるような構成のほうが合うと感じたからだと思います。イントロは少し懲りましたが、それ以外では本当にシンプルに。結果的に呆れるほどストレートな歌になったなぁと思います。
そして、カップリングの2曲。川上は“この曲、A面よりも良いんじゃないの!?”って言われるぐらいの良曲でB面も固めるのがアマチュア時代からの夢だったと語っていた。
『you drive me crazy but I don' like you』は夏の夜に合う曲。歌詞はほとんど意味がないんですが、“同時進行”という雰囲気です。『美術館』は“人気のない美術館”という自分の中の人気スポットを描いたバラードです。
- 「city」
- RX-037
- 2010.07.07
- 1050円
シャンペイン:2001年、川上洋平(Vo/Gt)を中心に大学で結成されたロックバンド。バンド名はオアシスの「シャンペン・スーパーノヴァ」から拝借。また、前後に“[ ]”を付けた理由はバンドのロゴをラベルのようにしたかったため。2007年11月、シングル「温度差」を発表し、本格始動。2009年5月、自主制作でアルバム『Provocation to Noble Artists』を発表。2010年1月、インディーズレーベルから1stアルバム『Where's My Potato?』をリリース。同年7月には、1stシングル「city」を発表。精力的に音源を発表し続ける中、英詞・日本語詞を滑らかに歌い分けるヴォーカルとエモーショナルなロックサウンドがじわじわと評判を呼ぶようになり、ライヴハウスでの集客も加速度的に増していく。2011年2月には2ndアルバム『I Wanna Go To Hawaii.』、2012年4月には3rdアルバム『Schwarzenegger』、2013年6月には4thアルバム『Me No Do Karate.』とコンスタントにアルバムを発表。同年7月にインディーズながらテレビ朝日『ミュージックステーション』への出演を果たし、2014年3月には武道館での単独公演を開催する。オフィシャルHP
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