L→R TAKURO(Gu)、JIRO(Ba)、TERU(Vo)、HISASHI(Gu)

L→R TAKURO(Gu)、JIRO(Ba)、TERU(Vo)、HISASHI(Gu)

【GLAY インタビュー】
メンバーの音がちゃんと
鳴っていなきゃダメだ

今作がなくてアルバムを作ったら、
“どの曲を入れる?”ということになる

「Ghost of GLAY 愛のテーマ」は前回のツアーのオープニングSEでしたよね?

そうです。今回のホールツアーから一緒に回ってくれているキーボーディストの村山☆潤くんが、以前からTERUワークスではサウンドプロデュースとかをしていて、その流れでGLAYの作品も陰でサポートしてくれていて。前回のアリーナツアーかな? ハジメタルくんというキーボーディストが急な病気になっちゃってライヴを1本飛ばさなきゃいけなくなった時に、村山☆潤くんに“ライヴは3日後なんだけど、弾けますか?”と訊いたら“大丈夫です”と言って弾いてくれて。その時もすごいいいプレイしてくれたので、それがきっかけで“一緒にツアーを回ってみるか”ってことになったんですけど、そのツアーでTAKUROが“SEを作って”とか“曲のつなぎのインタールードを作って”みたいなことを言ったら、次々にホームラン級のいい仕事をしてくれて。なので、これを収録したのはTAKUROからのご褒美みたいな感じじゃないですかね。

そんな今作なのですが、メンバー4人がそれぞれに手がけた楽曲が収録された『G4』シリーズも収録曲は相当バラバラでしたが、これはそれ以上というか、かつてないほどに楽曲の幅が広がっていると思うんです。少なくとも、この界隈でこんな感じの楽曲が収められているのはGLAYくらいしかいないとすら思うのですが。

そこはあんまり意識していないですね。結果的にこうなったっていう感じです。世の中に出ていないTAKUROの曲もまだまだあって、コロナ禍で作っていた曲も、今現在作っている曲もいっぱいあるんで、“たまたま今回はこの曲がCDに収められたか”みたいな。そのくらいの認識なんですよ。

とりわけ幅が広いとか、バラバラという感じは当人たちにはないと。

ないですね。どの曲を入れるのかは最終的にTAKUROが決めたんですけど、「Pianista」がテーマ曲になっていたり、前作の「THE GHOST」のリミックスを入れることと、ホールツアーでもやっていた「Buddy」を入れることは決まっていて、それ以外は特に決まっていなかったので、今入れとかないと完全にお蔵入りになっちゃうような曲とか、全体のバランスを見てとか、そういったことだけだったと思うんですよね。“絶対にこの曲を入れなければいけない”という感じではなかったと思うので。そういう意味では今作がなくてアルバムを作ったとしたら、“どの曲を入れる?”っていうことになるから(笑)、それを回避するために整理した意味合いもあるかもしれない。

やはりアリーナツアーでは今作に収録された新曲は全部披露されるのでしょうか?

全部をコンプリートしようとは特に考えていないですね。セトリの流れの中、“これがハマりそうなんでやろうか”みたいな感じです。リハーサルはこれからですけど、選曲はもう決まっているので。

おっ、そうですか!? 次回のツアーのセットリストに関しては、前回のツアーのMCでリーダーが微妙な予告をしていましたね。来年はデビュー30周年で、そうなると当然ライヴではあれもこれもやるだろうから、もう一回自由にやらせてくれと。そこから推測すると、次回のアリーナツアーはベスト盤的な選曲にはならないということになるわけですが、どんな感じになるのかを話せる範囲で聞かせてください。

ライヴの表情というか、そういうのは前回のホールツアーに近いですね。万人受けするポップな曲というよりは、わりと硬派な曲というか。だけど、前回のツアーとはまた別の選曲になっている感じです。

