L→R 大塚薫平(Dr)、戸山押売(Gu)、中村直人(Key)、大塚真太朗(Vo&Gu)、城 明日香(Gl&Cho)、日下淳介(Ba)

L→R 大塚薫平(Dr)、戸山押売(Gu)、中村直人(Key)、大塚真太朗(Vo&Gu)、城 明日香(Gl&Cho)、日下淳介(Ba)

【恋する円盤】現時点の恋する円盤が
ぎゅっと詰め込まれた一枚

心躍らせるわくわく感にあふれたポップなサウンドが特徴的な6人組バンド、恋する円盤。12月10日にリリースとなる初の全国流通盤ミニアルバム『PASTEL』について、大塚真太朗(Vo&Gu)に語ってもらった。
取材:高良美咲

まずは、恋する円盤の結成のいきさつを教えてください。

大学に入ってバンドをやりたいなと思ってメンバーを探していたら、たまたま弟の薫平(くんぺい/Dr)がドラムをやっていたのでスタジオに一緒に入ったのが始まりです。

そこから現在までは、主にどのような活動をしてきたのでしょうか?

活動としては、普通にライヴハウスに出たりしていましたがメンバーチェンジが多くて、4人になったり、一時は自分とドラムだけになったり。今現在の6人編成になってからは、賑やかで楽しい音楽がやりたいと思っています。

恋する円盤とはどのようなバンドだと思いますか?

人それぞれ青春という時期があると思いますが、僕らのライヴを観てちょっとでもその時のことを思い出したりする、そんなバンドであれればいいと思います。

12月10日にリリースとなるミニアルバム『PASTEL』は、初の全国流通盤ということでこれまでの集大成のようなところもあると思うのですが、どのような作品を作ろうと思ったのでしょうか?

とりあえず、ライヴでよくやっている曲を入れようという心づもりで今年の夏頃から制作しました。6人になってから初めて作った曲や、前の編成の頃からあった曲などが混在してます。

幕開けの「テイクディスワルツ」は、メロディーに乗った鉄琴の響きが高揚感を誘う楽曲ですね。

ある時、自分の中で曲ができない時期がずっと続いて、“これは少しまずいな”と思いながらギターを弾いてたらポロッとできた曲です。イントロのギターのキラキラしたフレーズが最初にできて、そこから鉄琴のフレーズや全体のイメージが導かれてできた感じです。The Pains of Being Pure at Heartというバンドが大好きで彼らのスタイルを参考にしました。

「まちのあかり」は、曲中で大塚さんと城さん(Gl&Cho)の掛け合いなどコミカルな部分もありますね。

詞がとてもストレートな曲なので、歌うというよりは語りかけるような曲になりました。この曲はいくつかのバージョンがあって、もともと掛け合い部分はなかったのですが、城ちゃんのおかげでカラフルな一曲になったと思います。

ストレートに伝わってくる歌詞は、主に日常を舞台に、別れや前に踏み出す一歩について書いている曲が多いイメージを受けました。あとは、韻を踏んでいる「春の嵐」も印象的でした。

特にこだわりなどはないのですが、悲しかったり、切ない気持ちから歌詞が生まれることが多いので自然とそうなっているのかもしれません。「春の嵐」に関しては言葉本来の意味よりも歌った時の響きを意識して歌詞を書きました。

「スタンドバイミー」などのシンプルなバンドサウンドに乗せた鉄琴、男女ツインヴォーカルならではの響きや歌い分けはこのバンドの強みですよね。

自分だけで歌うと重くなりがちな曲が、一部分を城ちゃんに歌ってもらうと曲が思ってもない表情を見せるので、積極的にいろんなアイデアをスタジオで試しています。

今作には“PASTEL”と名付けられたわけですが、全5曲の楽曲、ジャケ写なども色とりどりで、でも“カラフル”よりも淡い印象の“パステル”という言葉はぴったりだと思いました。

最初は“一単語の言葉で簡単なものがいいな”と思って語感で適当に付けたのですが、先述の通りいろんな時期の曲が入っていて、統一感があるというよりも恋する円盤のいろんな面を少しずつ感じられるので、結果的に良いタイトルになったと思います。現時点の恋する円盤がぎゅっと詰め込まれた一枚になりました。

特に思い入れのある楽曲はありますか?

全部思い入れありますが、1曲あげるとしたら「スタンドバイミー」です。収録曲の中でも一番昔からある曲で、素直な気持ちを歌詞に書けたと思えるからです。

作り終えて、現在の心境は?

曲を聴いてもらった人に自分たちが思ってもないような感想をもらうことができたりして、もっと“たくさんの人に聴いてもらいたい”という気持ちが強くなりました。

リリース後はどのようなことを行なう予定ですか?

12月21日に今回の発売記念のライヴを新宿MARZでやります。このアルバムの世界を広げたライヴになると思いますので、ぜひ来ていただきたいです。新曲もたくさんあるので、早く次のアルバムが作りたいなと思っています。
『PASTEL』
    • 『PASTEL』
    • PECF-3115
    • 2014.12.10
    • 1620円
恋する円盤 プロフィール

コイスルエンバン:2011年春、大塚真太朗が薫平(くんぺい)を誘い、自宅で結成。しばらくはふたりで遊んでできた曲を演奏していたが、夏には4人編成となって初ライヴ。幾度かのメンバーチェンジを経て13年春に現在の6人体制となる。恋する円盤 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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