【魔法少女になり隊】
『魔法少女になりな祭』
2017年7月1日、2日 at 渋谷STAR LOU
NGE
“熱い”というのも比喩ではない。場内は本当に熱気が充満していて、ライヴ終了後には天井から湿気(汗?)が滴っていたほど。はっきり言って空気も薄かった。しかしながら、若いバンドたちが自らの手でこうした熱狂のフィールドを作り上げたことは実に素晴らしいことであるし、ロックシーンの新たな希望でもあると喜ばしく思った。
肝心のステージは…と言うと、新録ベスト盤を完成させたばかりのWiennersはその強固になったバンドアンサンブルを見せつけ、芸達者なオメでたい頭でなによりはバラエティー豊かなステージパフォーマンスを展開。迎え撃つホスト役、魔法少女になり隊は以前に比べ明らかに自信を付けていることが分かる、堂々たるステージングで応戦。何よりも火寺バジル(Vo)の立ち居振る舞いがいい。ラブソングではアイドル的な雰囲気を身に纏ったと思えば、ラウド系ではパンクやメタルの兄ちゃんばりの目つきで観客を煽る。なかなかの貫禄。また、改めて言うことでもないだろうが、やはりgari(VJ&Vo)のVJはバンドの最大の武器であり、観客の一体感を助長する演出としてこの上ないものであろう。ステージと客席とを文字通り、同じ色に染めるのはすごいことだと思う。
撮影:Shumpei Kato、Viola Kam (V'z Twinkle)、竹内光司/取材:帆苅智之
関連ニュース