久しぶりに彼(彼女)に会う前日に聴
きたい5曲

これから夏!ということで大型の休みを取って、日々忙しい人々も久々に恋人にゆっくり会うという方も少なくないでしょう。久しぶりで少し照れるけど、でも嬉しい瞬間ですよね。そこで、今回は「久しぶりに彼(彼女)に会う前日に聴きたい5曲」をセレクトしました。ずっと前から楽しみにしていた、愛しい恋人との時間。この曲を聞けば、きっと逢瀬の時間における気持ちを高められるはず!

1.「電気を消したら始めよう」(’14)
/HAPPY BIRTHDAY

歌とギターの“きさ”とドラムの“あっこ”からなる2人組ガールズバンド。お芝居仕立てのライヴを披露していることでも知られている彼女たちですが、今年リリースされたこの曲は、今回のテーマのためにあるといっても過言ではない曲です。遠距離恋愛をしているふたり。彼氏が夜行バスに乗ってやってくるのを自宅で待つ彼女。少しアダルトな表現もある歌詞ですが、歌い方とメロディーで生々しさを感じさせず、会えない時間彼氏を想い続けた彼女の愛しい気持ちが存分に感じられる楽曲です。このテーマに心打たれた方ならきっと共感できるはず。特に歌詞に登場する《夜中に不安になっても疑ったりしないよ》は普段会えない彼氏彼女の“あるある”なのではないでしょうか?

2.「週末Not yet」(’11)/Not yet

AKB48の派生ユニットNot yetのデビュー曲であるこの曲。AKBグループの楽曲として、男性目線の楽曲は珍しくないのですが、週末にしか会えない彼女を想う彼氏の心情と、疾走感のある楽曲の調和が見事に取れている、AKBグループの楽曲の中でも屈指の名曲であると思います。《世界中の恋人たちは会えない時間に愛を深める》という歌詞も、そういう状況における男女の願いを端的に表現していると思います(実は、このあと登場する楽曲へのオマージュだと思うのですが…それはまた後述します)。とにかく、寂しいのは自分も同じだけど、会えた時には彼女に対してやせ我慢でもいい、男らしい男でいようという気持ちにさせてくれる楽曲です。

「よろしく哀愁」(’74)/郷ひろみ

今なお精力的に活動を続ける郷さんのキャリアの中でも燦然と輝く名曲です。作詞が安井かずみ、作曲で筒美京平というだけでも、この曲のすごさが分かると思うのですが、さきほど出した『週末Not yet』の《世界中の恋人たちは会えない時間に愛を深める》という歌詞は、この曲の《会えない時間が愛育てるのさ》という歌詞のオマージュだと個人的に思っています。(秋元康さんはここら辺の歌謡曲に非常に造詣が深い方なので・・・)こうした“会えない恋人同士が会う”というシチュエーションの曲は多くありますが、そういう曲の始祖ともいうべき楽曲であり、作詞・作曲含め何の古さもないプロの仕事です。

4.「Ti AMO」(’08)/EXILE

少し毛色の違う楽曲ではありますが・・・久々に会う恋人が、実は誰かのものである…という可能性もありますよね? ということで、愛しているけど、決して祝福されない恋。会いたい時に会えない関係性を描いた名曲であるこの曲をチョイスしてみました。バラードの旋律と、切ない歌詞が情緒を感じさせます。せっかく会えて、それまでの空白を埋めたのに、また離れたら前より大きな空白ができている…。決して人には分かってもらえない恋をしている人は、大好きなあの人に会う前の日に、この曲を聴いて“それでも愛し続ける”という想いを確認してみてはいかがでしょうか? その恋に責任は負えませんが・・・。

5.「リリィ」(’00)/BUMP OF CHICK
EN

バンプ初期の名曲。明確に“普段会えないふたり”という描写は出てきませんが、改札の前で話すシーンなどは、“普段会えない”という恋人同士であれば共感できる歌詞なのではないでしょうか。この曲を聴くにつけ、男はやはりこうして久々に会えた女性に勇気と元気をもらいたい生き物だということが分かるし、逆にこの曲に共感してくれる女性は“男って、本当甘えてくるんだから…でも、そういうところが可愛いよね”と思ってくれていることでしょう。そう、やはり好きな人に会うっていうのは、与え、与えられることなのだということです。どの曲でも共通しているのは、会えなかった分、会った時のそれまで溜めていた想いを伝える、ということです。この曲たちを聴いて、恋人たちの貴重な時間の手助けになれれば、それは本当に喜ばしいですね。

著者:佐久間トーボ

OKMusic編集部

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