年初めに聴きたい、パワーをくれる2
016年生まれのロックな5曲

新年が幕を開けてから早9日。周囲にいる会社員の多くあった声がありました。それは、今年のお正月休みは例年に比べて短いということ。今年のような暦の場合には短めになる傾向にあるようですね。何はともあれ、始まったばかりの2017年を素晴らしい毎日にしていくためには音楽の力が必要です。去年に引き続き、今年も心を豊かにしてくれる音楽作品の数々をご紹介してまいりましょう。年明け一発目は「年初めに聴きたい、パワーをくれる2016年生まれのロックな5曲」をどうぞ!

1. 「Rise」(’16)/Sixx:A.M.

昨秋開催された『LOUD PARK ’16』出演時も観客を大いに沸かせていたSixx:A.M.。こちらは2016年3月にリリースした通算11作目のシングルで、ビルボードではメインストリーム・ロック・ソングスチャートにて3位を記録。バンドの中心メンバーであるニッキー・シックスは、この楽曲が生まれた時に「我々全ての人々は、あげられる“声”を持っていて、変化を激励することができるということを人々に思い起こしてほしい」という声明を発表していました。その後に行なわれた大統領選に絡めたメッセージではありましたが、何かを変えたい気持ちや新しいことを始める時に必要なエナジーを蓄え、解き放つには打って付けの“アガる”一曲です。

2. 「Get High」(’16)/Rob Zombie

こちらは4月にリリースされたロブ・ゾンビのソロ・スタジオアルバム6作目『The Electric Warlock Acid Witch Satanic Orgy Celebration Dispenser』からのエレクトロでダンサブルなロックサウンド。正式な曲タイトルは「In the Age of the Consecrated Vampire We All Get High」で、アルバムタイトルと同様に、略して告知されてしまいがちな作品名です。注目は、この曲のMV。なんと、あのエルビス・プレスリーからインスパイアされて制作したというから驚き! 昨年は、コーンとの対バンUSツアーや映画『31』を発表するなど、相変わらず幅の広い活動をしているゾンビ。久しく来日がありませんが、楽曲からパワーをもらってゲットハイしちゃいましょう。

3.「Bored to Death」(’16)/Blink
-182

「人生は短い!」と高らかに歌い上げるのはアメリカのポップ・パンクバンド、Blink-182。彼らが昨年リリースした『Bored to Death』は、一年の皮切りに相応しい躍動感を与えてくれること間違いなしの一曲です。こちらはバンドのオリジナルメンバーであったTom DeLonge脱退後、Alkaline TrioのMatt Skibaが新ギタリスト&ヴォーカリストとして加入して初めてリリースしたシングルであり、彼らのスタジオアルバム7作目『California』にも収録されています。そして、Blink-182のファンを公言するSteve Aokiがこの曲をリミックス。EDMの要素が入ったSteveバージョンも一聴すべきアゲアゲな作品です。

4. 「Sunday」(’16)/Iggy Pop

The Stoogesとしての活動を終え、2016年は新たな出発をしたパンク界のゴッドファーザー、イギー・ポップ。彼の傍らにQueens of the Stone Ageのジョシュが立つというアナウンスに興奮し、歓喜したオーディエンスに届けられたアルバムは『Post Pop Depression』。さすがイギー、さすがジョシュ…そう唸った人が世界中に多くいたことでしょう。イギーの全盛期は‘今’であって、けして70年代などとは言わせない王者の風格を感じさせられるその名盤に収録された1曲が、この「Sunday」です。懐かしい感覚は得るものの、けして古くさいわけではない不思議。小気味よく一日をスタートしたい、そんな気分のときにオススメです。

5. 「Alone」(’16)/Pretenders

昨年10月に、Pretendersのスタジオ・アルバム10作目としてリリースされたアルバム『Alone』。その1曲目として収録されたのがこちら。1978年にイギリスで生まれたPretendersのオリジナルメンバーは、Hyndeのみ。イギリス、アメリカでのチャートも振るわず…。しかし、歌詞がたまらなくいいのです。《誰がなんと言おうと自分はベストを尽くしているし、今居るこの場所が自分の居場所。そう、ひとりぼっちさ! イエイ、それがいいんだ!》《流行もすべてはここから始まった。人生はキャンバス、俺は今その上にいる》。この歌詞は、現在のバンドの状況とシンクロしているのが少し悲しくもありますが、自分を好きでいること、自分を信じることの謳歌を聴いて、自分らしく楽しい一年を過ごしましょう!

著者:早乙女‘dorami’ゆうこ

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着