【吉田山田】『吉田山田祭り2016』2
016年8月20日 at 日比谷野外大音楽堂

撮影:岩﨑真子/取材:石田博嗣

 台風の影響により不安定な天候の中で開催された野音公演。『吉田山田47都道府県ツアー~二人また旅2016~』のファイナルとして行なわれた昼公演のフリーライヴは、途中少し雨に見舞われたものの無事に完遂! ふたりがこれまで回ってきた46箇所でどんなライヴを繰り広げてきたのか、そこで何をもらってきたのかが伝わってくる人肌感のあるアクトが繰り広げられた。打って変わって、夜公演の『吉田山田祭り2016』は開演前から激しい雨が地面を打ち付け、豪雨の中でのスタート。とはいえ、野外ライヴでの雨は、むしろ発奮剤だ。昼公演はふたりだけの弾き語りだったが、夜公演はバンドスタイルであり、さらにのっけから「新しい世界へ」「全う」といったアップテンポのナンバーを連発したこともあって、瞬く間にメンバーと観客のテンションが高まっていった。そんな中、2000人の大合唱を日比谷公園に響かせた7曲目の「魔法のような」の途中で雨が上がる。まさに雨がドラマチックな演出となり、今宵の祭りに花を添えたということだ。となれば、以降の盛り上がりは言わずもがな。「日々」「泣いて泣いて」でひとしきり感動を誘ったあとは、「てんてんてんて」「YES!!!」で弾け、「ガムシャランナー」で笑顔を爆発させる。そして、最後はお祭りバージョンの「夏のペダル」で花火のように華やかに大団円を迎えたのだった。“今、自分の人生で一番幸せな気持ちで、ここに立つことができています”と吉田結威(Gu&Vo)が、“8月20日、ずっと忘れないだろうなー。結構、いろんなことを忘れるんですよ。でも、今日は忘れない”と山田義孝(Vo)が語っていたが、ふたりにとっても、一緒に大雨の中で笑顔を輝かせていた観客にとっても、この夏の最高の思い出になったことだろう。

セットリスト

  1. 夏のペダル(バラードver.)
  2. 新しい世界へ
  3. 全う
  4. ごめん、やっぱ好きなんだ。
  5. 押し出せ
  6. 未来
  7. 魔法のような
  8. 日々
  9. 泣いて泣いて
  10. てんてんてんて
  11. ORION
  12. 僕らのためのストーリー
  13. 天使と悪魔
  14. YES!!!
  15. ガムシャランナー
  16. Today,Tonight
  17. 夏のペダル
吉田山田 プロフィール

ヨシダヤマダ:吉田結威(Gu&Vo)と山田義孝(Vo)からなる男性二人組アーティスト。2009 年10 月に「ガムシャランナー」でメジャーデビュー。毎年精力的にライヴ公演を行なっており、16年と19年には47 都道府県ツアーを開催。また、音楽活動以外にも吉田はゲーム配信やeスポーツイベントへの出場を果たし、山田はグッズやMV のイラストデザインを手がけ、『SHIBUYA ART AWARDS 2022』では絵画作品が入賞し、オーディエンス賞を受賞するなど、マルチに活躍。13 年12 月に放送を開始したNHK みんなのうた「日々」が“泣ける歌” と話題になり、5度の再放送を経てロングセールスを記録。22 年にはTikTokで「もやし」が話題となり、もやしを使ったエフェクトや振り付け動画や歌ってみた動画など多くのUGC(ユーザーコンテンツ)が投稿される。23年5月には自主レーベルから待望の9 枚目となるオリジナルアルバム『備忘録音』をリリース。吉田山田 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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