平岡優也

平岡優也

【平岡優也 インタビュー】
20代の自分の集大成的な作品として
今作を作った

秋田県出身のピアノシンガーソングライター・平岡優也。YouTubeにファンが投稿した路上ライヴ動画がアジア各国でバズり、ネットでも路上のリアルライヴでも注目を集める彼に1stアルバム『20s(読み:トゥエンティーズ)』について話を訊いた。

自分の20代ってどうだったかを
30歳を目前にして振り返ってみた

ピアノを弾きながら路上ライヴをやり出したきっかけは?

一番は武者修行ですね。ライヴハウスにブッキングしてもらうよりも場数が詰めると思って。必要な路上機材…僕の場合はギターではなくピアノなので、電池駆動で動く鍵盤とアンプをネットで買って、4年ぐらい前から路上ライヴを始めました。

4年前だと、すでにリアルよりもネットからヒットが生まれてくるムーブメントがありましたよね?

はい。YouTubeがグーンと伸びてきた時代でした。今は路上ライヴの動画がYouTubeにガンガン投稿される時代ですけど、当時はまだその文化がなかったんですよ。それで、僕が路上をやり始めた時、お願いしたわけじゃないんですけど、ファンの方が自分で撮ったライヴ動画をYouTubeにあげてくれて。それがきっかけで曲の再生数がグンと伸びたということがあったんです。今は路上のライヴ動画がひとつの人気コンテンツとなって、その再生回数が伸びればアップした人の収益となり、僕自身もそれで僕のことを知ってくれる人が増えるという、お互いWin-Winの関係性ができていますね。

そんな新しいカルチャーがあったとは!? 平岡さんが今も路上ライヴを続けている理由は?

同じ秋田県出身で大先輩の高橋 優さんに“1万人規模のお客さんを前にした時は、どんな気持ちで歌っているんですか?”と尋ねたことがあるんですけど、その時に優さんは“優也くんもストリートをやっているから分かると思うけど、僕は路上だろうがアリーナだろうが、来てくれたひとりに対して歌を届けることには変わらない。それがシンガーソングライターだ”とおっしゃって。路上を原点として大事にしているのは、僕にもそういうマインドがあるからなんです。

路上ライヴが今の平岡さんの原点?

そうですね。路上ライヴをやっていなければ、人の顔を見て想いを届けるということもやらないまま、歌だけ届けばいいと思っていたかもしれない。

平岡さんの楽曲はミドル、スローと静かめのバラードがメインじゃないですか。このような楽曲スタイルで、どうやって路上で人を引き止めてきたのかを知りたいです。

僕はピアノの弾き語りで歌うスタイルなので、自分の声でいかに通行人の足を止められるかということを武器として考えています。“曲がいいね”と言ってもらえるのも嬉しいんですけど、カバー曲であろうが、オリジナル曲であろうが、路上ライヴではまず僕の第一声…“あ”の単音でどれだけ歩いている人たちの足を止められるかを意識しています。

『20s』の始まりの音が平岡さんのブレス音で幕開けするのはそのせいですね。

いや。あれは歌う時の自分の癖みたいなもので、知らないうちにやっているんですよ。

そうでしたか。今作を新曲だけで構成しなかったのはあえてですか?

そうです。今回の作品は“20s”というタイトルのとおり、僕は19歳の時に上京して、20歳からピアノを始めて今に至るんですけど、30歳を目前にした今、自分の20代がどうだったかを振り返ってみたんです。路上ライヴを4年ほど続けて、ファンの方が投稿したライヴ動画をきっかけに僕のことを知ってくれる人が増えていった、そんな20代の自分の集大成的な作品として今作を作りました。

今作にどうしても入れたかった曲は?

ファンの方がイメージするのは「アマノガワ鉄道」とか「H」などの壮大な感じのバラードなんでしょうけど、「すぐ側にある」ですね。僕が上京して住んだのは板橋区の成増というところだったんですけど、上京した当時、右も左も分からない状況で。事務所には所属していないし、まだライヴ活動なんてできない、それでも家賃は払わないといけないからアルバイトをしなきゃいけないって時にピアノを始めて、2曲目とかにできたのが「すぐ側にある」なんです。今回アルバムに入れるにあたってリアレンジをして、キーも当時からふたつ上げました。音や歌は今っぽくなりなりながらも、何をしたくて上京したのかっていう自分の原点となる気持ち、側にいる人たちへの感謝をこの先も忘れずやっていきたいという意味も込めて、この曲は入れたかったんです。
平岡優也
配信アルバム『20s』

OKMusic編集部

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