L→R カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシ

L→R カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシ

【超特急 インタビュー】
公演するたびに幸せや喜びが
更新されていっている

音楽で少しでも意識を変えられる
きっかけが作れればいい

大サビには8号車との約束がしっかり刻まれていますもんね。ポジティブなメッセージに相応しくアッパーでさわやかな曲ですが、こういう曲でファルセットが多用されているのって珍しくありません?

タカシ
そうなんです。僕はバラードとかでファルセットを使うことが多いんですけど、ファルセットって振動に弱いんでパフォーマンスには向かないとか、アップテンポな曲のサビに入れると弱く聴こえるとかっていうデメリットがあるんですよ。ただ、そういったデメリットを打破したいというか、自分の持っている個性に対して、もっと可能性を見出したかったんですよね。10年目にして新しい挑戦を始めてみたいという気持ちもありましたし、自分の特徴や個性を熟知しているチームの方々が、そのへんの意を汲んでくださったんです。
カイ
タカシのファルセットって透き通っていてきれいだし、そもそもヴォーカル上手すぎません? ファルセットと地声とで音程の上がり下がりが激しいのに、すごく自然に歌ってる。同じメンバーながら“これ、歌える人いる?”って純粋に思いますね。

実はすごく難しい曲を軽々と歌っているように聴こえますよね。

ユーキ
確かに軽いね。
カイ
そう! 無理している感がない。音源を聴いていてもすごく気持ちいいので、たぶんライヴでも安心して聴けると思う。
タカシ
レコーディングにベストな状態で臨むのは当たり前として、僕にとって結局は楽曲ってライヴで育てていくものなんですよ。もちろんテレビやドラマで流れた時に、どう感じてもらえるかという意識もありますけど、やっぱりライヴが僕たちの一番の強みなので。ライヴでやっていくごとに曲に対する気持ちの込め方も、まさにクレッシェンドしていくと思います。

これをファルセットで歌いながら踊るのって大変じゃありません?

タカシ
でも、その両立が超特急の良さだったりもするし。何よりも感謝を伝える楽曲なんで、そっちのほうを僕は大事にしたい。
ユーキ
タカシには気持ちを込めて歌ってほしいので、あんまり無理に踊らせる感じにはしてなくて。8号車も含めて一緒に踊ってもらうパートはしっかり踊ってもらいつつ、メインダンサー&バックヴォーカルという雰囲気が、しっかり出るような構成になってます。
リョウガ
「クレッシェンド」はユーキが振り付けを全部作ってくれたんですよ。

おお! まるまる一曲って久々ですね。

ユーキ
やっぱり10周年という節目でもありますし、今回はMVや衣装を担当しているカイからも“やってほしい”って言われたんですよね。確かにメンバー自身が手がけている空気感が、より鮮明に出たほうがいいと思って一曲まるまるやらせていただきました!
リョウガ
振り付けを作れない自分が偉そうなことは言えないですけど、やるたびにユーキはレベルが上がっている感じはしますね。なおかつ踊っていて楽しかったり、気持ち良かったりする部分もどんどん増えていっている気がする。
タクヤ
例えばひとつの振りや構成を作るとして、今まではベストな表現を追求するがゆえに結構時間がかかったり、一度決まったことが二転三転することも多かったんですけど、今回そこまでなくて。ユーキ自身の中に相当強い信念があるんだなと感じました。

結果、どんな振りになりました?

ユーキ
“超特急らしい”なと。今まで振りをつけてくださった歴代の方々のエキスがふんだんに詰め込まれてるなって、自分で作りながら思いました(笑)。とはいえ、曲調的に振りを付けるのが難しくて!

バキバキ踊る感じの曲調でもありませんからね。塩梅が難しそう。

ユーキ
そうなんですよ。僕らの曲って8号車と一緒に踊れるイメージが強いから、サビはキャッチーに作りながらもガツガツしすぎず、あえて抜くことによって大人っぽいというか、10年という月日を感じられるような振り付けに、最終的にはなりましたね。あとは、AメロBメロの展開が1番と2番でまったく違うので、1番では出会いの物語を表現しつつ、いろんな音が増える2番では今の僕らだったり、“超特急のダンス”というものを表現できたのが楽しかったです。さらに間奏は一気に壮大になるんで、それこそ大地を愛するようなイメージで! 世界というかアマゾンをイメージしながら作りました。
リョウガ
『ライオンキング』みたいな(笑)。

ギターの音には夏感もありますし、太陽のギラギラした熱やパワーと言ったイメージはこの曲には確かに似合うかも。

ユーキ
燃え滾る感じはちょいちょいしますよね。
タクヤ
ここの部分、本当に音も歌詞も壮大になるんですよ。“ありがとう”を伝えていたら、いきなり世界を超えて、地球規模の話になっていくのが面白い!

ダンスの雰囲気もいきなり変わりそうですよね。

タクヤ
本当にブラジルに向けてアピールしたりもしてるんで(笑)。タイムリーな世界情勢もありますし、この曲で…なんておこがましいことは言わないですけど、音楽で少しでも意識を変えられるきっかけが作れればいいですよね。
リョウガ
8号車に対する感謝はもちろん、これからもお互いに“ありがとう”と言い合える仲でい続けたいという決意も、この曲には込められていますし…個人的には“そもそも“ありがとう”って何だ?”みたいなところに行き着きつつもあって。極論を言ってしまえば、生きていく上で感謝って必要ないじゃないですか。そう考えれば、人間が当たり前のように言ってる“ありがとう”も、実は当たり前のものじゃないというとらえ方もできる。

“ありがとう”の語源って滅多にないという意味の“有り難し”ですからね。もともとの意味からして当たり前とは正反対だし。

リョウガ
だから、簡単に言っているように見えて意外と難しいものなんですよね。そういった意味では特別な気持ちを込めて、それこそタイトルのとおり、より強く“ありがとう”を伝えていきたいです。

OKMusic編集部

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