ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲

祝、創刊50周年!
僕らの『週刊少年ジャンプ』を
聴く5曲

『ワンピース』『ドラゴンボール』『スラムダンク』『こち亀』『キン肉マン』…と、誰もが知ってるマンガの大名作を多数排出。今年、創刊50周年を迎えた週刊マンガ誌の巨塔、週刊少年ジャンプ。そんなジャンプが“ジャンプを聴け!”と7月7日(土)と8日(日)に横浜アリーナにて、ジャンプにゆかりのあるアーティストを集めた音楽フェス『JUMP MUSIC FESTA』を開催した。ここではフェスタの出演者を中心に、ジャンプ・ミュージックの名曲たちを5曲紹介。僕たち、みんなジャンプが好きなんです!
シングル「HERO~希望の歌~/CHA-LA HEAD-CHA-LA」/FLOW
シングル「ウィーキャン!」/氣志團ときただにひろし
シングル「サムライハート(Some Like It Hot!!)」/SPYAIR
シングル「新宝島」/サカナクション
シングル「愛をとりもどせ!!」/クリスタルキング

「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(’13)
/FLOW

シングル「HERO~希望の歌~/CHA-LA HEAD-CHA-LA」/FLOW

シングル「HERO~希望の歌~/CHA-LA HEAD-CHA-LA」/FLOW

ジャンプ史、いや日本のマンガ史に残る至極の名作『ドラゴンボール』の主題歌として、今も愛され続けてる「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(正確にはアニメ『ドラゴンボールZ』の主題歌として1989年より使用)。アニソン界のプリンス・影山ヒロノブが歌うこの曲を、映画『ドラゴンボールZ 神と神』のテーマ曲として2013年にカバーしたのがFLOW。「GO!!!」を始めとする『NARUTO』のテーマ曲を始め、ジャンプに限らぬアニメタイアップを多数手がけ、アニメとロックのボーダーラインをぶっ壊し続ける彼らは、今年3月には『FLOW THE BEST ~アニメ縛り~』と題したベスト盤をリリースし、アニメタイアップ曲に限定したセットで構成した全国ツアーも大成功。その人気は国内にとどまらず、アジアや南米でも大活躍する彼ら。世界に届けジャンプ・ミュージック!

「ウィーキャン!」(’16)
/氣志團ときただにひろし

シングル「ウィーキャン!」/氣志團ときただにひろし

シングル「ウィーキャン!」/氣志團ときただにひろし

全世界累計発行部数4億3,000万部(2017年10月現在)を超える大ヒット作であり、「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス記録も持つ、モンスター級人気作品『ワンピース』。そんな、アニメ『ワンピース』の主題歌として、2016年6月より使用されていた楽曲が「ウィーキャン!」。1999年より初代主題歌として使用された「ウィーアー!」、2011年より使用されていた「ウィーゴー!」を歌ったアニソン界のレジェンド・きただにひろしが、続編と言える曲で氣志團と初のコラボレーションを果たした今作。『ワンピース』の世界観をしっかり汲みながら、歌詞やサウンドに氣志團の色もしっかり感じる見事な化学反応はアニメファンも大絶賛! MVでは当時流行っていた、フラッシュモブに挑戦。映像からオーディエンスの興奮が伝わってくる作品です!

「サムライハート(Some Like
It Hot!!)」(’11)/SPYAIR

「サムライハート(Some Like It Hot!!)」(’11)/SPYAIR

「サムライハート(Some Like It Hot!!)」(’11)/SPYAIR

シリアスとコメディーを行き来する「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」として、独創的な作風で人気を博す『銀魂』。そして、原作の作風も忠実に再現しながら、パロディーやアニメ制作の裏側をイジるメタギャグなど、原作以上の過激さを持つアニメ『銀魂』シリーズにも熱狂的なファンが多いこの作品。アニメの主題歌やEDでは突然の大物の抜擢や、注目の若手アーティストの起用など、意外性のある人選も楽しみのひとつだが、中でも話題となった人気曲が2011年6月よりアニメ『銀魂'』のEDテーマとして使用された、SPYAIRの「サムライハート(Some Like It Hot!!)」。バンドの代表曲、ライヴの定番曲として、SPYAIRファンにも人気の高いこの曲。アルバム用に書かれた曲に『銀魂』をイメージしたアレンジを施し、《サムライハート(Some Like It Hot!!)》というフレーズが考案されて、曲が完成したのだそう。現在『銀魂.』(第4期)の主題歌として、「I Wanna Be…」が使用されている彼ら。「BLEACH」や「ハイキュー!」のテーマ曲も手がけており、SPYAIRとジャンプ・ミュージックとの親和性は非常に高い。

「新宝島」(’15)/サカナクション

シングル「新宝島」/サカナクション

シングル「新宝島」/サカナクション

漫画家を目指すふたり少年が、集英社『週刊少年ジャンプ』に漫画を持ち込み、プロの漫画家を目指していくリアルな物語が広い年齢層の支持を受け、NHKでのTVアニメ化、佐藤健&神木隆之介という大人気俳優のW主演で実写映画化と、大きな広がりとムーブメントを生んだ『バクマン。』。この作品の映画化に当たって、主題歌を務めたのがサカナクションだった。手塚治虫の『新宝島』から引用したタイトルだけでニヤリとしてしまうが、胸躍るアップテンポなダンスロック、想像力を掻き立てる歌詞も最高! 『JUMP MUSIC FESTA』のステージでは横浜アリーナの広いステージを独自の世界観で染めた歌と演奏、演出で魅了しながら、ラストの「新宝島」で原画を多用した映像でジャンプとの見事な融合を見せ、感動を生んでいました。『ドリフ大爆笑』を彷彿するMVも最高です!

「愛をとりもどせ!!」(’84)
/クリスタルキング

シングル「愛をとりもどせ!!」/クリスタルキング

シングル「愛をとりもどせ!!」/クリスタルキング

80年代の週刊少年ジャンプを愛した人は、誰もが夢中で読み漁っていた名作『北斗の拳』。199X年、核の炎に包まれた最終戦争後の地球を舞台としたこのマンガ。2003年に発売されるや史上最高の出荷台数を記録したパチスロ『北斗の拳』の人気からの再評価もあり、現在も読み続けられているこの作品。アニメ『北斗の拳』の主題歌として使用されていたこの曲のアニメ主題歌としては斬新すぎるヘヴィなロックサウンドと、田中昌之(Vo)の驚愕のハイトーンヴォイスを初めて食らった時の衝撃は忘れません。アニメタル、JanneDaArc、DaizyStripper、遠藤正明、草尾毅、神谷明など多くの人がカバーするこの曲。今後も永遠のジャンプ・ミュージックとして歌い継がれ、聴き継がれることだろう。YouはShock!

TEXT:フジジュン

フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野だが、EBiDANなど若い男の子も大好き。笑いやバカの要素を含むバンドは大好物。

(株)フジジュンワークスHP:http://fuji-jun.com/

OKMusic編集部

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