L→R タイヘイ(Dr)、ヤギヌマ カナ(Vo&Gu)、シミズ コウヘイ(Gu&MC)、ヨシヤマ・グルービー・ジュン(Ba)

    L→R タイヘイ(Dr)、ヤギヌマ カナ(Vo&Gu)、シミズ コウヘイ(Gu&MC)、ヨシヤマ・グルービー・ジュン(Ba)

    【カラスは真っ白】カラスは真っ白史
    上、もっともカッコ良く、尖った一枚

    唯一無二のセンスで作られた高揚感を誘うサウンド、一度聴けば耳に残るヤギヌマカナのウィスパーヴォイスに一瞬で虜になること間違いなし! 札幌発、カラスは真っ白がリリースした3枚目となるミニアルバム『HIMITSU』について訊いた。
    取材:高良美咲

    本誌初登場のため、結成の経緯と結成時に描いていたバンド像を教えてください。

    シミズ
    札幌にて、僕を中心として、まずタイヘイ(Dr)、ヨシヤマ・グルービー・ジュン(Ba)を誘って楽器隊を集め、その後女性ヴォーカルを探している中でヤギヌマに出会いました。歌も聴かずに、醸し出された独特な雰囲気だけで初対面でバンドに誘い、カラスは真っ白を結成しました。当初から、ショーのようにお客様に心の底からライヴを楽しんでいただけるようなバンドになりたいと思っており、その志は今でも変わっていません。

    結成後はどのような活動を行なってきたのでしょうか?

    シミズ
    結成当初は札幌のライヴハウスを中心に活動し、徐々にその活動を全国に広めていきました。1枚目(ミニアルバム『すぺくたくるごっこ』)の全国リリースを皮切りにツアーも行なうようになり、フェス出演なども重ねてきました。そんな活動の中で、楽曲自体ソリッドな方向性になっていき、当初はふわふわしたポップな曲も多かったのですが、今はビートを強く感じるようなロックチューンが増えてきました。
    ヤギヌマ
    自分の好きな楽曲を作っていただけだったのが、よりリスナーに届きやすいような作曲の仕方、意識に変わりましたね。

    2014年6月にはミニルバム『おんそくメリーゴーランド』をリリースしましたが、反響はどのように感じていますか?

    シミズ
    『おんそくメリーゴーランド』の中でも特にリード曲「fake!fake!」という曲に対するレスポンスが大きく、自分にとって大切な一曲になりました。お客様とのグルーブ、一体感もこのアルバムで格段に増したように思います。
    ヤギヌマ
    「fake!fake!」のMVはアニメーションクリエイターの植草 航さんに作っていただいて、その反響もとても大きく、お客様の層も広がったように思います。

    今改めて振り返って、どのような一枚だと思いますか?

    シミズ
    カラスは真っ白の数多くあるキラキラした音楽性が凝縮され、ひとつになり、カラスは真っ白の“芯”を形成したアルバムだったと思います。
    ヤギヌマ
    以前の2枚がアルバムのコンセプトを固めずに作ったのに対し、『おんそくメリーゴーランド』は初めてコンセプトを取り入れたアルバム作りをしたので、本で例えるとプロローグが終わって、第一章の始まりの一枚かなと思います。

    そんな同作から約7カ月振りとなるミニアルバム『HIMITSU』を1月14日にリリースしましたが、いつ頃から制作に取り掛かっていたのですか?

    シミズ
    前作をリリースした直後から制作を始めており、『おんそくメリーゴーランド』よりも、もっともっとソリッドで攻撃的なアルバムを作りたいと思っていました。コンセプトはタイトル通り“HIMITSU=秘密”をテーマに、各楽曲はもちろん、デザインやアートワークにまで統一を持たせようと画策していました。
    ヤギヌマ
    全てこのアルバムのために書き下ろして、それぞれがそれぞれの“HIMITSU”を持つように作曲しました。

    1曲目であり、リードトラックの「HIMITSUスパーク」は《「ひみつはひみつ」》というフレーズから始まり、だんだんスピード感にあふれていく爽快さにハマります。

    ヤギヌマ
    前作の「fake!fake!」よりも尖った楽曲を作りたいと思い、制作しました。“2重螺旋”という秘密をテーマに、破壊衝動を歌った曲です。もともとのサビは現在のものと違ってもっとポップなもので、それをよりソリッドなサビに変更しました。カラスは真っ白の楽曲の中でもっともソリッドでロックチューンなこの曲は、カラスは真っ白の進化と新たなステージ登ろうとする象徴のような曲だと思っています。もっとも制作に時間をかけ、何度も何度もアレンジを繰り返し、ビルド&スクラップを重ねた思い入れのある曲です。「HIMITSU スパーク」がこのアルバムの主軸になっています。
    シミズ
    ギタリストとしてヴォーカルを影で支える一面もありながら、コンセプトに沿った音の表現をより高い次元でできた一曲です。

    前作の「fake!fake!」に続いて、植草 航さんによる楽曲とリンクしたアニメーションPVも注目ポイントですね。どのような仕上がりになったと思いますか?

