会場は自分の部屋!この夏・秋に楽しめるオンラインフェス5選!

会場は自分の部屋!この夏・秋に楽しめるオンラインフェス5選!

会場は自分の部屋!
この夏・秋に楽しめる
オンラインフェス5選!

長かった梅雨も明けて猛暑の日々が続いていますが、こんな時は海や山もいいけどやっぱりフェス!という人も多いのではないでしょうか? 全国的に中止・延期が相次いでいますが、中には試行錯誤の上、嬉しいお知らせも。そう、オンラインフェスです! 今回は5つのフェスの参加アーティストの中からオススメをピックアップ! マイナス要素ばかりを嘆いても仕方ない、それよりもささやかな楽しみをいかに大きく楽しむか♪ つい先日『アメトーーク!』の「夏フェス行きたい芸人」でも話題になっていましたが、クーラー効いた部屋でフェスT着てビール片手に観るのもよし、公園のベンチで外の空気を感じながら参戦するのもよし、フェス飯作ってみたりしても楽しいよね。自分次第で気分は結構変わるもの、今年の夏は自分家でオンラインフェスを楽しもう!
「雨あがりの夜空に」収録アルバム『ゴールデン☆ベスト』/RCサクセション
「愚か者たち」収録シングル「愚か者たち」/GLIM SPANKY
「REAL×EYEZ」収録シングル「REAL×EYEZ」/J×Takanori Nishikawa
「人」収録配信シングル「人」/渋谷すばる

「雨あがりの夜空に」(’80)
/RCサクセション

「雨あがりの夜空に」収録アルバム『ゴールデン☆ベスト』/RCサクセション

「雨あがりの夜空に」収録アルバム『ゴールデン☆ベスト』/RCサクセション

8月15日(土)に開催される『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2020 in EZO on YouTube』では、過去のパフォーマンス映像に加えて新たに制作されたトークショーやライヴ配信を実施予定。また、配信時間が『RISING SUN』ならではの22:00~朝5:00なので、実際のフェス同様、視聴してる全国各地で一緒に朝日を見る!というのも楽しみのひとつです。歴代シーンとして登場するのが、2005年出演の忌野清志郎 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS。2002年には忌野清志郎 & 矢野顕子、LOVE JETS名義で参加、2006年・2008年は出演発表後に体調面でキャンセルとなったため、『RISING SUN』のステージはこの年が最後となりました。そこで演奏されたRCサクセション時代のあまりにも有名な「雨あがりの夜空に」。2デイズで行なわれた2日目深夜に登場したのですが、初日はかなりの雨に降られて会場の足場はひどい状況だったそう。翌日、雨あがりとなった夜空に響いた清志郎さんの声は、ジンライムのようなお月さままで届いていたかもしれない。そう言えば、あまり知られていないけれど武田真治が昔サックスでツアーを一緒に回っていて、ジンライムを注文した武田に「ジンライムってどんな味?」と聞いてきたのだとか。他にも、この曲と言えば歌詞がダブルミーニングと言われていますが、当のご本人は「みんな男と女の歌だと勘違いしてるんだよね」と話していたなんてエピソードも。真相はともかく、2020年夏のこんな夜にぜひスカッと発車してほしいナンバー!

「愚か者たち」(’18)/GLIM SPANKY

「愚か者たち」収録シングル「愚か者たち」/GLIM SPANKY

「愚か者たち」収録シングル「愚か者たち」/GLIM SPANKY

8月29日(土)&30日(日)に音楽番組専門チャンネル「SPACE SHOWER TV」内の3チャンルネルで同時生配信する『SPACE SHOWER SWEET LOVE SHARE supported by au 5G LIVE』。生ライヴやトークショー・伝説のライヴ映像などが楽しめ、各チャンネルを行き来できるというフェスのステージ移動感覚を味わえます。29日は無料配信、30日は有料配信なので要注意。今回2度目の出演となるGLIM SPANKYから、聴きたいのはやはり一番カラーが出ている2018年リリースの「愚か者たち」。同年には初の武道館ワンマンを成功させ、『FUJI ROCK』や『ROCK IN JAPAN』などフェスでの活躍も目を見張るグリムですが、何がすごいって、その貫禄が! 1960~70年代のロックやブルースを基調としたサウンドに、松尾レミ(Vo&Gu)の迫力あるハスキーヴォイスやその佇まいなど、とても20代の作り出す音楽・表現とは思えない驚きに圧倒されてしまうのです! 彼女のファッションに至るまで世代がひとつ違っているけれど、その一見アンバランスな組み合わせが個性となってまたカッコ良い。《ここがおそらく最後の分かれ道だ 乗るか降りるか お前なら さあどうする》シビレるね~、あの鬼と呼ばれるBRAHMANのTOSHI-LOWが踏まれたいって言ってたのも分かる気がする(笑)。

