L→R GEORGE(Ba)、68(Vo&Syn&Pro)、Kaz-tics(Gu)

L→R GEORGE(Ba)、68(Vo&Syn&Pro)、Kaz-tics(Gu)

【MONICA URANGLASS】全て自分たちで
作るというのがひとつのテーマだった

前作のミニアルバム『PUXA』から約2年半、MONICA URANGLASSが満を持してアルバム『YIPSLIPS』をリリース! “全て自分たちで作るというのがひとつのテーマだった”と語る今作について、68(Vo&Syn&Pro)に訊いた。
取材:高良美咲

MONICA URANGLASSは、2008年の結成から具体的にどのような活動を行なってきたのでしょうか?

ライヴハウス、クラブ問わず活動してきました。深夜も多かったと思います。その中でも特に去年1年間は、制作期間が中心だったと思います。音楽性の変化はあまり感じていませんが、今まで自分たちが影響を受けた音楽を再度聴き直すという行為はここ1年多かったと思います。

そんな活動を改めて振り返って“MONICA URANGLASS”とは、どんなバンドだと思いますか?

楽曲は雑多な音楽エッセンス、低音ビートで仕上げています。仲が良いのでおしゃべり過ぎてなかなか時間がかかるけど、MCグダグダ、ファン失笑、賛否両論バンドです。

ダンスミュージックに日本語のロックを大胆に融合させているのが、MONICA URANGLASSの強みだと思うのですが、そんな音楽のルーツはどこからなのでしょう?

ヒップホップが一番大きいと思います。そこから80年代のニューウェイブ、パンク、レゲエ等です。

楽曲制作で大事にしていることは?

デモを聴きながらみんなで一度、踊ってみます。

2月19日にリリースとなるアルバム『YIPSLIPS』は前作『PUXA』から2年半ぶりとなるアルバムですが、前作を踏まえてどのような作品を作ろうと思ったのでしょうか?

メンバー間では、レコーディング、ミックス、アートワークまで全て自分たちで作るというのがひとつのテーマでした。最近感じる他のアーティストの乱発リリース傾向を踏まえて“では、うちらはじっくりやろう”と、ブレーキをかけながらやっていたと思います。そういった観点から言えば、長く聴ける曲作りも念頭にありました。

『YIPSLIPS』には、ガレージサウンドにポップな要素を含んだ「RAY RAY RAY」「O/M/G」(「INT/ACC~intonation」)などのシングル収録曲を合わせ、全10曲が収録されていますが、今作のために書き下ろした楽曲は?

シングル収録曲を除けば全て書き下ろしです。

「SIN&BAD」を“(wise act ver)”として再度収録した収録した理由は何だったのでしょう?

「SIN&BAD」に関しては、“シングルでカップリング扱いの曲をアルバムの全体的なイメージを司るための曲にブラッシュアップする”というのを単純にやってみたかったというのがあります。アルバム制作に入る時点でずっと頭に残っていた曲でもあったし。

アルバムのタイトルにもなっている「YIPSLIPS」はダンスミュージックの中にシタールのような神秘的な音だったり、異国のような響きが織り交ぜられているのが印象的でした。

今までの自分たちが吸収したものの総括みたいなところがあります。MONICA URANGLASSの現時点での全て、という感じです。

“YIPSLIPS”(イップスリップス)という言葉にはどのような意味があるのですか?

タイトルは結構ラフに考えています(笑)。どういう心境で思い付いたのか、今となってはあまり思い出せません。

思わず一緒に口ずさみたくなるような「NAINAINA」ですが、楽曲の制作の際にイメージしていたことは?

ライヴで初めて聴いた人も仲間外れなしに、口ずさめて踊ってもらえたらいいなっていう曲です。あと、ポップにピンチなシチュエーションを表現したかったですね。ユニコーンの「大迷惑」みたいな。

「HATE HACKER」はサウンドだけではなく、奇想天外な展開のリズムも面白いです。

スリリングな曲を目指していましたね。ライヴでぶっ飛べる曲。

「XTREME TRANSPORTER」はリズムに乗った言葉の並びが面白く、「Adios PHE boy」は歌詞の響きだけではなく、少し感傷的な歌詞の情景にもぜひ注目してほしい楽曲ですね。

語感は大事にしています。あとは…思い出せないです(笑)。作詞に一番時間がかかりました。自分しか分からない、ひとりよがりになるタイプなので、その辺は意識していたと思います。

制作の上で、思い入れのある楽曲はありますか?

「XTREME TRANSPORTER」はリーダーが褒めてくれた曲で、「A-SAP B-TOP」はGEORGEさんが褒めてくれた曲。「HATE HACKER」はちゃっぴぃが褒めてくれた曲。

では、今作の中で特に注目してほしいところはどこでしょう?

やっぱりメンバーがいきいきと音を鳴らしているところじゃなかろうか、と。

制作の上で、改めて感じたことはありましたか?

ふたりとも(Kaz-tics、GEORGE)、やっぱり上手いなぁ…。

今作は、どのような一枚になったと思いますか?

いつものことですが、自分ではあまり分からないのが正直なところです。ただ、メンバーのリアクションが今まで以上に良いので、良いんだと思います。

そんな『YIPS LIPS』を引っ提げて、3月より『MONICA URANGLASS×夜の本気ダンス Wレコ発ツアー』が行なわれますが、意気込みなどがあればお願いします。

夜の本気ダンスはレーベルメイトですごくカッコ良いので、自分たちも少し頑張ります。楽しみです。
『YIPSLIPS』
    • 『YIPSLIPS』
    • ACW-003
    • 2014.02.19
    • 2200円
MONICA URANGLASS プロフィール

モニカウラングラス:自らを賛否両論バンドと称する3人組。08年『The Invitatuon EP』でデビュー。DJイベントや学園祭など多くのイベントに出演。11年には2ndアルバム『PUXA』をリリース後、ワンマンツアーを敢行し、12年には限定シングルを2枚同時リリースした。公式サイト(アーティスト)

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着