門脇更紗

門脇更紗

【門脇更紗 インタビュー】
私が作った主人公が
誰かの中で動いてくれたら嬉しい

10歳でアコースティックギターを始め、12歳に描いた“シンガーソングライターになる”という夢を叶えた門脇更紗。どこか身近に感じて深く共感できる歌詞、心の奥に響いてくるクリアーで力強い歌声も魅力的な彼女が、11月から異なるテイストの楽曲を3作連続で配信リリースした。

邦楽の好きな雰囲気に
洋楽のメロディーが合わさる

10歳でアコースティックギターを弾き始めたということですが、その頃から音楽や楽器に興味があったのでしょうか?

3歳くらいでピアノを始めて、同時にクラシックバレエを習っていました。クラシックバレエを8年間やったのですが、自分に合わないと思って辞めてしまって、他に何をしようかと考えたんです。そうしたら、私がYUIさんを大好きなことを知っていた母が“YUIさんみたいにギターを始めてみたら?”とアドバイスしてくれて、それがきっかけでギターを始めました。

ギターが家にあったのですか?

昔に父がバンドをやっていてエレキギターが家にあったので、それを弾いてみたり、誕生日にキッズギターを買ってもらって弾いていましたね。

ご両親の言葉や家庭環境もきっかけになったと。でも、そこで挫折せずに頑張れたのは、ギターが好きだったんでしょうね。

そうですね。とても楽しかったし、12歳には“シンガーソングライターになりたい!”と思っていたんですよ。

小学生の頃にシンガーソングライターになると決められたこともすごいですよね。あと、バレエをされていたことにも驚きました。

クラシックバレエは辞めてしまいましたけど、舞台に立つことが好きだったんだと思います。ピアノの発表会にも出ていたので、人前で何か表現することは昔から好きだったのかなと思います。

表現のステージが音楽に変わったと。その後、高校生の頃にはライヴ活動やSNSへの楽曲アップなど、精力的に活動をされたということですが、“高校生になったら頑張る!”と決めていたんですか?

そうですね。中学2年生の時に受けたけど落ちちゃったオーディションがあったんです。それをきっかけに“レッスンに来てみない?”と言っていただいて、その時に初めて音楽活動で東京に行ったんですね。東京でレッスンをすることで刺激も受けたりして。レッスンはなくなっちゃったんですけど、その後“ライヴハウスに立ってみよう”と言ってもらってライヴをするようになったのが、高校1年生の夏くらいですね。

レッスンで歌のことを学んでからライヴに挑めたということ?

いや、レッスンはダンスと演技と歌みたいな感じでした。10~20人くらいが参加する大人数のレッスンでしたね。正直言って、その環境に慣れなくて苦しい気持ちになる時もありました(笑)。なんだか苦手な空間だったんですよね。いい経験はさせてもらえましたけど…

そんなエピソードもあったんですね(笑)。また、SNSにアップされた楽曲というのはオリジナル曲でしたか?

カバー曲がほとんどでした。

では、ライヴの時もカバー曲が多かった?

最初の時は自分の曲が曲数も少なかったので、カバー曲が多めでやってたんですけど、ライヴを始めてから“カバーじゃなくて、自分の曲がやりたい!”と思って、そこから自分の曲が増えていきましたね。

すでにオリジナル曲があったんですね。楽曲制作自体はいつ頃から始められました?

中学2年生のオーディションを落ちた時に悔しすぎて一曲作ったのがきっかけでした。で、ライヴを始めて“もっと作らないと!”と思ったんです。

当時の曲と今の曲は全然雰囲気が違うんですか?

そうですね。好きな曲や雰囲気は似てると思うんですけど、歌詞の世界観とかは全然違ってて(笑)。

気になりますね! 今もYUIをはじめ、KIRINJI、フジファブリックなど、さまざまなアーティストの楽曲を弾き語りや歌唱でカバーした動画をYouTubeにアップしていますが、これらの選曲が門脇さんの音楽ルーツにつながるのでしょうか?

自分の歌の雰囲気とか、言い回しとかがいい感じに出る曲を選曲していたりします。好きな曲はもちろんカバーするんですけど。

門脇さんは洋楽も聴くとうかがいましたが。

はい。洋楽が大好きでたくさん聴いています。テイラー・スウィフトさんから入って、エド・シーランさんとかも好きですね。でも“この人が好き”というよりは“この曲が好き”という感じなので、バラバラにプレイリストに入れてます。私が作る曲ではあまりないけど、聴くのはEDMとかも好きですね。

洋楽を聴くとうかがって、どのように門脇さんの楽曲につながるのかなと思いました。

確かに。でも、曲を作った時に“洋楽っぽいメロディーだね”と言われることもあるので、ちょっとは影響を受けてると思います。

好きな曲の根底に洋楽のメロディーがあって、日本の楽曲は自分に合うものが好きというところから門脇さんの楽曲が組み立てられていると。それこそ、2018年にリリースされたアルバム『雨の跡』の中では弾き語り、バンドサウンド、ダンスチューンなど幅広いジャンルの曲がありましたが、特に「白」が私の中でヒットしました。他の曲とは違って軽快なリズムになっているので、この辺が洋楽の影響も受けているのかなと思ったり。

「白」は“めっちゃ難しい曲を作ろう”と思って作った曲で(笑)。サビのメロディーがリズムの表と裏を行ったり来たりするので、そのメロディーをベッドの上でめっちゃ考えてたことを覚えています。ひたすら難しいのにしてやろうと思って(笑)。
門脇更紗
配信シングル「ばいばい」
配信シングル「いいやん」
配信シングル「さよならトワイライト」

OKMusic編集部

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