「REAL×EYEZ」(’19)
/J×Takanori Nishikawa

「REAL×EYEZ」収録シングル「REAL×EYEZ」/J×Takanori Nishikawa

「REAL×EYEZ」収録シングル「REAL×EYEZ」/J×Takanori Nishikawa

9月19日(土)、ライヴ配信サブスクサービス「サブスクLIVE」にて配信の西川貴教主催『イナズマロック フェス 2020』は、2009年より故郷・滋賀県の琵琶湖畔にて毎年行なってきたイベント。今年は西川の生ライヴの他、過去のライヴ映像やこれまでに出演したアーティストとのリモート生トーク配信を予定。また、滋賀県の名産がオンラインで買えたり、琵琶湖水質保全に活用するため毎年行っているアーティストの激レアチャリティーオークションも開催と、音楽以外のコンテンツも盛りだくさん! 現時点で他の出演者はまだ発表されていませんが、せっかくなら昨年LUNA SEAのJ(Ba)とJ×Takanori Nishikawaとしてコラボした、テレビ朝日系『仮面ライダーゼロワン』の主題歌「REAL×EYEZ」が聴きたいと思っているのは自分だけではないはず。実はこの配信当日は西川の50歳のバースデー。インディーズ時代からの盟友であり今年共に50歳になるふたりの、大人の色気漂う姿を秘かに期待しつつ、サラダパンでもかじりながら視聴しようかな♪

「人」(’20)/渋谷すばる

「人」収録配信シングル「人」/渋谷すばる

「人」収録配信シングル「人」/渋谷すばる

9月26日(土)開催、WOWOW生中継のほか動画配信サービス「Streaming+」「Stagecrowd」にて配信の『氣志團万博2020 ~家でYEAH!!~』。<俺んとこ来ないで><会場はおまえん家>という、綾小路翔が考え抜いた末に出した最善のカタチは、房総ではなく都内ライヴハウスより無観客での生配信! 収益の一部は、医療従事者の方々や全国のライヴハウス、九州豪雨災害への支援金として寄付されるとのこと。お皿やフォーク&スプーン、マグカップといったグッズもオンライン販売しているので、これでフェス飯食べるのいいかも! さて、毎年あり得ないメンツが集結することでも話題のこの万博、今年の注目は個人的には2019年にソロになった渋谷すばるかなと。YouTubeの<楽曲が1 曲できるまでをお届け!!>という企画で作成した曲を、自ら演奏・ヴォーカル録りなどレコーディングやMIXまで行なったという「人」。コロナ以降に作った曲ということで、これが聴いてみて正直驚いた。歌い方がそれまで彼に持っていたイメージとは違っていて、特に歌詞は余計なものを全て削ぎ落としたかのようなワード数と、シンプルゆえに伝えたい思いがストレートに伝わる言葉選び、そこに後半約2分半がブルースハープを軸したメロディーのみという構成。そして、その全てが、とてもやさしく、とても安らいだ気持ちにさせてくれるということ。疲れて帰宅した夜に聴いたら、何かをチャラにしてくれそうな一曲。こんな世の中にはあったら嬉しい曲。そんな気がする。

「Amazing Grace」(’17)
/竹原ピストル

9月26日(土)&27日(日)に開催される、オフィスオーガスタ所属アーティストによる『Augusta Camp 2020 supported by いいちこ』。各アーティスト単独はもちろん恒例のコラボもありの生ライヴや、オンラインならではの企画を考案中! 視聴方法は両日ライヴ配信サービス「Thumva」での配信と、2日目のみカラオケJOYSOUND「みるハコ」でのライヴビューイングも可能。グッズが付いた視聴チケットもあるので、好きな楽しみ方を見つけて参戦しよう! 『Augusta Camp』と言えば、千葉マリンスタジアムで行なわれた2002年の回を観たことがあるのですが、その時出ていた野狐禅のヴォーカルが竹原ピストルだと知ったのはわりと最近のことで、多くの人同様2015年の住友生命CM曲「よー、そこの若いの」のイメージが強かったのですが、2017年に音楽番組にて披露した「Amazing Grace」に衝撃! それ以来、この人は想いを言葉で表すとき、なんていう表現をする人なんだろうと。白髪染めでやさしい気持ちなり、生命線延ばしで切なくなり、最後は心臓をえぐられるような悲しみと愛情に対する嬉しさ、その背中合わせの何とも言えない想いでいっぱいになる。そんな、深い愛からくる魂の叫びに、生きるパワーをいただきたいこのご時世です。

TEXT:K子。

神奈川・湘南育ち。DIE IN CRIESで“音楽=音を楽しむ”ことを知り、好きな音楽の仕事がしたい!とOLをやめてオリコン株式会社に9年所属。どっぷりの反動で旅行業界に転職後、副業で旅・エンタメ関連のWEBで執筆するも、音楽への愛が止められず出戻り人に。愛情込めまくりのレビューやライヴレポを得意とし、ライヴシチュエーション(ライヴハウス、ホール、アリーナクラス、野外、フェス、海外)による魅え方の違いにやけに興味を示す、体感型邦楽ロック好き。

OKMusic編集部

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