シンガロングやコール&レスポンスができる曲ばかりにはならないと。

全然なんない。

言いきりましたね(笑)。前回のツアーは事前に声出し解禁になるかどうか分からなかったので、意図的にシンガロングやコール&レスポンスできる楽曲は外して、「SOUL LOVE」だけが残ったと聞いた記憶があります。そこから考えると、今回はアリーナツアーだし、オーディエンスが声を出せる楽曲が増えると思っていましたが、決してそういうことにはならないんですね。

僕もそう思っていたんですけどね。前回のツアーがすごい評判良かったんで、“2024年のデビュー30周年でがっつりとみんなに寄り添うようなライヴをすればいいんじゃない?”っていう流れになって、前回のツアーを継承しようと。

さっき音源の話でも自分たちが新鮮に感じたことをやりたいというような話が出ましたので、ライヴでもそういう意識があるというのは理解できます。

それもありますし、実際の前回のツアーの評判がすごく良かったこともあって、“そんなにシングル曲をやらなくてもいいんだ!?”っていう感じだったんです(笑)。そこはGLAYの強みでもあると思うので、アリーナツアーでもちょっと試してみたいと。

取材:帆苅智之

EP『HC 2023 episode 2 -GHOST TRACK E.P-』2023年9月27日発売 LSG/PONY CANYON
    • 【The Ghost Hunter limited edition】(CD+Blu-ray+グッズ)
    • PCCN-00057 ¥7,150(税込)
    • 【CD+DVD】
    • PCCN-00058
    • ¥4,180(税込)
    • 【CD】
    • PCCN-00059
    • ¥2,200(税込)

ライヴ情報

『GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 -The Ghost Hunter-』
11/02(木) 宮城・ゼビオアリーナ仙台
11/03(金) 宮城・ゼビオアリーナ仙台
11/11(土) 北海道・函館アリーナ
11/12(日) 北海道・函館アリーナ
11/18(土) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ
11/19(日) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ
11/30(木) 東京・日本武道館
12/02(土) 東京・日本武道館
12/03(日) 東京・日本武道館
12/13(水) 大阪・大阪城ホール
12/14(木) 大阪・大阪城ホール
12/23(土) 愛知・ポートメッセなごや 新第1展示館
12/24(日) 愛知・ポートメッセなごや 新第1展示館

『GLAY The Premium Live 2023 "Premium JIRO" in Fukuoka』
10/30(月) 福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール

『GLAY TAKURO Solo Project 4th Tour “Journey without a map 2023”』
12/08(金) 東京・ビルボードライブ東京(2stage開催)
12/11(月) 大阪・ビルボードライブ大阪(2stage開催)
12/19(火) 愛知・名古屋 BLcafe(2stage開催)
12/21(木) 神奈川・ビルボードライブ横浜(2stage開催)

GLAY プロフィール

グレイ:北海道函館市出身のロックバンド。1988年にTAKURO(Gu)とTERU(Vo)を中心に結成。94年のメジャーデビュー以降、CDセールス、ライヴ動員数など常に日本の音楽シーンをリードし続け、数々の金字塔を打ち立ててきた。21年10月に約2年振りにオリジナルアルバム『FREEDOM ONLY』をリリースし、21年11月〜22年2月にはアルバムを提げた全国アリーナツアー(7箇所14公演)を敢行。22年7月にはGLAYオフィシャルFan Club『HAPPY SWING』の発足25周年を記念したスペシャルライヴ『We♡Happy Swing』の第3弾を、大阪・仙台・幕張の3会場で開催。また、2010年6月に“GLAYがもっと音楽に対して真っすぐである為に”という想いを掲げ、自社レーベル『loversoul music & associates』(16年に『LSG』と改名)およびECサイト『GLAY Official Store G-DIRECT』を発足、17年には公式アプリ“GLAY app”を立ち上げるなど、音楽を通してGLAYがあらゆる可能性にチャレンジしていけるよう、常に独自のスタンスで高みを目指し、邁進を続けている。GLAY オフィシャルHP

「Pianista」MV

『HC 2023 episode 2
-GHOST TRACK E.P-』
Trailer

OKMusic編集部

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