    シミズ
    ヤギヌマカナが“HIMITSU”を暴いていく研究員に扮し、“HIMITSU”の本質をより視覚的に表したいと思いました。それが果たして本当に正解で、現実のものなのかどうか分からない微妙なニュアンスは植草 航さんのアニメーションでないと表現できなかったと思うので、唯一無二の作品になったと思います。

    「9番目の「?」」は淡々と歌いながら時折囁くヴォーカル、前に出たベースやギターのサウンドが印象的でした。

    ヤギヌマ
    “HIMITSU”というコンセプトにおいては「9番目の「?」」が今作の主軸になっています。“HIMITSU”の答えがこの曲に書かれているので。完全にテーマ先行で楽曲を制作しました。伝えたいひとつのことをメインに歌詞を組み立てて、楽曲はまったく別に作り、その後合体させてひとつの曲にしました。一番言いたい、伝えたいひとつのことは規制音でかき消されているので言葉では聴けませんが、ぜひその答えは何なのか考えていただければ嬉しいです。

    「シャイ・ルック・ホームズ」は韻などの言葉遊びをはじめ、サウンドやブレイクなども遊び心に富んでいて面白いです。

    ヤギヌマ
    言葉遊びを重要視する一方で、詰め込みすぎると楽曲のグルーブそのものを壊してしまうと感じたので、特にサビは一度詰めた歌詞を間引いて、サウンドも聴かせられるよう意識しました。

    ラストの「革命前夜」は、繰り返される《じれったいの》という言葉が愛らしく、キュートなヤギヌマさんの歌声がさらに引き立てられていますね。アルバム全体を通して、女の子ならではの女性言葉を使った歌詞が目立ちますが、歌詞を書く時に意識していることは?

    ヤギヌマ
    ストレートな表現はあまり好きではありません。恥ずかしいという感情がどうしても沸き起こり、寄り道した表現になってしまいます。語尾はフレーズ、メロディー全体に影響する重要な箇所なので、絶対に使いたくない言葉があり、自分の使用する語尾は自分の引き出しから必ず出しています。

    今作の制作でチャレンジしたところは?

    シミズ
    ギターで表現した音なのに、ギターには聴こえないような多彩な音作りに挑戦しました。誰もやっていないようなギタープレイをなるべく多くアルバムに注ぎ込みました。新しいギタープレイ、楽曲の多様な制作の仕方を発見でき、次の作品で試してみたいことがたくさん増えました。
    ヤギヌマ
    前作までとは違う、エモーショナルな歌の表現を無理なくできるようになりました。また、今まで早口な曲は多かったですが、今回はもっとも詰め込んだ楽曲もあり、言葉によるフレーズのキレを出すことに挑戦しました。

    カラスは真っ白の個性が表われた作品になりましたね。

    シミズ
    “カラスは真っ白の楽曲、スタイルはこれだ!”と自信を持って提示できる最高のアルバムになりました。たくさんの秘密が隠されているので、その秘密を見つけ、わくわくしながら聴いてほしいです。
    ヤギヌマ
    カラスは真っ白史上、もっともカッコ良く、尖った一枚になったと思います。ライヴだとアレンジが違う楽曲もあるので、CDとの違いも楽しんでほしいです。いい意味で未成熟な自分の音楽性が見えて、まだまだ自分には伸びしろがあると思えたので、自分自身で今後の成長が楽しみです。

    リリース後には1月25日のStar loungeでのリリースパーティーからレコ発ツアーを行ないますが、どのようなツアーにしたいですか?

    シミズ
    初ワンマンなので、もちろん気合が入っています。どんどん成長してもっともっと大きなステージでライヴができるようなビジョンを具体的に見つけたいです。
    ヤギヌマ
    カラスは真っ白にしかできない最高のステージを、みなさまに観に来てほしいです。
    『HIMITSU』
      • 『HIMITSU』
      • PECF-3122
      • 2015.01.14
      • 1728円
    カラスは真っ白 プロフィール

    カラスハマッシロ:2010年、現在のメンバーで結成。結成以来、徹底的に追及し続けているライヴショーは全国各地のオーディエンスを魅了し、さまざまなバンドとの対バン、イベント出演を重ね、大型フェスへの出演も果たす。15年1月、待望の3rdミニアルバム『HIMITSU』をリリース。カラスは真っ白 オフィシャルHP

    OKMusic編集部

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