【GLAY インタビュー】
“J-POPの概念を捨てた曲を作って
みようかな?”と思った
“episode 2”にはむちゃくちゃ難しい
HISASHIの曲が待っている
「HC 2023 episode 1 -THE GHOST/限界突破-」はメンバー4人それぞれが作曲したナンバーが収められているわけではないですけど、「海峡の街にて」はTAKUROさんの意向で収録して、「GONE WITH THE WIND」はHISASHIさんの意向で再録したということで、結果的には「G4」に近い、バランスのとれたシングル作品と言えるのでしょうね。
そんな今作のリリース前に訊くことではないかもしれませんが、今回“episode 1”ということは“episode 2”があることを自然と期待してしまいます。話せる範囲で構わないので、次の展開を教えてください!
“episode 2”にはむちゃくちゃ難しいHISASHIの曲が待っています!
あぁ、今回はHISASHIナンバーがなかったですからね。
はい。HISASHIナンバーはこのあとです。ベース的にはめちゃくちゃ超ムズです(苦笑)。
それは楽しみですね。
あははは。
そんなに!? ツアー中に録るんですか?
あっ、録音はもう終わってます。ただ、他の曲が何かはまだ僕は知らないです。
HISASHIナンバー以外はこれから…ということですね。それも期待しています。それでは最後に3月2日から始まる『HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 -The Ghost of GLAY-』のことを聞かせてください。かつての『HIGHCOMMUNICATIONS TOUR』はそこまでそれほどライヴで披露されてこなかった楽曲が演奏されたこともありましたが…
ライヴのセットリストはいつもJIROさんが考えていると聞いていますが、今回はどんな感じになりそうですか?
今回は振り幅が広いだけに、いつものように僕が選曲していると自分の責任が重くなるので(苦笑)、他のメンバーにもお願いしました。まず新曲枠というのがあって、それは今回のツアーで必ずやらなきゃいけない曲。で、それ以外の曲をメンバー4人で割って、そうしたらメンバーが数曲ずつセレクトできるようになったので、“それを出してください”と。それを全部集めて僕がセットリストを構成しています。
ライヴと言えば、昨年の『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY 2022』がとても素晴らしかったのですが…
あれはそうでしたね。自分のたちの中でも久々“やり切った!”というツアーでしたから。本数は少なかったですけど。
ストリングスと合唱隊を入れていても格式ばった感じにならず、ポップでしたし、全然ロックでしたよ。
そうですね。20年前のアルバムで、当時はツアーができなかったから、それを今やったというのは、ファンの人たちにとっても良かったと思います。しかも、それをたくさんのサポートミュージシャンの方たちに囲まれて演奏できたというのは、毎回やり終えたあとの充実感はすごかったし、ツアーが終わるのが寂しかったですね。
GLAYはどんなスタイルでも自分たちのライヴができるということを改めて思い知らされたところです。20年前は、まだ『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』(2002年9月発表のアルバム)をライヴで表現するのが難しかったようなところはあったのでしょうか?
