ハク。

ハク。
動画配信サービス「GYAO」、ストリーミングサービス「AWA」のフォローアップのもと日本工学院専門学校の学生がアーティストインタビューを行う、ネクストブレイクアーティストをプッシュするコラボレーション企画『G-NEXT-Z』。この企画には、「LINE VOOM」でのオリジナルコンテンツ動画やFm yokohama「Startline」での楽曲OAもあり、多角的なプロモーションを展開している。
ハク。 撮影:石原汰一
ハク。 撮影:石原汰一
ハク。 × 佐藤真優、三井優奈、梯歩乃果(日本工学院専門学校 蒲田キャンパス・コンサートイベント科) 撮影:石原汰一
ハク。
配信EP 『僕ら』
今回ピックアップされたアーティストは、2019年結成の大阪を中心に活動をする同級生4ピースガールズバンド『ハク。』。精力的に楽曲制作や自主企画をベースとしたライブ活動を行うメンバーに結成から今まで、3月8日にリリースされたデジタルEP『僕ら』に込めた思いをはじめ、自主企画ライブについて、そして音楽とは何かを訊いた。
ハク。  撮影:石原汰一

ハク。  撮影:石原汰一

――まずは結成のきっかけとバンド名の由来を教えていただけますか?

あい:通っている専門学校に高校生限定サークルみたいなものがあって、当時、同じ高校のまゆと行ってみたら、別の学校からカノとなずなが一緒に来てたんです。初対面だったけど、そこの先生に「パートも綺麗に分かれているし組んでみたら?」みたいな感じで言われて結成しました。バンド名『ハク。』の由来は、組んだ時にまだ音楽性が決まってなくて、なんにでも染まれる色といえば白だよねってなって。最後の句読点『。』は、サークルで組んだのでcircleの意味合いで丸をつけました。

――結成が2019年ですが、早々とオリジナル曲も作り2020年には地元の大阪で自主企画イベント『無重楽』を行なっていますね。その頃のライブに対する考え方はどういったものでしたか?

カノ:当時いろんな先輩方の背中を見て自主企画っていいなと思ってて、やってみようってなったのが『無重楽』だったんです。でも最初に組んだスケジュールはコロナ情勢で延期になってしまって…。でも基本的なアクトは変わらず出てもらえて、こんなにも力を貸してくれる人が居たんだとか、お客さんもいっぱい来てくれて頑張ろうって思える企画でした。
なずな:来やすいようにチケット代を安くしたりして、高校の友達に自分たちの姿を見てもらえたのも嬉しかった。

――2021年には関西最大の十代才能発掘プロジェクト『十代白書』でグランプリを獲っていますが、感覚は変わりましたか?

まゆ:グランプリを獲った時はただただ嬉しかったけど、それから先のことを色々考えたら、“頑張らないとな”とスタートラインに立った感じの気持ちでした。

――この頃からコンスタントに配信シングルをリリースしているようですが、昨年はMini Album『若者日記』をCDとしても発表していますね。

なずな:初めて手に残るもの、自分たちのC Dが手に入る、物として残るっていう嬉しさが大きかったです。
まゆ:『若者日記』は、バンドを始めた時からの曲がいっぱい詰まっていて、リリースした時は溜めていた物を出せるんだって嬉しさがありました。

――楽曲についてもお聞きしていきたいのですが、まず昨年11月30日にリリースされた「ナイーブ女の子」、この曲のテーマや気に入っている歌詞を教えてください。

あい:恋愛の曲なんですけど、バレたくないところは隠せりゃいいってなるし、自分だけのワールドを作れるのが楽しいなと思いました。最後の《秘伝の書だけがその日を残す》っていうワードがあるんですけど、自分の秘密っていうのがお気に入りです。

――メンバーで一番ナイーブな方はどなたですか?(みんな、あいさんを指差す)

カノ:私からしたらあいちゃんが一番ナイーブだと思う。自分と比べてだけど感じ方が全然違ってて、良いことも悪いことも真逆の感じ方をするから面白い。
あい:多分、世の中の作詞作曲者はみんなナイーブだと思う。

――笑。今年に入って1月11日リリースの「無題」についてですが、温めてきた大切な楽曲とお聞きしています。制作秘話などを伺えますか。

カノ:これはバンド結成から5曲目にできた曲で、『若者日記』のタイミングだったけど、「今の気持ちを乗せられなくない?」という感覚があって入れなかったんですよね。この曲は結成当時から大事にしてきた楽曲にプロデューサーさんのエッセンスも加わり、最初よりも“素朴さの中にある壮大感”みたいな、一見、どちらかというと静かめな落ち着いた雰囲気もあるけど、フレーズを聞いてみたりコーラスを聞いてみたらボリューミーで広がる世界感の中ってのが出せたから、このタイミングでリリース出来てよかったなって思います。
まゆ:これからの新生活を後押しする様な曲だから、これから何か始める人とか新しく学校に通う人とかが聞いて一緒に頑張っていきたいなっていう気持ちです。

――「無題」と「ナイーブ女の子」はどちらも河野圭さんとの共同制作との事ですが、どのような経緯で始めたんですか?

