NIKO NIKO TAN TAN are OCHAN(Vo,Syn etc)、Anabebe(Dr)

NIKO NIKO TAN TAN are OCHAN(Vo,Syn etc)、Anabebe(Dr)

【NIKO NIKO TAN TAN
インタビュー】
とにかく
いい曲を作るっていうのが全て

ふたりが面白いと思うことを
何でもやっていけたらいい

ヒストリー的な話に戻すと、AnabebeさんがVANSのオーディション時に『フジロック』に出たいと夢を語っていましたが、翌年には夢を叶えてしまって、今年はメインステージであるレッドマーキーに出演しました。ギアを入れた瞬間、ガッと動き出していく感覚はどんな気持ちでした?

Anabebe
“お~、こんな感じか”って気持ちでした(笑)。
OCHAN
ワンマンができたり、フェスに出れたり、作品を出したらちゃんとリスナーに響いて、お客さんも増えていったりという、良い循環に入れたっていう感覚がありますね。今までバンド活動やってきて、なかなかその循環に入れなかったんで。“あぁ、こういう感覚なんやな”というのは思いました。

そこで名前だけが先走ることもなく、コンスタントに作品をリリースして、今やりたいことを提示し続けられていると思うんですが?

OCHAN
今って単曲で聴いてもらうというのが主流なんで、そこに合わせたところはあるんですが、コンスタントにシングルを出していくっていうのはNIKO NIKO TAN TANに向いてると思っています。

曲作りでは映像があることの強さというか、聴覚と視覚が直結していることで生まれる発想ってあるんですか?

OCHAN
まず画が浮かぶことはよくあります。その画がそのままMVになるっていうことではないんですけど、風景やシーンが頭に浮かんで曲を作ることは多いんで、音楽と映像は切っても切り離せないですね。いろんなものに興味があって、例えば街を歩いていてタイ料理屋さんの看板があって、日本じゃ聞かないような名前があったりすると、“これをタイトルとしたらどんな音楽だろう?”と考えたり。大喜利じゃないですけど、そこから発想することが好きなんです。それが意味は分からないけど、言葉の響きだけで曲タイトルになったり。NIKO NIKO TAN TANの訳分からない曲のタイトルとかは、そういうところからの発想が多いですね。

今回の初の本格コラボ作となった配信シングル「可可 feat.ぷにぷに電機」は、NIKO NIKO TAN TANにどんな影響を及ぼしましたか?

OCHAN
共作というか、作詞もぷにちゃんが入ってくれて。ぷにちゃんが作ってきたものをどうハメていくかというところで、自分にはない発想もあったので、すごく面白かったです。別の人が入っての制作でアプローチも違いますし、“こう感じんねや!?”みたいなところも面白かったですし。メインで歌ってくれるので、自分たち完結では至らない曲になったんですけど、“共作でやるとこうなるんだ!?”っていう刺激がありました。

ベースにあるNIKO NIKO TAN TANらしいサウンドと、ぷにぷに電機さんの歌や感性の部分での魅力がすごく良いバランスで噛み合っていますよね。

OCHAN
ぷにちゃんは作詞も早いし、曲の世界観をしっかり汲んで作ってきてくれるのがさすがだなと思いました。

“夜の鬼ごっこ”みたいなものがテーマになっていて不気味さと妙な痛快さを持った、すごく面白い曲になりましたね。

OCHAN
映像も楽曲の世界観で作ったんですけど、映像の雰囲気やNIKO NIKO TAN TANの世界観も汲んで作詞してくれたのがよく分かりました。ぷにちゃんと話してると、奇妙なものとか未知の生命体とか好きなものも似通っていて、すごく相性が良かったなと。
Anabebe
ぷにちゃんは歌がめっちゃうまかったです。レコーディングがすぐ終わる(笑)。 “本物ってこんな感じなんだ!?”と思いました(笑)。

今後も曲によってはゲストヴォーカルを入れながら新しい表現を探っていったら、NIKO NIKO TAN TANの解釈が広がる気がしますね。ふたりのルーツとしてマーズ・ヴォルタを挙げているので、俺の予想としてはマーズ・ヴォルタみたいにメンバーや楽器も増えたり減ったり、こっちの想像を良い意味で裏切るようなことをどんどんしてくれると期待しています。

Anabebe
全然ありますね。ツインドラムとかも面白いと思いますし。
OCHAN
そこもふたりだからの良いところというか、機動力があるので。今後もふたりが面白いと思うことを何でもやっていけたらいいなと思っています。

最後にふたりが想像する、今後のNIKO NIKO TAN TANについて聞かせてください。

OCHAN
根本にある“いい曲を作りたい”ってところだけはぶれたくないと思っていて。大きい会場でやるとか、もっとたくさんの人に聴いてもらうとか、何をするにもまずはいい曲を作るというのが大前提だと思うので。とにかくいい曲を作るっていうのが全てです。

取材:フジジュン

配信シングル「可可 feat. ぷにぷに電機」2023年9月20日リリース NIKO NIKO TAN TAN RECORDS

ライヴ情報

『NIKO NIKO TAN TAN 2ND ONE-MAN TOUR [ lol ]』
9/17(日) 東京・恵比寿 LIQUIDROOM
9/24(日) 大阪・心斎橋club JOULE

NIKO NIKO TAN TAN プロフィール

ニコニコタンタン:2019年結成。ジャンルを超越した音楽×映像×アートを創造するクリエイティブミクスチャーユニット。音楽担当はOCHAN(Vo,Syn,etc/作詞作曲編曲/イラスト)、Anabebe(Dr/編曲)、映像・アートワークはDrug Store Cowboy(映像/アートディレクター/モーショングラフィック)がプロデューサーを務める進化的クリエイティブ集団。音楽・映像・アートが混合した表現を世に送り出している。NIKO NIKO TAN TAN オフィシャルHP

「可可 feat. ぷにぷに電機」MV

OKMusic編集部

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