L→R 辻村勇太(Ba)、高村佳秀(Dr)、田邊駿一(Vo&Gu)、江口雄也(Gu)

L→R 辻村勇太(Ba)、高村佳秀(Dr)、田邊駿一(Vo&Gu)、江口雄也(Gu)

【BLUE ENCOUNT】俺らがあなたに思う
気持ちをあなたにも思ってほしい

みんなへの感謝の気持ちも込めて「もっ
と光を」で締めたかった

やはり、最初から「もっと光を」に辿り着くアルバムにしたいというイメージは最初からありました?

田邊
ありました。「もっと光を」が注目されるきっかけになってくれたので、みんなへの感謝の気持ちも込めて、この曲はアルバムを締める曲にするべきだと思ってました。だから、ここにつながる曲が絶対必要だと思ってたんです。

しかし、田邊くんは解毒後、本領を発揮しましたね!

田邊
もう、火事場の馬鹿力というか、後がない状況でしたからね。1週間で4曲作って、歌詞も平行して書いてって。でも、立ち向かわないと超えられない壁だと分かっていたし、それがあったから、より愛おしい作品になったと思うし。
江口
ワンマンのリハーサル用に取ってたスケジュールが、レコーディングに変更になりましたからね!(笑)
田邊
フィジカル、メンタルともに限界を見た上で、ツアーを回ったよね(笑)。やっぱり俺らって切羽詰まって生きてるなと思うし、だからこそ着実に前に進めていると思う。

そこが魅力だしね。ライヴの話で“半年で何が変わったんだろう?”と言ってたけど、その切羽詰まった状態の中で半年間、全身全霊で取り組んだから今があると思いますよ。

田邊
だといいですね。さらにこの制作中、すごくいい新曲もたくさんできたんで、今度はふやけないうちに出そうと思ってます(笑)。自分たちが思ったものを出し切った結果、こんなにいい作品ができたんで、ここからも自分たちを信じようって思いますね。
ーそうだね。せっかくなので、田邊くん以外もアルバムの感想を聞かせてください。この人、ずっと喋ってるから!(笑)
江口
あはは。昔からですけどね。好きで音楽をやっているんだとしたら自分たちの作った音楽が一番好きなはずで、それをずっと聴いていたいというのが真意だと思うんですよ。今回は本当に毎日でも聴いていたい作品になったので、もう自信しかないし、早く聴いてほしいという思いが本当に強いです。ギターに関してもフレーズにもサウンドにもこだわれて、自分の限界を超えることができたと思ってて、最高で最上の作品になりました。

プレイ的には特に思い入れの強い曲とかあります?

江口
「LIVER」は2年前くらいに作った時、“全然面白くないね!”と田邊に言われたんですよ。その時はどんなに捻ってもフレーズが出てこなくて、今回も不安だったんですけど、いざ取りかかってみたらかなり早い段階で良いフレーズが出てきたから、2年前からの成長も感じたし、思い入れも強いですね。

高村くんはどうですか?

高村
僕は音楽に好き嫌いがあるのは仕方ないと思ってるんですけど、このアルバムができた時、人生で初めて、みんなに“好き”って言ってほしい!って欲が出てきたんです。好き嫌いを超越して、みんなが好きになれるものがあるはずだと思える作品ができたのが、すごく嬉しかったですね。楽曲では「SMILE」がすごく印象的で…少し前に“こういう曲だったら、こういう叩き方”というセオリーが分かった気がしたんですけど、この曲はもともと自分が持っていたものを出したらすごく良くて。また新しい気付きを与えてくれた曲になりました。

辻村くんはいかがでしょうか?

辻村
すごく満足しています。濃厚だけどもたれないみたいな、何度でも聴ける作品になったと思うんですが。個人的にはベースを“弾けた”というより“歌えた”という感覚があって、ロックとはこうだ!という概念も打ち壊せたことが大きいですね。例えば、「EVE」で“下を支える以外に何かできないか?”と思った時に思い付いたのが、ベースで歌うということだったり。「LIVER」は江口の音を聴きながら、“だったら俺はこうしよう”みたいに役割分担もできたり。みんなに助けられながら自分の個性も出せて、悔いのない作品になりました!

では、最後に田邊くんにうかがいたいのですが。ライヴのMCで今作について“こんなに人のことを想って曲を作ったのは初めてだった”と語ってましたが、これを聴く“あなた”にどんな思いで楽曲たちを受け止めてほしいですか?

田邊
今回のツアーで“あなた”という存在が、改めて愛おしく思えたんですね。だからこそ、僕らと同じように感じていてほしいなと思ったんです。“アイツら、変わったな”じゃなくて、変わった部分も聴いた上で“やっぱり、分かってくれてるな”と思ってもらえたら嬉しくて。“俺らがあなたに思う気持ちを、あなたにも思ってほしい”という気持ちを今作に込めて、“≒”というタイトルを付けたんですよ。これからもどんどん新しいことに挑戦していくけど、俺たちは気負ってないし、気取ってないから、今作で俺たちをリアルに感じて、“分かる分かる”って共感して感じてくれたら嬉しいですね。
『≒』2015年07月22日発売Ki/oon Music
    • 【初回生産限定盤(DVD付)】
    • KSCL-2601~2 3600円
    • 【通常盤】
    • KSCL-2603 2808円
BLUE ENCOUNT プロフィール

ブルーエンカウント:熊本発、都内在住の4人組バンド。2014年9月にEP『TIMELESS ROOKIE』でメジャーデビュー。15年1月にリリースしたファーストシングル「もっと光を」は、新人ながら全国35局でのパワープレイを獲得した。また16年10月には日本武道館ワンマン公演『LIVER’S 武道館』を大成功に収める。さらに17年1月にはセカンドアルバム『THE END』をリリースし、バンド史上最大規模であり幕張メッセ公演を含む全国ツアー『TOUR2017 break”THE END”』を大盛況のうちに終了させた。19年11月にはシングル「ポラリス」をリリースする。 BLUE ENCOUNT オフィシャルHP

OKMusic編集部

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