こういうのが聴きたかった! 世の中のムードをしっかり汲んだ5曲

こういうのが聴きたかった! 世の中のムードをしっかり汲んだ5曲

こういうのが聴きたかった!
世の中のムードをしっかり汲んだ5曲

コロナ禍が始まって、もう一年半。“来年は笑顔で会いましょう”“コロナが終わったら○○がしたい”という常套句も空しく感じられるようになってきたり、頑張る気持ちがいよいよ限界に近づいていたり、あちこちで生まれてしまう分断にうなだれたりしながら、それでもなんとかメンタルを保って毎日を乗り切っている人がきっと多いのではないでしょうか。今回はそんな生活にビタッときそうな、世の中のムードをしっかりとらえた5曲を、この夏に届いた新曲からセレクトしてみました。
配信シングル「配信シングル_ジャカジャーン!ブンブン!ドンドコ!イェー!」/怒髪天
「悲しいほどに毎日は」収録アルバム『era』/Hakubi
「BAD APPLE」収録アルバム『FREEDOM ONLY』/GLAY
「対岸の彼女」収録ミニアルバム『三千世界』/yonige
配信シングル「みらいのうた」/吉井和哉

「ジャカジャーン!ブンブン!
ドンドコ!イェー!」('21)/怒髪天

配信シングル「配信シングル_ジャカジャーン!ブンブン!ドンドコ!イェー!」/怒髪天

配信シングル「配信シングル_ジャカジャーン!ブンブン!ドンドコ!イェー!」/怒髪天

はい、タイトルでもう優勝ですね。《よぉ暫くぶりだな 最近調子はどうだい? まぁイイわきゃーねぇか こんなご時世だしなぁ》と呼びかける導入から沁みまくり。うんざりする日々のモヤモヤを単純明快なメッセージやどデカい音で掻き消してくれる、ロックバンドの本質に回帰したようなテンションが最高で、“そうそう、こういうのが聴きたかったんだよ!”と思わず膝を連打しました。ありがとう、怒髪天。彼らの故郷・北海道の石狩市で撮影されたMVも素敵です。

「悲しいほどに毎日は」('21)
/Hakubi

「悲しいほどに毎日は」収録アルバム『era』/Hakubi

「悲しいほどに毎日は」収録アルバム『era』/Hakubi

9月に初のフルアルバム『era』でメジャーデビューを果たした京都発の3ピースバンド、Hakubi。シンガロングやハンドクラップで新機軸を感じさせる同作の収録曲「悲しいほどに毎日は」は、今のやるせない日々を生き抜いていくためのBGMに打ってつけです。このパンデミックで心が挫けてしまった経験があるならめちゃくちゃ響く《もう立ち止まりたくないんだ》という言葉、そして《悲しいほどに毎日はあっけなく終わってく》と歌われるサビを聴くと、なんだか不思議と力が湧いてきませんか?

「BAD APPLE」('21)/GLAY

「BAD APPLE」収録アルバム『FREEDOM ONLY』/GLAY

「BAD APPLE」収録アルバム『FREEDOM ONLY』/GLAY

8月にリリースされた通算59作目のシングルの表題曲で、10月6日発売のニューアルバム『FREEDOM ONLY』にも収録予定のミディアムナンバー。アレンジャーにTomi Yoを迎えて制作した程よく無機質でエレクトロな、それでいて懐かしみも湛えたサウンドからは、これまでとはガラッと異なるGLAYが感じられて新鮮です。今を生きる人たち全員に突きつけられているこのシリアスな状況を汲んだ、祈るように答えを模索し続ける強い歌。揺れ動く不安な気持ちに寄り添ってくれると思います。

「対岸の彼女」('21)/yonige

「対岸の彼女」収録ミニアルバム『三千世界』/yonige

「対岸の彼女」収録ミニアルバム『三千世界』/yonige

今年の『フジロック』のGREEN STAGEでのパフォーマンスが素晴らしかったyonige。「対岸の彼女」は8月にリリースされた最新ミニアルバム『三千世界』のオープニングを飾るナンバーで、ダウナーな雰囲気を纏いながらも、何も言わずにそばに居てくれるようなやさしさを持ち併せているあたりが絶妙です。コロナ禍において、ふいに聴きたくなる日がきっとあるはず。俳優の若葉竜也が監督を手がけたドラマ仕立てのMVも味わい深い仕上がりなので、ぜひじっくり浸ってみてください。

「みらいのうた」('21)/吉井和哉

配信シングル「みらいのうた」/吉井和哉

配信シングル「みらいのうた」/吉井和哉

自身の新レーベルよりデジタルリリース、動画配信サービスのDisney+のCMソングに起用された「みらいのうた」も、今の私たちの想いを代弁してくれているナンバー。《何もかも嫌になった こんな時何をしよう 信じてたあの人も しょうもない嘘ついた》と、のっけから陰謀論なども渦巻く世の中に対するやるせなさを、吉井和哉ならではのシンプルな言葉とメロディーで見事に表現しています。人間臭い歌詞、美しいピアノやストリングス、モノクロのMV。グッとくるポイントが多すぎです。

TEXT:田山雄士

田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『okmusic UP's』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。

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