オレたちの本当の音楽の原体験がここにあった! 80年代特撮・アニメソング5選

オレたちの本当の音楽の原体験がここにあった! 80年代特撮・アニメソング5選

オレたちの本当の音楽の
原体験がここにあった!
80年代特撮・アニメソング5選

1975年生まれ、現在46歳のオレ。「音楽のルーツは?」なんて聞かれると、「中1の時に聴いた、ザ・ブルーハーツです」とカッコつけてたけど。いまだ聴くたび心震えて、口をついて歌詞が出てきて歌いたくなるのは、80年代の特撮やアニメソングだってことに気がついた。最近も「いろんなアニメ主題歌を知らない人が歌ってるテープ(パチソン)、よく聴いてたよね?」と、同世代と話してたのだが。あの頃、母ちゃんの車の中で繰り返し聴いた曲たちはその後の音楽人生に多大な影響を与えてるはず! ということで、同世代なら分かってくれるであろう、印象に残ってる80年代の特撮・アニメソングを厳選しました。
「誰よりも遠くへ」収録アルバム『トム・ソーヤーの冒険』/V.A
「太陽戦隊サンバルカン」「肉・2×9・Rock'n Roll」収録アルバム『串田アキラ BEST WORKS TREASURE』/串田アキラ
「TOUGH BOY」収録アルバム『ベスト TOM☆CAT』/TOM☆CAT
「女学生の決意」収録アルバム「うしろゆびさされ組+うしろ髪ひかれ隊」SINGLES コンプリート/V.A

「誰よりも遠くへ」('80)
/日下まろん

「誰よりも遠くへ」収録アルバム『トム・ソーヤーの冒険』/V.A

「誰よりも遠くへ」収録アルバム『トム・ソーヤーの冒険』/V.A

これが一番古い記憶かもしれない。80年、オレがまだ5歳の時に放送されてた『トム・ソーヤの冒険』の主題歌。爽快で心躍るイントロに乗せて、主人公のトムと友達たちが家から飛び出すと、タイトルバックにハックが木の上の家からスルリと降りてきて。《おまえならいけるさトム》と歌う曲に合わせて一列に並んだ仲間たちが右足、左足と上げながら歩く画が強烈に頭に残っているオープニング。今聴くとアメリカのフロンティアスピリットに満ちた、自由で雄大で希望に満ちた楽曲で、子供だった自分が意味も分からずワクワクしてた理由も分かる。エンディング、夕焼けをバックにトムとハックがマーク・トゥエイン号を追いかける、エモーショナルで郷愁感ある「ぼくのミシシッピー」も名曲!

「太陽戦隊サンバルカン」('81)
/串田アキラ、こおろぎ'73

「太陽戦隊サンバルカン」収録アルバム『串田アキラ BEST WORKS TREASURE』/串田アキラ

「太陽戦隊サンバルカン」収録アルバム『串田アキラ BEST WORKS TREASURE』/串田アキラ

ヒーロー然とした勇ましいイントロから《太陽がもしもなかったら 地球はたちまち凍りつく》という、想像力豊かな子供にはショッキングな歌詞で始まるこの曲。感情押さえたAメロから、じわじわ高ぶる歌とサウンドで《太陽はオー生命の星だ》とメラメラ燃える生命と魂を表現し、最高潮に盛り上がるサビに達する構成や歌が素晴らしく、今聴いても燃えて泣ける! あまりに好きすぎてパチソンでなく、絵本付きカセットパックで買ってもらったこの曲。テレビで聴けなかった、《悲しみの夜が続いても負けずに朝を待て。おれたちも輝いて生きようぜ》と歌う2番の歌詞も秀逸! 同じ特撮ものの『宇宙刑事ギャバン』とどちらを選ぶか最後まで悩んだが、結局どちらも串田アキラ歌唱曲。当時は歌い手まで意識してなかったけど、オレたち世代への串田アキラ先生の刷り込みはハンパない!