あい:今回の制作にあたり、プロデューサーさんを探してる中で河野さんとの出会いがあり、ウィキペディア見たら“嫌いな食べ物はサンドウィッチ!”って書いてあって、面白い人やなって思ったのと、関わっている方が私の大好きな方々が沢山だったので、もしかしたらめっちゃいい人なのでは?ってなって、一緒に仕事したい!と思ったのが決め手でした(笑)。
ハク。  撮影:石原汰一

ハク。  撮影:石原汰一

――笑。2月15日にリリースされた「直感way」は、歌詞にも直感ってワードが出てきますが、どんな曲ですか?

なずな:背中を押してくれる曲です!
カノ:まとめたな。怒られるで。

――シンプルにまとめられましたね(笑)。それらの楽曲が入った、4曲入りのEP『僕ら』が3月8日にリリースされましたが、新曲「ハルライト」について聞かせてください。

あい:3月って出会いや別れが多い季節だと思うんですけど、EPにはそんな時に聞いてほしい楽曲を詰められたなって思っていて、「ハルライト」は私の性格が出てるんですけど、べったりくっついて背中を押すっていうよりかは、人の心の隙間に入る様な曲で、すごく聞きやすいEPになっているんじゃないかなと思います。

――近年のヒット曲はSNSから広まることが多いですが、SNSの活用法や投稿の内容とか、どのように考えられていますか?

カノ:何が求められているか教えて欲しいくらい私たちも悩んでて、一緒にやってくれている人たちとアイデアを出し合いながらSNSを動かしています。でもインスタやTikTokのリールで流れてくるのって、一瞬で見て聞いて、良いって思ったらそのままサブスクに飛ぶとか、一聞き惚れ? 言い方わかんないですけど、動画投稿とかは特にそこを大事にしたいなとは考えています。入口の様なイメージです。

――今後についてですが、自主企画『譲らない心で遊ぼう』を開催されますがその意気込みを教えてください。

あい:企画の次の日が卒業式なんですけど、自分たちの学生生活で頑張ってきたものを出したいなって。ただ一方的じゃなくて、みんなとその空間を共有出来たらいいなって思っています。

――では最後の質問です、あなたにとって音楽とは?

あい:音楽は“世界”だなって思っています。最近、自分の言葉では言えない自分の秘密とかを書いていることが多いので、他の人もそうだとしたら、その人を知ることが出来るのが音楽だなって思っていて。だから、その人が持っている世界観に入れたりだとか、その人の心の世界を知れたりする“世界”です。
カノ:私は人と自分を繋いでくれるものかな。同じものが好きだったらそこから話題ができるし、相手の曲が好きだったら、その好きな事を伝えられるのに感情的になってもいいものだなって思います。
まゆ:生きがいですね。3歳の頃からエレクトーンを10年くらいやって、そこからドラムを始めたんですけど、生きている中で音楽と触れ合っている時間がめっちゃ長くて、多分音楽なかったら死んじゃうんだろうなってくらいかなり好き。一緒に生きているみたいな、だから生きがいかなって思います。
なずな:私も親がいっぱい音楽聞いている環境だったし、ずっと触れあっていたと思う。今、自分が音楽やっているからかも知れないけど、やってなくても音楽が大好きなんだろうなって。音楽に助けられている瞬間とかもいっぱいあったし、そういう音楽をしたいなとも思います。
ハク。 × 佐藤真優、三井優奈、梯歩乃果(日本工学院専門学校 蒲田キャンパス・コンサートイベント科) 撮影:石原汰一

ハク。 × 佐藤真優、三井優奈、梯歩乃果(日本工学院専門学校 蒲田キャンパス・コンサートイベント科) 撮影:石原汰一

配信EP 『僕ら』2023年3月8日配信

「ハルライト”」Official MV
※2023年3月15日21時よりプレミア公開

OKMusic編集部

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