年明けもback number「ハッピーエン
ド」が1位!“紅白”出場アーティス
トが並ぶ中、注目のSuchmosがランク
イン!!<歌ネット週間ランキング>

back numberの歌詞を読んでいると、いつもものすごく体温を感じる。曲の登場人物たちがちゃんとそこにいて、生活している様子を思い浮かべることができるのだ。登場人物たちは決して“いい人”ではなくて、どこかズルかったり自分勝手だったりするけれど、一方で愛に溢れていたりして、いわゆるとても人間くさい。そんな登場人物たちが1曲の中で見せるありったけの生き様に心底寄り添えるから、back numberの歌詞は共感でき、自分事のように応援したくなり、勇気までもらえる。「ハッピーエンド」の主人公も、そんな人間くさい<私>。大好きな<あなた>にさよならを言わなければならなくて、でも言えなくて、もう辛抱たまらなくなって<今すぐに抱きしめて 私がいれば何もいらないと それだけ言ってキスをして>と考えてはみるものの、すぐに<なんてね 嘘だよ ごめんね>と独り言つ。人を想うということの重みが<私>を通してハッキリ伝わってくる。<あなたを好きなままで消えてゆく>のは、一体誰にとっての「ハッピーエンド」なのか。<私>は本当に<さよなら>を言えたのか。歌詞を読むだけで想像がどんどん膨らみ、なんとも胸に迫る1曲である。

そのほか今週の歌ネットランキングで特徴的なのが、昨年大晦日に放送された『第67回NHK紅白歌合戦』出場アーティストであるRADWIMPS欅坂46星野源、AIらの楽曲がトップ10内にランクインしていること。特にAI「みんながみんな英雄」は、12月25日付ランキングでは45位だったものの、前週の1月1日付ランキングでは11位に急上昇し、今週でさらに2ランクアップを成し遂げている。“紅白”では、ゴスペル隊とともに本作をシンプルに熱唱したAI。CMから生まれた楽曲ながら、<雨の日もある 風の日もある たまに晴れたらまるもうけ>などそっと背中を押してくれる歌詞や、AI自身の歌力によって、長く愛される1曲になりそうだ。

注目は8位のSuchmos「STAY TUNE」。2017年、更なる飛躍を遂げそうなバンドとして名前が挙がっている彼ら。Honda「VEZEL」のCM曲としてもすでにお馴染みの本作は、日本語の語感を感じさせない、流れるような歌い回しが特徴的。金曜夜の喧騒の中で、<足音を立てないGood girl>を探している<俺>。洗練された都会の夜を、歌詞とメロディに詰め込んだこの1曲は、しびれるほどにシャレている。1月25日には2ndアルバム『THE KIDS』のリリースが決定しており、今後さらに注目を集めるに違いない。

文/木村桂子

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