【RIZE】『TOUR 2012 “FALLIN”』2
012年10月23日 at SHIBUYA-AX

撮影:Hajime Kamiiisaka/取材:早川可奈子

RIZEが声の限り歌い、力の限り爆音を鳴らすのは、絶対に伝えたいことがあるから。さまざまな国際情勢の中、ローカルアイデンティティーを歌う「LOCAL DEFENSE ORGANIZATION」でスタートしたこの日のライヴは、まさにそれを実感するものだった。金子ノブアキ(Dr)&KenKen(Ba)兄弟とギタリストのRioが作り出す怒濤のバンドグルーブと、JESSE(Vo&Gu)が歌うシンプルでまっすぐな言葉の数々。もしかするとそれは、去年までなら大げさに聴こえた瞬間もあったかもしれない。けれど3.11を経験した今は、いくつものサークルモッシュが渦巻いた「KAMI」にしろ、「ZERO」にしろ、恐ろしくリアルな歌として心のど真ん中に刺さりまくる。あの日それを象徴していたのが、ニューシングル「LOCAL DEFENSE ORGANIZATION」にもライヴバージョンで収められていた「heiwa」だった。期せずして今の日本を言い当てている「heiwa」の真髄を、目の前にいる満杯のオーディエンスひとりひとりに、リアルなまま届くよう全身全霊で歌うJESSE。その姿や言葉には尋常じゃない気迫と説得力がみなぎっていて、マイクレスで“平和!”と叫んだあの瞬間、それは単なる歌を超えたものとして、あの場にいた全ての人の魂に届いたのではないかと思う。“人生の半分RIZEやってんだから。これからもRIZEは止めねぇから!”。JESSEが最後に言い放ったその言葉は、この夜、珍しく誰ひとりオーディエンスをステージに上げず、ひとりで「カミナリ」を歌い切った彼の真意だった気がする。

セットリスト

  1. LOCAL DEFENSE ORGANIZATION
  2. KAMI
  3. ハエ
  4. XL
  5. MUPPET
  6. ZERO
  7. PARADOX体操
  8. RESPECT
  9. YUZURIHA
  10. Heiwa
  11. Stand Up
  12. 日本刀
  13. Gun Shot
  14. カミナリ
  15. Get the Mic
  16. Why I'm Me
RIZE プロフィール

ライズ:1997年、JESSEと金子ノブアキにより結成。00年、シングル「カミナリ」でメジャーデビュー。06年よりKenKenが参加。ロックの“現在”(いま)を圧倒的な熱量で表現する彼らの姿勢は多くのリスナーから支持を得ており、全米、アジアツアーを成功させるなど海外での評価も高い。結成20周年イヤーに突入する16年、メジャーデビューレーベルであるEPICレコードジャパンに復帰した。RIZE オフィシャルHP

OKMusic編集部

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