nobodyknows+の
『Do You Know?』は
個性が活きた5MCと
DJ MITSUのセンス溢れるトラックが
見事に合致した良作
「ココロオドル」が再ブレイク
《ENJOY 音楽は鳴り続ける/IT'S JOIN 届けたい 胸の鼓動/ココロオドル アンコール わかす Dance Dance/Dance(READY GO!)/今 ゴーイング ゴールインより/飛び越し 音に乗り 泳ぎ続ける/ENJOY(ENJOY) IT'S JOIN(IT'S JOIN)/呼応する心 響き続ける》(M7「ココロオド」)。
サビ≒ヒップホップで言うところのフックの上記リリックを体現したような見事なパフォーマンスである。NHK紅白歌合戦でも披露されたnobodyknows+最大のヒット曲とは言え、発売は2004年。18年も前の楽曲が広く支持されたというのは、その「ココロオド」というナンバーが有する成分、さらにはnobodyknows+というグループの核心に時代を超越した何かがあるからだろう。今回、その「ココロオド」も収録された彼らのメジャー1stアルバム『Do You Know?』を聴いて、個人的にはそうしたことを感じたところである。無論、当時リアルタイムで聴いていたリスナーは懐かしく受け止めていることだろう。だが、アルバムを1枚通して聴いたのが今回初めてだった筆者としては、少なくとも極端に古く感じるものではなかった。もし彼らに対する予備知識がまったくなかったとして、これが最新の音楽のフォルムだと言われたら “そうなのか”とうなずくかもしれない。ちょっと大袈裟に言えば、そんな感じではある。
また、逆に言えば、古くは感じなかったと言ったものの、1980年代に流行ったものだと言われても“そうなのか”と思うかもしれないとも思う。大きく言えば、不変性、あるいは普遍性や不偏性があるということだ。何と言うか、ヒップホップだから…とか、ファンクだ、ロックだとかいうことではなく、ジャンルを通り越した音楽特有の楽しさ…といったものをこのグループは有している。そんな気がするのである。