【INTERVIEW:Hakubi】
優れているものの中で
唯一のものになりたい
沢山のバンドの中で
トップを獲りたい
片桐:中国の故事成語で、“白”に“眉”って書いて白眉(ハクビ)って読むんですけど、それは“優れているものの中でも最も優れている”という意味合いで、マツイくんがつけてくれました。オリジナルバンドのHakubiとして、沢山のバンドの中でトップを獲りたい、優れているものの中で唯一のものになりたいと思い、この名前になりました。
ーーそうなんですね。楽曲制作に関してですが、メロディと歌詞どちらかを先行して作るとか流れがあったりしますか?
片桐:ギターを弾きながら出てきた言葉がメロディなるタイプなので、思っていることをそのままはめていったら一番いいメロディになることが多いです。風景を見たときとか夜中にひとりで考えているときに思いついた言葉から歌い広げてます。
ーー今作「在る日々」は、どのような経緯で仕上げていったのでしょうか?
片桐:詞に関して、最初は電車に飛び込みたいっていう気持ちでこの曲を書いたんです。1番の終わりで《鉄の塊に吸い寄せられたでしょうか》って電車の事なんですけど、昨年の3月くらいの話で、すごく気持ちが追い詰められていて…。その時はバンドでできなくて、そのままになっていたのですが、コロナ禍が少し落ち着いてきた11月頃にこの曲を再編してみようって話になり改めて聞いてみたら、自分が感じているものが変わってきていました。コロナ禍を通して母親からの電話、友達の連絡など、沢山周りの人に支えられていたなっていうことに気づきました。だから私にもあったように、変われるきっかけがあったら少し前を向いていける、そして小さな幸せとか優しさに気づいてほしいなっていう思いを込めて、最後は少し明るい方向に向かせることができました。
片桐:「在る日々」は“存在する、の在”の漢字を使っていて、沢山の人がいる中で“自分ってひとりだな”って思ってしまうときはあるけど、それを感じてるからこそ、ひとりひとりに自分たちが想いを伝えられるようにしたいです。
ーー聞いていてとても共感できる部分が多かったので、話を聞けて嬉しいです。MVでは、出てくる女子高生が主人公のように感じたのですが、映像の演出や構成にも関わっているのですか?
片桐:監督が結構考えてくださって、私たちもいろんな登場人物に出てきてほしいねって話してました。なんか初老の男性を見たときに、みんなポロッと泣きそうになったり。
ヤスカワアル(以下、ヤスカワ):いろんな登場人物のサイドストーリーみたいなのを集めて、映像の中心は女子高生だったんですけど、いろんな方がこのMVを見て自分と照らし合わせられるように。サラリーマンとかOLとか他にも提案させてもらった感じです。
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