秋の訪れとともに聴きたい、セプテン
パーLOVEな5曲

なんだか急に涼しくなった今日この頃。夏フェスの大半が幕を閉じ、夏休みも冷やし中華も終わってしまいますが、素敵な夏の思い出を持って新しいシーズンへと走り出していきたいものですね。今回のテーマは「秋の訪れとともに聴きたい、セプテンパーLOVEな5曲」ということで、夏から秋へと向かう季節の変わり目に合いそうなナンバーをピックアップしてみました。夏が大好きで切ない気分の人も、秋の到来にウキウキな人も、ぜひチェックしてみてくださいませ。

1.「September」('78)/Earth, Wind
& Fire

まずは、9月と言えばコレ!というド定番から。1970年代~80年代前半のディスコ世代のカリスマ、アース・ウインド&ファイアーの代表曲で、日本でもCMやテレビドラマでたくさん起用されているので、誰もが一度は耳にしたことがありますよね。ソウルフルなモーリス・ホワイトとファルセットが魅力のフィリップ・ベイリー。このふたりのヴォーカルがカラフルに舞う中、ヴァーダイン・ホワイトのベースラインや力強いホーンなどによる最高に踊れるサウンドメイクも素晴らしいです。青春と哀愁が漂う歌詞とウキウキするようなリズムに乗って、9月の訪れを実感してみては? 永遠に色あせない名曲だけに、土岐麻子ら数多くのアーティストがカバーしています。

2.「すみれ September Love」('82)/
一風堂

定番その2。こちらも思わず踊り出しちゃうナンバーですね。9月というのは踊り出したくなる季節なんでしょうか(笑)。一風堂の6枚目のシングル曲で、カネボウ化粧品のCMソングに起用されて大ヒットを記録した代表作。1997年のSHAZNAによるカバーで知った人も多いかもしれません。この曲も普遍の輝きがあって、再生した途端に異国情緒が漂いまくっているというか、イギリスっぽく聴こえる錯乱ぶりが心地良かったり、キャッチーな言葉がちりばめられた詞もすごかったりで、革新的なニューウェイヴ歌謡だと思います。陽気でハッピーなSeptember dancingをキメたいなら、中毒性抜群なコレで決まり! ベストアルバム『ESSENCE:THE BEST OF IPPUーDO』などに収録。

3.「渚のセプテンバーラブ」('11)/
住所不定無職

こちらのセプテンバーラブはダンサブルなモードから一転して、潮騒のメモリーとともに思いふけりたい切なくて甘酸っぱいナンバー。「高円寺の渚ちゃん」に続く住所不定無職の“渚”シリーズ第二弾で、イントロのギターをはじめ、往年の80'S歌謡を彷彿させるメロディーが胸にキュンキュン染みますね。どことなくアイドルっぽくて程良い抑揚もあるユリナの歌、そして軽やかでチャーミングなアレンジが、夏の美しいあんなシーンこんなシーンを甦らせてくれるはず。暑さがほんのり残る夏の終わりの夜、波打ち際で聴けたらきっと最高ですね。過ぎ去る季節を感じながら。フルヴォリュームシングル「JAKAJAAAAAN!!!!!」に収録されています。

4.「ファンファーレ」('10)/おとぎ

ワクワクしたり寂しくなったりと、いろんな感情が押し寄せるのが季節の変わり目。8月の終わりを描いたおとぎ話の「ファンファーレ」は、そんな時期の微妙な気持ちに寄り添ってくれる一曲です。タイトル通り、華やかなギターとドラムが前奏から印象的に響いてきて、全体を通して流れるようなアレンジが秀逸。あっと言う間に終わっちゃう2分強には、ビートルズナンバーみたいな心地良さがあり、強さとやさしさが滲む有馬和樹らしいソングライティングも際立った、隠れた名曲と言えるでしょう。3rdアルバム『FAIRYTALE』に収録。ラストの視界がぱあっと開ける感じに、新たな一歩をイメージするのもいいと思います。空を見上げて聴くのがベスト!

5.「少年時代」('90)/井上陽水

夏が終わると一番聴きたくなるのって、もしかして「少年時代」じゃないでしょうか? 来生たかおによる透き通るようなピアノの音色。いきなり心を鷲掴みにされますよね。ストリングスも効果的に使われてて、リズム楽器がないのも面白い。と思ったら、間奏でマーチっぽいドラムがしれっと出てきたり。さらに、“風あざみ”“宵かがり”といった井上陽水らしい造語混じりの歌詞が独特の発声で舞い、その不思議な言葉は美しい伴奏、メロディーと相まって、架空の絶景を想像させます。《想い出のあとさき》の後の無音も素敵。夏を脳裏に浮かべながら、この曲で余韻に浸るのも一興かと。山崎まさよし、夏川りみ、宇多田ヒカルらもカバーした、言わずもがなの世代を超えた名曲です。

著者:田山雄士

OKMusic編集部

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