そうですね。あれだけのコーラスの人たちとストリングス隊を入れると、TERUの歌とTAKUROの曲が主役になるじゃないですか。今はもっとパブリックというか、特に僕は永井さんと一緒に後ろでボトムを支えることができましたけど、2002年くらいの自分にあれができたかと言うと、もっと自分が前に出たかっただろうし…。
“ロックバンドのライヴなんだから、もっと自分も目立たなきゃ!”という意識が強かったというか。
そうですね。仮に20年前に『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』のツアーをやっていたら、もしかしたら“今回のツアーはつまんないな”と思っていたかもしれない。
まぁ、20年前、30歳そこそこであればそれも止むなしだったかもしれません。でも、今回はJIROさんはボトムを支えたことでしっかりとバンドサウンドになっていて、とても良かったですよ。
あのツアーはTAKURO楽曲の偉大さと、TERUのみんなを引っ張っていくフロントマンとしての責任感をいつも以上に感じましたね。だから、あのツアーはやって良かったと思います。
そして、『HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 -The Ghost of GLAY-』ですよ。今回は「THE GHOST」のような新曲も加わって、かなり雰囲気も異なるライヴになると思うのですが。
変わるんですけど、『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY 2022』には、何かいつもの感じと違う重厚感というか、充実感というか、“これは最近のGLAYになかった感じだよなぁ”という感じ…“何かこれ、いいね”という感じがあったんで、あの時のような空気感を次のツアーにも持っていきたいという話は、ツアーに向けての最初の話し合いの時にTAKUROからも出てきましたよ。
ツアーが違うと中身もガラリと変わると我々は想像しがちですけど、披露する楽曲も変わるものの、根底にあるものは変わらない。やっている側としては、あくまでも地続きという感じなんですね。
結局やっているのはこの4人なんで。そこで変にカッコつけてもバレますからね(笑)。
取材:帆苅智之
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シングル「HC 2023 episode 1 -THE GHOST/限界突破-」2023年2月15日発売
LSG/PONY CANYON
- 【CD+Blu-ray】
- PCCN-00054
- ¥2,310(税込)
- 【CD+DVD】
- PCCN-00055
- ¥2,310(税込)
- 【CD Only】
- PCCN-00056
- ¥1,650(税込)
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『HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 -The Ghost of GLAY-』
3/02(木) 北海道・帯広市民文化ホール
3/04(土) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
3/05(日) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
3/12(日) 秋田・秋田芸術劇場ミルハス
3/14(火) 山形・やまぎん県民ホール
3/19(日) 三重・三重県文化会館大ホール
3/21(火) 岐阜・長良川国際会議場
3/24(金) 新潟・新潟県民会館
3/25(土) 新潟・新潟県民会館
3/30(木) 東京・NHK ホール
3/31(金) 東京・NHK ホール
4/04(火) 和歌山・和歌山県民文化会館 大ホール
4/07(金) 愛媛・松山市民会館 大ホール
4/09(日) 高知・高知県立県民文化ホール オレンジホール
4/12(水) 京都・ロームシアター京都 メインホール
4/13(木) 京都・ロームシアター京都 メインホール
4/18(火) 広島・広島文化学園HBG ホール
4/19(水) 広島・広島文化学園HBG ホール
4/23(日) 佐賀・鳥栖市民文化会館
4/25(火) 鹿児島・川商ホール(鹿児島市民文化ホール)第1
4/29(土) 沖縄・沖縄コンベンションセンター劇場棟
4/30(日) 沖縄・沖縄コンベンションセンター劇場棟
5/17(水) 福島・けんしん郡山文化センター
5/20(土) 静岡・静岡市民文化会館大ホール
5/21(日) 静岡・静岡市民文化会館大ホール
5/26(金) 長野・ホクト文化ホール(長野県県民文化会館)
5/28(日) 富山・富山オーバードホール
6/01(木) 北海道・函館市民会館
6/03(土) 北海道・函館市民会館
6/04(日) 北海道・函館市民会館
6/10(土) 東京・東京ガーデンシアター
6/11(日) 東京・東京ガーデンシアター
グレイ:北海道函館市出身のロックバンド。1988年にTAKURO(Gu)とTERU(Vo)を中心に結成。94年のメジャーデビュー以降、CDセールス、ライヴ動員数など常に日本の音楽シーンをリードし続け、数々の金字塔を打ち立ててきた。21年10月に約2年振りにオリジナルアルバム『FREEDOM ONLY』をリリースし、21年11月〜22年2月にはアルバムを提げた全国アリーナツアー(7箇所14公演)を敢行。22年7月にはGLAYオフィシャルFan Club『HAPPY SWING』の発足25周年を記念したスペシャルライヴ『We♡Happy Swing』の第3弾を、大阪・仙台・幕張の3会場で開催。また、2010年6月に“GLAYがもっと音楽に対して真っすぐである為に”という想いを掲げ、自社レーベル『loversoul music & associates』(16年に『LSG』と改名)およびECサイト『GLAY Official Store G-DIRECT』を発足、17年には公式アプリ“GLAY app”を立ち上げるなど、音楽を通してGLAYがあらゆる可能性にチャレンジしていけるよう、常に独自のスタンスで高みを目指し、邁進を続けている。GLAY オフィシャルHP
「限界突破」Music Video
「HC 2023 episode 1 -THE GHOST
/限界突破-」スポット映像