秋の夜長に浸りながら聴きたい月や星にちなんだ美しく素敵な曲

秋の夜長に浸りながら聴きたい月や星にちなんだ美しく素敵な曲

秋の夜長に浸りながら聴きたい
月や星にちなんだ美しく素敵な曲

急に12月っぽい寒さが訪れたり、そうかと思えばまた暑さが戻ってきたりと、寒暖差が激しい今日この頃。体調を崩さないよう、みなさまどうぞご自愛ください。さて、季節が秋めいてくる中、月や星にちなんだ曲を聴く機会もじわじわと増えてきた感じがしますので、最近リリースされたナンバーを軸に、いくつかピックアップしてみました。快適な気候がなるべく長い間続くことを祈りつつ。
配信シングル「The Moon × 星なんて言わず」/NakamuraEmi × 藤原さくら
配信シングル「ヒトミシリ流星群」/irienchy
「ふたつの星」収録アルバム『丈夫な私たち』/ハンバート ハンバート
「ムーンライト」収録アルバム『ちゃちな夢中をくぐるのさ』/ズカイ
「ムーンマーガレット」収録アルバム『ペナルティーライフ』/the pillows

「The Moon × 星なんて言わず」
('22)/NakamuraEmi × 藤原さくら

配信シングル「The Moon × 星なんて言わず」/NakamuraEmi × 藤原さくら

配信シングル「The Moon × 星なんて言わず」/NakamuraEmi × 藤原さくら

NakamuraEmi藤原さくらが、ライヴでの共演をきっかけにお互いの曲をマッシュアップ。どちらも月や星に着目した上でかけがえのない誰かへの想いを綴った、メランコリックな世界観+切ないサウンドが特徴的なナンバーではあったけれど、ここまでナチュラルにひとつの楽曲として聴かせられることがものすごく新鮮です。ファンが音源化を強く望んだというのも納得。ふたりのヴォーカルが惹かれ合うように交わる感じがたまりません。

「ヒトミシリ流星群」('22)/
irienchy

配信シングル「ヒトミシリ流星群」/irienchy

配信シングル「ヒトミシリ流星群」/irienchy

今年3月に全国デビューしたバンド、irienchyの新曲。夏の流星群がモチーフの片想いソングで、恥ずかしいくらい正直に自分の内面を曝け出した歌詞、どこかホッとするメロディー、ポップで親しみやすいサウンドなど、彼らの魅力が抜群に際立っています。恋愛のどうしようもないモヤモヤ、それでも人を好きになれて良かったという気持ちは共感必至。そして、10月12日には連続配信シングル第2弾の「バイバイ」もリリース予定です。

「ふたつの星」('22)/
ハンバート ハンバート

「ふたつの星」収録アルバム『丈夫な私たち』/ハンバート ハンバート

「ふたつの星」収録アルバム『丈夫な私たち』/ハンバート ハンバート

9月にリリースとなった最新アルバム『丈夫な私たち』のリード曲。ピアノやアコギなどを丁寧に織り交ぜた懐の深いサウンドに乗せて、佐藤良成と佐野遊穂の温かな歌声が重なり、クライマックスに向かうにつれて全てを超越するような神秘さで心に響いてくる迫真性は圧巻です。アニメーション作家/イラストレーターの福地明乃が手がけたMVもチェックしてみてください。あまりに素晴らしくて、涙腺がめちゃくちゃ刺激されました。

「ムーンライト」('21)/ズカイ

「ムーンライト」収録アルバム『ちゃちな夢中をくぐるのさ』/ズカイ

「ムーンライト」収録アルバム『ちゃちな夢中をくぐるのさ』/ズカイ

初のフルアルバム『ちゃちな夢中をくぐるのさ』を9月にリリースしたばかりの大阪発のインディーロックバンド、ズカイ。「ムーンライト」は同作の収録曲で、恋に落ちる瞬間の心が変になっちゃいそうなくらいのときめきが、ピュアなヴォーカルとメロディー、淡くて甘いギターやキーボードの音色などによって絶妙なタッチで表現されています。《ルーラ!できず 遅刻だなぁ》といった夢見がちな世界観も最高。秋の月夜とともにぜひ。

「ムーンマーガレット」('03)/
the pillows

「ムーンマーガレット」収録アルバム『ペナルティーライフ』/the pillows

「ムーンマーガレット」収録アルバム『ペナルティーライフ』/the pillows

最後は約20年前の曲ですが、アルバム再現ツアー『RETURN TO THIRD MOVEMENT!』第4弾が10月から絶賛開催中ということで、2003年に発表された『ペナルティーライフ』に収録のこの曲を選びました。《愛をもっと》のようなストレートな言葉をあえて立たせていたりと、the pillowsにしては新鮮なポップ感が出ているところ、冷たい空気がイメージできる少しだけくぐもった響きのギターサウンドが好きです。寒くなってきた今と合うはず。

TEXT:田山雄士

田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『OKMusic』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。

OKMusic編集部

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