L→R 杉山高規(Dr)、河崎雅光(Ba)、奥村 大(Vo&Gu)

L→R 杉山高規(Dr)、河崎雅光(Ba)、奥村 大(Vo&Gu)

約1年振りにリリースするアルバム『PURE CURE SURE』からは、前作『Hurt me』リリース後に3人編成になったことで変化が表われ、現在のバンドの状態がとても良いことが実感できる。そんな今作について奥村 大(Vo&Gu)に訊いた。
取材:高良美咲

まずはバンドについておうかがいしたいのですが、奥村さん自身が数々のアーティストのプロデュースを行なう中で、wash?というバンドとしてやりたかったことはどういうことですか?

俺は音楽やバンドはまず“人ありき”だと思っています。組んでいたバンドを解散した直後の若いとは言えない奴らが集まって始めたバンドなので、組んだ当初は自分たちの過去や経験をなかったことにするのはやめようって話はよくしてました。過去を踏まえて今があるわけで。少し大げさに言えば、いろいろ経験をした後に頭の中に鳴る音を追求したい、地に足を着けて日常をフィードバックして出てくる音楽をやりたいとは思ってました。結果そうなってるとも思います。

2014年4月にリリースした前作『Hurt me』は、どのような反響がありましたか?

評判は良かったと思います、たぶん。まぁ、本人に悪口言うのはよっぽどだと思うのでアレですけど(笑)。そういうバイアス差し引いても喜んでもらえたかなと。ライヴの反応がすごく良かったので、伝わってるっていう実感も持てました。ダイレクトなそういうのは素直に信じられます。みんないい顔してるな、ありがたいなって。実際にいい曲がたくさん入ってますし、俺としてもその時点での最高傑作だったと心から思ってます。もちろん、今作はそれを軽く超えましたけどね。

2014年7月に現在の3人編成になり、前作から今作までの間にバンドの体制が変わったことで、バンドにはどのような変化が表われましたか?

3人のアイデアやセンスがいい感じに融合して、さらにいい曲が書けるようになりました。バンドとして成長したなと実感しています。wash?結成以来、今が一番いい状態であることは間違いないです。

『Hurt me』から約1年振りのリリースとなるアルバム『PURE CURE SURE』は、何かテーマがあった上で制作に取り掛かったのでしょうか?

いつも通り、今現在の我々の記録です。新曲はいつも作っているので、特にいつから制作って感覚もないです。カッコ良いこと言えなくてごめんなさい。

前作『Hurt me』のタイトル曲である「Hurt me」を今作に収録するというのはレピッシュへのオマージュということですが、これはいつ頃から構想の中にあったのですか?

『Hurt me』の収録曲とタイトルを決めるミーティングでレピッシュの話で盛り上がり、次作1曲目は“Hurt me”にしようと決めました。

「Hurt me」は2013年4月にリリースされたライヴ会場限定の「Distraction e.p.」にも収録されていますが、今作に向けて3人で録り直してどのような一曲になりましたか?

音はトリオになりましたので、別物ですね。ベースの音すごいでしょ? どんな曲になったんですかね? いらいらしてる曲ですよね、たぶん。ライヴの1曲目にやるのが好きです。

「アーハーオーイエー」は現在の編成になって初めてできた楽曲ということですが。

考えたのは、“ギターソロをいっぱい弾く曲を作ってみよう”ってくらいですかね。俺の作った曲史上もっともたくさんギターソロ弾いてます。歌詞は深夜のSNSのカオスっぷりが好きで、すごく自由でいいなっていうところから妄想が膨らみました。評判はいいですね、すごく。ありがたいです。

爆音を打ち鳴らす今作の中で、「Black Butterfly」はゆるやかな曲かと思えば、中盤から終盤にかけてはギターの見せ場があったり聴きどころが満載ですね。

ギターをたくさん重ねるアイデアは久しくやってなかったので、ずっとやりたくて。ミックスの時に数えたら11本入れてましたね。そうは聴こえないと思いますがそれが狙いでした。

儚さや焦燥感をイメージさせる「Dusk」は、最後の語りかける場面も印象的でした。

バンドの新たな挑戦だったと思います。杉山のドラムの鳴らし方といい、河崎のベースのリフレインといい、歌い出しで抜いて歌うのも挑戦でした。アルバムで1曲は入れることにしている、個人的な歌です。最後のほうのわめいているのは、歌録りの直前にひと筆書きのようにこぼれた言葉です。もう二度と会えなくなってしまった人たちへの手紙みたいな。もう誰も死なないでほしいです。

「ビューティフルサンデー」はコール&レスポンスも想像できるし、バンドの基本編成以外のトランペットの音が入っていたり、ライヴではどのように披露されるのかも楽しみになりました。

最近の動向を覗いてもらえれば分かるようにトランペットは河崎です。こういう曲があるのがwash?らしさなんじゃないかなと思います。引きこもり讃歌です。

「Freak out」「鏡よ鏡 ~Are you happy?~」のように、ライヴを想像させて衝動を駆り立てる楽曲も多いですね。普段アレンジや制作の面で意識しているのはどのようなところですか?

いい曲を書きたい、カッコ良い曲を書きたい、それを分かち合ってもらいたい、です。

楽曲に乗った歌詞はフラストレーションを発散するような攻撃的な言葉だったり、背中を押してくれるようなメッセージだったりと幅広くありながら、どれも人間らしさがありました。

ありきたりですけど、自分自身であろうということだけです。“お前なんかに何が分かる”と“あんたにだけは分かってほしい”のマーブルです。みんなそうでしょ?

出来上がってみて、どのような一枚になったと思いますか?

今の我々ができる全て、ちゃんと地に足の着いたウソのない作品…つまり、間違いなくバンド史上最高傑作ができたと思います。

リリース後はwash? 史上最大規模のツアー『“PURE CURE SURE”リリースツアー2015 〜純粋な治療法を確認してください〜』を行ないますが、どのようなライヴになりそうですか?

評判以上のすごいライヴをやります。全国の音楽を必要以上に偏愛する同志たちとお酒を飲めるのが楽しみです。
『PURE CURE SURE』
    • 『PURE CURE SURE』
    • TWIG-0006
    • 2015.05.20
    • 1620円
wash? プロフィール

ウォッシュ?:2002年活動開始。14年7月に、奥村 大、河崎雅光という数々のアーティストのプロデュースで知られるふたりと、杉山高規の3ピース編成となり、15年5月20日に新体制初のアルバム『PURE CURE SURE』を発表。16年9月7日、1年4カ月振りとなるアルバム『SPLASH』をリリースする。wash? オフィシャルサイト

OKMusic編集部

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