「TOUGH BOY」('87)/TOM☆CAT

「TOUGH BOY」収録アルバム『ベスト TOM☆CAT』/TOM☆CAT

「TOUGH BOY」収録アルバム『ベスト TOM☆CAT』/TOM☆CAT

パチンコ人気で再評価も高い『北斗の拳』楽曲。『北斗の拳』の主題歌と言えばクリスタルキング「愛をとりもどせ!!」だが、一番好きなのは作詞作曲TOM、編曲うじきつよし&TOMによる、『北斗の拳2』主題歌「TOUGH BOY」。イントロのヘヴィなギターリフと掛け声からテンション上がる、世紀末感あるハードロックサウンドと、胸に刺さるTOMのメロディと力強く美しいハイトーンヴォイスが強烈な高揚感を生むこの曲。作品の世界観ともばっちりはまる、80年代アニメソング屈指の大名曲! 《このイカれた時代へようこそ》(アニメ主題歌では《ふざけた時代》に変更)と歌う歌詞も最高で、イカれた時代を嘆くのではなく、《No Boy,no cry 進まなきゃ》と歌う前向きな歌詞が力と勇気を与えてくれる。オリジナルver.にテレビサイズver.、90’sver、パチスロver,、TOM with 田中雅之(クリスタルキング)ver,、21st Century ver.とさまざまなバージョンが存在するので、聴き比べするのも面白い。

「女学生の決意」('85)
/うしろゆびさされ組

「女学生の決意」収録アルバム「うしろゆびさされ組+うしろ髪ひかれ隊」SINGLES コンプリート/V.A

「女学生の決意」収録アルバム「うしろゆびさされ組+うしろ髪ひかれ隊」SINGLES コンプリート/V.A

『ハイスクール!奇面組』の主題歌&EDと言えば、おニャン子クラブから生まれた、高井麻巳子&岩井由紀子のうしろゆびさされ組の名曲たちの甲乙付けがたい名曲たちがずらりと並ぶが。中でも好きな曲が、放送スタート時のEDテーマ「女学生の決意」。戦後の昭和歌謡を連想させるイントロから、藤山一郎の「青い山脈」(1949年)のオマージュとも取れる、《若く明るい女学生》の歌い出しで始まる、清く正しく美しい青春や清楚な女学生像を歌ったこの曲。当時まだ小学生で、奇面組のようなゆかいな仲間や、唯ちゃん&千絵ちゃんみたいな可愛い女友達と過ごす、明るく楽しい学校生活に異常な憧れを持ってたピュアなオレはこの曲を聴いては、まだ見ぬ素敵な未来に思いを馳せていた。日本人の琴線に触れるメロディとふたりのキュートな歌声は、あの頃と比べてすっかり汚れ地まったいま聴いても、胸をキュンキュンさせてくれます。

「肉・2×9・Rock'n Roll」('83)
/串田アキラ

「肉・2×9・Rock'n Roll」収録アルバム『串田アキラ BEST WORKS TREASURE』/串田アキラ

「肉・2×9・Rock'n Roll」収録アルバム『串田アキラ BEST WORKS TREASURE』/串田アキラ

ダンサブルなロックンロール・ピアノのイントロから、♪ハチャメチャ忙しスーパーヒーロー!と始まり、見たこともない変な柄のスーツを着たキン肉マンがツイストを踊る、キン肉マンのEDテーマ。「屁のツッパリはいらんですよ!」と、キン肉マンの決め台詞も入るこのEDが大好きで、子供の頃だけでなく、大人になってもキン肉マン好きの友達と、♪ハチャメチャ忙しスーパーヒーロー!と歌って踊ってフザケてた。オレたち、いつまでキン肉マンの話してんだよ!?(笑) とにかくキン肉マンが好きで、キン肉マンのサントラを繰り返し聴いて、テレビでも流れないアシュラマンのテーマ曲「阿修羅地獄」やウォーズマンのテーマ曲「悲しみのベアー・クロー」とかも完璧に歌えたオレ。「肉・2×9・Rock'n Roll」がロックンロール原体験だと断言します!

TEXT/フジジュン(おもしろライター)

フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者など、なんでも屋として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野。現在は音楽サイトや、雑誌『昭和50年男』等で執筆。

OKMusic編集部

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