後編:雰囲気で面白いということにな
っている芸人ランキング

2位 オードリー若林
相方の“トゥース!”春日は勢いだけで、コンビを支えているのは実は若林、的な見方をされがちなオードリー。しかし、実際は春日の人気と春日の人柄の良さがコンビを支えている。
普通なら笑ってすませるような場面でも、若林はなぜかキレることが多く、お笑い芸人という職業を理解していないのかもしれない。『日曜×芸人』(テレ朝)では、誰とでもカラめるアンタッチャブルの山崎も、若林とだけはカラみづらそうにしていた。
ピンでの評価の低さは中堅芸人の中では群を抜いているのか、某掲示板のアンチスレは罵詈雑言で溢れている。笑いをとれない芸人に視聴者は厳しい。

1位 ピース又吉
現在、最もつまらないのではないかと言われているのがピースの又吉である。ピースと言えば綾部が嫌われ者で、又吉はシュールだがたまに鋭い発言をする影の実力者、というのがこれまでの認識であった。しかし、現在の又吉は文筆業に勤しんでおり、文化人に色気たっぷり。かの片岡鶴太郎を見ているようで、こちらまで恥ずかしくなってくる。遅れてきた中2病ほど恥ずかしいものはない。こうなってしまうと、もう一気に笑えなくなってしまう。
個人では大喜利ネタでは活躍するものの、もっとも思い返せばピース2人のネタで笑うのはいつも綾部の方で、又吉で笑ったことは少なかったような……。静かにしていれば賢そうに見えるという好例である。

 松本人志や有吉弘行など今はアンチが多いが、確かに面白いといえる絶頂期があった。しかしここで紹介した5名はまだ絶頂期を築き上げていない。
 なんとなくテレビを見ていると、彼らは面白い雰囲気を出しているように見えるだけ。そのような雰囲気作りが出来る人材としては彼らは優秀で、それが今のテレビ現場では求められているのかもしれないが、視聴者が見たいのは本当の面白さ。騙されないように注意が必要だ。

(文・角刈りハーブティー)

オススメ書籍:新・四字熟語(幻冬舎よしもと文庫) /又吉直樹, 田中象雨

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