自分を鼓舞する!“再始動ソング”洋楽5選

自分を鼓舞する!“再始動ソング”洋楽5選

自分を鼓舞する!
“再始動ソング”洋楽5選

緊急事態宣言が全て解除されてから半月が経過し、世の中が活気を取り戻そうと動き始めているのを肌で感じて心にも晴れ間が見えてきました。もちろんこの先も油断できない日々がしばらく続くと思われますが、状況や情報に正しく対処しながら、自分の求める暮らしを再び始めようとしている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、仕事、勉強、趣味、恋愛などに、再び動き出す自分を鼓舞してくれる「再始動ソング」をご紹介します。
「Castle on the Hill」収録アルバム『÷』/Ed Sheeran
「Begin Again」収録アルバム『Another Eternity』/Purity Ring
「Begin」収録EP『All Becomes Okay』/Shallou
「New Rules」収録アルバム『Dua Lipa』/Dua Lipa
「Up&Up」収録アルバム『A Head Full Of Dreams』/Coldplay

「Castle on the Hill」(’17)
/Ed Sheeran

「Castle on the Hill」収録アルバム『÷』/Ed Sheeran

「Castle on the Hill」収録アルバム『÷』/Ed Sheeran

人生には新たな始まりや旅立ちなど、さまざまな“はじまり” に出逢う日々を重ねるものだと思っていました。しかし、パンデミックによってその概念は覆され、これまで当たり前だったことが当たり前ではないことに改めて気づき、愛おしさや尊さ、感謝の気持ちなどを抱くことが増えたように思います。自身の人生を振り返り、過去の輝いていたあの日に戻りたいと思った人も少なくないはず。そんな時、エド・シーランのこの作品が身に染みることでしょう。子どもの頃の記憶、これまでの人生にあった美しい瞬間を振り返ることで、起きた変化と現在を受け止めることで、この先の未来へと進んでいける。そんな気持ちに浸りたい時にオススメです。

「Begin Again」(’15)
/Purity Ring

「Begin Again」収録アルバム『Another Eternity』/Purity Ring

「Begin Again」収録アルバム『Another Eternity』/Purity Ring

ヴォーカルのミーガン・ジェイムズと、コリン・ロディックのふたりによるカナダのモントリオールを拠点とするシンセ・ポップデュオ、ピュリティ・リング。彼らがこの作品のテーマにしたものは“再生”と“復活”で、生命の循環について描かれた作品です。こうしたテーマをど真ん中にもってくるのは彼らが得意とする超近代アートなどに焦点を当てる手法と違ってなかなか珍しいスタイル。MVもダークな雰囲気で、ちょっと不気味です。しかしながら、月や地球、そして己の肉体との関係性を謳った美しい歌詞と、何度も繰り返される《Begin Again》というフレーズが中毒的な要素となって“やり直すこと”を強く意識させ、その重要性を際立たせています。

「Begin」(’17)/Shallou

「Begin」収録EP『All Becomes Okay』/Shallou

「Begin」収録EP『All Becomes Okay』/Shallou

LAを拠点とし、エレクトロニックやインディーズ界隈で名を馳せてきたシンガー/プロデューサー、Shallou。そんな彼がWalesをフィーチャーしたこの作品は、人生をやり直そうとしているときに聴きたい一曲です。人生には苦難があり、それを乗り越えて歩を進めていかなければなりませんが、より前向きな視点でいることの大切さを気づかせてくれます。派手な展開はないものの、気持ちのいいリズムでジワジワと響いてくる楽曲の強さとWalesの伸びやかで透明感のある歌声が融け合って、心の隅々へと浸透していきます。これまでにシングル13作、アルバム3作を発表していますが、この作品は彼のデビューEP『All Becomes Okay』(17)に収録されています。

「New Rules」(’18)/Dua Lipa

「New Rules」収録アルバム『Dua Lipa』/Dua Lipa

「New Rules」収録アルバム『Dua Lipa』/Dua Lipa

アリソン・ワンダーランドのリミックスが効いたこの曲のテーマは、恋愛。ダメ男から離れて、やり直すために3つの“新たなルール”(1:元カレの電話には出ない 2:元カレを部屋に入れない 3:元カレの友達にはならない)を自分に設定するというユニークなものですが、これって恋愛以外にも当てはまると思うのです。例えば何かと決別したい時、何かを最初からやり直したい時に新たなルールを自身に課すことは、自分自身がブレずにクリアで居続けるための有効な行為。パンデミック後の今、制限のある生活のなかで何らかの“マイルール”を設定し、より楽しい暮らしを目指すのも悪くないような気がするのでこの曲を選びました。

「Up and Up」(’15)/Coldplay

「Up&Up」収録アルバム『A Head Full Of Dreams』/Coldplay

「Up&Up」収録アルバム『A Head Full Of Dreams』/Coldplay

自分が欲したものを手に入れるためには、新たなチャレンジをすることが必要になりますよね。そんな時、傍らに“それら全ては自分自身が選び、決めることができる”と言ってくれたり、“共に掴もう”や“苦しい時でもけして諦めちゃいけない”とエールを送り続けてくれる友がいてくれたら、どれほど心強いことでしょう。シンプルながらも心に刺さる歌詞と優しく温かみのあるメロディーが印象的ですが、MVでは雄大な自然に溶け込んだメンバーの姿や、地下鉄を泳ぐウミガメ、火山からポップコーンが吹き出すなどの非現実的な美しい映像が楽しめます。ノエル・ギャラガーがギターで、ビヨンセ、ブライアン・イーノがコーラスに参加しているのもポイントです。

TEXT:早乙女‘dorami’ゆうこ

早乙女‘dorami’ゆうこ プロフィール:栃木県佐野市出身。音楽を軸に、コンサート制作アシスタント通訳、音楽プロモーション、海外情報リサーチ、アニメや人形劇の英語監修及び翻訳、音楽情報ウェブサイトにて執筆を担うパラレルワーカー。

OKMusic編集部

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