L→R 吉田結威(Gu&Vo)、山田義孝(Vo)

L→R 吉田結威(Gu&Vo)、山田義孝(Vo)

【吉田山田 インタビュー】
2022年に思ったことを
自由にどんどん歌にしていった

僕らのフィルターを通って
この曲になった

最新の2曲を次にとっておいたということですが、今回のアルバムに「最後の歌」をボーナストラックという位置づけで収録した理由は?

吉田
この曲は昨年のツアーの時(『吉田山田 弾き語りツアー2022~愛された記憶~』)にステージ上で披露しながら、“ツアーを回りながら曲を作っている様子をみなさんにお届けしたいと思います”ってことで作った曲なんです。だから、そのツアーでは「最後の歌」を“まだ最後までできていないんだけど聴いて”と言って、アンコールで聴いてもらってきたので、まさに“あなたと一緒に作っている曲”なんですよ。観に来てくれた方の笑顔だったり、拍手だったり、涙だったり、そういうものが僕らの心に入ってきて、僕らのフィルターを通ってこの曲になったというのをリアルタイムでやっていました。この曲が完成した時は、これは音源にしないで、僕らとファンのみんなの間だけで知っている曲、ライヴでこの曲を歌ったら最後だと思える曲にしようと思っていたんで、本編に入れるという選択は最初からなくて。でも、ボーナストラックだったらちょうどいいかもしれないと思ったんです。

今年の2月から3月にかけて、ふたりだけのアコースティックセットと、フルバンドでのバンドセットのふたつのスタイルのツアー(『吉田山田ツアー2023』)をされましたが、そのバンドセットのツアーで今作の曲を全曲披露していますよね。

吉田
はい。そのツアーで全部披露したというのと、さっき話したように次の制作に入っているということもあって、自分たちの中では『備忘録音』は“ちょっと前のこと”のような気になっていました(笑)。そのツアーで言うと、数年振りに声出しがOKだったのが大きかったですね。声が出せないといいライヴができないって言っちゃうと、ここ2、3年の自分たちを否定することになるので言いたくないんですけど、声が出せない中でもライヴをやって得たものや感じた感情はありましたからね。ただ、すごくシンプルに、日常ではなかなか出せないボリュームの大きな声を出すというのはストレス発散になりますし、自分の心の中にある感情を引き出すトリガーにもなるひとつの要素なので、後半のバンドセットのツアーの時に声出し解禁が間に合って良かったと思っています。
山田
「最後の歌」が他の曲と違うと思うのは、この曲はツアーの最後にちょっとだけ披露して作っていったんですね。ステージを降りた時に“あれも最後のMCでちゃんと伝えておけば良かった”って思うこともよくあるので、その“この想いを伝えれば良かった”というのを集めた感じもあって。曲ではありますが、“伝えそびれないように”という想いがあったので、ちょっと語りが入っているのはMCなんですよ(笑)。なので、それは今までと少し違う感覚です。

なるほど。今後もライヴの予定はいろいろある感じですよね?

吉田
はい。まだ言えないのもありますけど(笑)、7月には城 南海ちゃんとの2マンライヴ(『城 南海×吉田山田 duoでduoアシビ 〜海の日〜』)も決まっています。これもぜひたくさんの方に観ていただきたいと思っていますので、よろしくお願いします!

取材:田中隆信

アルバム『備忘録音』2023年5月17日発売 NICHION,INC.
    • 【スーパーデラックス盤】(CD+LIVE CD+DVD+写真集+スペシャルグッズ)
    • YYCL-0001
    • ¥16,500(税込)
    • ※受注限定生産(受付終了)
    • 【ボーナストラック盤】(CD)
    • YYCL-0002
    • ¥3,300(税込)

ライヴ情報

『城 南海×吉田山田 duoでduoアシビ 〜海の日〜』
7/17(月) 東京・duo MUSIC EXCHANGE
昼公演:開場 13:30/ 開演 14:00
夜公演:開場 16:30/ 開演 17:00

吉田山田 プロフィール

ヨシダヤマダ:吉田結威(Gu&Vo)と山田義孝(Vo)からなる男性二人組アーティスト。2009 年10 月に「ガムシャランナー」でメジャーデビュー。毎年精力的にライヴ公演を行なっており、16年と19年には47 都道府県ツアーを開催。また、音楽活動以外にも吉田はゲーム配信やeスポーツイベントへの出場を果たし、山田はグッズやMV のイラストデザインを手がけ、『SHIBUYA ART AWARDS 2022』では絵画作品が入賞し、オーディエンス賞を受賞するなど、マルチに活躍。13 年12 月に放送を開始したNHK みんなのうた「日々」が“泣ける歌” と話題になり、5度の再放送を経てロングセールスを記録。22 年にはTikTokで「もやし」が話題となり、もやしを使ったエフェクトや振り付け動画や歌ってみた動画など多くのUGC(ユーザーコンテンツ)が投稿される。23年5月には自主レーベルから待望の9 枚目となるオリジナルアルバム『備忘録音』をリリース。吉田山田 オフィシャルHP

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OKMusic編集部

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