今年の冬は各地で記録的な寒さとなっていますが、芯から凍えてしまいそうな寒さを少しでも楽しめるような「冬景色を楽しめる5曲」を今回はお届け。こういった気候を楽しめるのも音楽の素晴らしいところ!

1.「今年の冬」('94)/槇原敬之

1994年リリースのアルバム『PHARMACY』に収録。槇原さんと言えば、「冬がはじまるよ」や「北風 〜君にとどきますように〜」などが有名ですが、この曲もファンの間では人気の高い楽曲です。同居している恋人同士の冬の生活を丁寧に描いた歌詞と、槇原さんにしか出せない美しいヴォーカルが相まって、聴く人の心をほっこり温かい気持ちにさせる楽曲です。この歌に出てくる、今ここにある幸せを当たり前のことと思わないように、そのことで恋人を失ってしまわないようにという描写は、多くの結婚前の男女が心にしまっておかなくてはいけないことではないでしょうか。

2.「冬へと走りだすお!」('13)/でん
ぱ組.inc

2013年リリース。彼女たちの楽曲を多く手がけているかせきさいだぁの名曲「冬へと走りだそう」のセルフオマージュ、セルフパロディーとも言えるこの楽曲は、アップテンポな曲調と、次々入れ替わるヴォーカル、女の子の気持ちを可愛らしく表現した歌詞が特徴的な楽曲です。ピンクの頬やモフモフの耳あてなど、冬らしい単語も出てくるこの曲と同じぐらい注目してほしいのはミュージックビデオ。今流行りの自撮りで撮られた冬の彼女たちの表情を抑えたこのミュージックビデオは、彼女のいない男の子が束の間の彼氏気分を味わえる秀逸なものになっています。

3.「冬のにおい」('96)/フラワーカ
ンパニーズ

1996年リリースのシングル、フラカン初期の名曲であるこの曲は男女問わず、何かを起こしたいのに起こせない悶々としている人に聴いてほしいです。やりたいことはきちんと決まっていないけど、大きなことを成し遂げて、周りのみんなをあっと驚かせたい、そんな大志を抱く気持ちが、冬の情景とともに映し出されています。曲調もストレートなロックンロールだし、冬だから家に閉じこもっているのもいいですが、心まで冷めさせてしまわないように、気持ちだけは大きくいようと思わせるこの曲は、また違った意味で冬景色に似合う一曲ではないでしょうか。

4.「津軽海峡・冬景色」('77)/石川さ
ゆり

1977年に石川さゆりさんがリリースした、日本の冬を象徴する大名曲。若い世代の方には演歌だからって敬遠するする人もいるかもしれませんが、《上野発の夜行列車 おりた時から 青森駅は雪の中》、この最初の一節だけで目の前に広がる、その景色を見たことない人でも全員共有できるこの感じはなんでしょうか。石川さんの情念がこもった歌い方、そして当時の交通網もうかがい知れるこの曲は、まさに戦後日本の冬をこの一曲で見事に表現しています。石川さんは近年椎名林檎さんやくるり、奥田民生さんなど他ジャンルの人とのコラボレーションも話題になっていますが、リスペクトを受ける一因がこの曲には確かにあります。

5.「Winter,again」('99)/GLAY

第41回日本レコード大賞も受賞した、言わずと知れた大ヒット曲ですが、実はこの歌、TAKUROさんが付き合っていた恋人に自身の地元である北海道の景色を見せたいという想いから作られたというエピソードが存在する曲です。一説によるとその想いは果たされることなく終わってしまったようですが、そういった背景を聞いて聴くと味わい深いものがあります。また、彼らにしては珍しいイントロはセリーヌ・ディオンの「MY HEART WILL GO ON」を意識して作られたとのこと。実際に雪国で暮らした人にしか分からない丁寧な描写は、冬景色にバッチリ合うことでしょう。

著者:佐久間トーボ

OKMusic編集部

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