「私だったら別れる!」Aitaiから7年
、大人になった加藤ミリヤが“LIBER
TY”に秘めた想いとは?【独占インタ
ビュー】

今回UtaTenは「LIBERTY」の収録曲そして加藤ミリヤ自身についてインタビューをしてきました!前半では「LIBERTY」収録曲について、加藤ミリヤが語った内容をたっぷりとご覧下さい!


-M1「LIBERTY」について-

■まず、アルバムのタイトルにもなっている「LIBERTY」ですが、この曲に込められた想いを教えてください。

ミリヤ:アルバムの1曲目ってどれだけ人の心を掴めるかっていう大事な曲で、その曲の最初は特にこの先も聴きたいなっていう期待度が問われる瞬間なので、今回歌から始まる形にしたところがポイントです。
「LIBERTY」っていうのは自由って意味なんですけど、”FREEDOM”という言葉の意味とは全然違うんですよ。”FREEDOM”っていうのは人類がみんな当たり前に持っている、与えられた自由。でも”LIBERTY”っていうのは困難の上で勝ち取った自由っていう意味で、“私の中で掴んだもの”っていうイメージ。だからFREEDOMではなくて、LIBERTYを手に入れてみんなに羽を持って欲しいっていう思いで書いた曲です。
自分を押さえつけてるのは絶対自分で、解き放たれて羽根を持てたら、今会いたい人に会いに行ったり、行きたい場所に行くことができるし、それがすごく大事なんだよって事ですね。


■誰でも羽根を持つ事ができるっていうメッセージが。

ミリヤ:そうです、結局みんな自分で決めつけているだけだから。
私はこうだとか、ここまでだとか、抑圧してそういう自分に囚われちゃダメって。
私自身が自分に囚われるのをやめて向き合ったらすごい世界が広がってLIBERTYを感じているから、そういう事を歌いたいなって思いました。


■この曲でこだわったところは?

ミリヤ:気に入ってる歌詞は2番の「例えば私があと少しの命だったとして 例えばそれに気づかずに君と過ごしてたとして」ってところで、すごく究極じゃない!?って思う。
自分たちの命って絶対限りがあって、それだけ自分の存在ってはかないんだよって。


■ではこのジャケ写で表現したことについて教えてください。

ミリヤ:テーマは妖精です。
なんで海か?って言われると理由はなくて、ただ海で撮りたかっただけなんですけど、海にありえない格好でいることで不思議な存在感を出したかった。顔にグリッターを塗ったのもハマってただけなんですけど、これも不思議な存在感を出すために使ってます。


-M2「FUTURE LOVER-未来恋人-」について-

■「FUTURE LOVER-未来恋人-」では、「HEART BEAT」と同じフレーズが出てきますが、この2曲の共通点としてミリヤさんが意識してることってあるんですか?

ミリヤ:1回きりの人生を楽しもうよ、っていうのは共通したメッセージです。
歌詞はそういう意味で面白い部分っていうのもたくさん考えているんで、歌詞を引用しているってことに気づいて頂けるのは超うれしいです!
私は命の生まれ変わりはほぼないと思っているから、その1回きりの人生を楽しく、みんながいいなって思ってくれるような人生にしようよ!っていう。


■「FUTURE LOVER-未来恋人-」というタイトルにした理由は?

ミリヤ:この曲はフト・パンクの「ONE MORE TIME」って曲を引用しているんですけど、ダフト・パンクって私の中でフィーチャリステックなんですよ、宇宙の人っていうか、未来から来た人みたいなイメージがあって。
FUTURE…FUTURE…FUTURE LOVERって可愛いかも!みたいな感じで浮かんできて、FUTURE LOVERって言ったら未来の恋人って意味だから、生まれ変わりがあったとしたらまたその未来でも恋人になりたいって思える人と現在(いま)一緒に居たいな。っていう曲にしようって感じで、タイトルを先に決めて広がりました。


■MVではミリヤさんのファッション的な世界観が炸裂していますね。衣装やセットのこだわりを教えてください。

ミリヤ:シングルのジャケ写もそうだったんですけど、こう見えて着物がすごい好きなんで和装をやりたかったんです。私のファンの子だったり、若い世代の子にももっと着物を着て欲しいって思うのでたまにメディアに着物で出るようにしているんですけど、今回あえて和装と原宿っぽさと宇宙人っぽさをMIXしました。
あとは和装の部分を撮った八芳園は、ピンポイントでここがいいなと思っていて場所を押さえてもらったんです。
ダンスシーンは宇宙人がテーマなんで、なるべく覚えやすくて未来から来た人感のある振り付けにこだわりました。顔にいっぱいパールをつけているんですけど、これも謎の生命体って感じで(笑)。


■ダンスシーンに背景にあるアートは何をイメージしてらっしゃるんですか?

ミリヤ:あれは日の丸をイメージしていて、モダンアートな感じで“ミリヤ”って書いてあるんです。


■そうなんですね。続いては、3曲目の「Want You Back」について伺っていきます。

-M3「Want You Back」について-

■この曲は大人になった視点で“叶わない恋”を歌ったということですが、7年前の「Aitai」から別れに対する考え方が変わったりしましたか?

ミリヤ:「Aitai」と根本的に違うのは、思い合っていた2人が離れることを選択した別れっていうところです。
誰かと一緒にいると、愛する想いの分量が全く同じなんてないと思うし、それがどうやって計れるのかもわからないけど、その温度差とかテンションの違いから“自分の方が好きだな”って悩んでる女の子って結構いるけど、そこと共存し合って一緒にいることを選ぶ子もいる。でも私だったら一緒にいて愛を感じないことほど悲しいことはないって思うから別れるなって。
この曲は、実は愛されることを望んでたし、求めてたけど別れる選択をした女の子の話です。


■愛されなくてもいいから、それでも離れたくない。っていう歌詞を書いていた頃の自分や、今そういった悩みや想いを抱えている女の子に何か伝えたいことはありますか?

ミリヤ:その頃は私も本当にそう思っていたけど、自分の経験とともに考え方は変わってくるし、究極、この人と出会うために生まれてきたんだって「SAYONARAベイベー」の歌詞のような人と恋をしていても、今その人と一緒にいるわけじゃないし。
でもそんな恋を選んでるのは自分だからそれでいいんです。その選択をまっとうするべきっていうか。本当に辛くなってあるところまで行ったら“もう無理”って満足するんですよ、だから自分が納得するまで向き合っていいんじゃないかなって私は思います。

■“もう無理”っていう限界を、満足と捉えると救われた気にもなれる気がしますね。相手のせいにしたかったことも全部自分の選んだことだって受け入れられるというか。


-M6「This is my party」について-

■続いて、プロボクサーでもある高野人母美さん入場曲になったという「This is my party」、この曲は高野さんと共演を果たした翌日にはレコーディングという早さで作られていった曲だと伺いました。普段メロディーが浮かんで形にする作業はどのようにされているんですか?

ミリヤ:普段は、こういう曲を作りたいっていうのが浮かんだら、それを誰のプロデュースでやらせてもらいたいかっていうのを次に決めます。それでその方と会って求めてる音を打ち合わせして、私はメロディーより先に詞を書きます。それがだいたいまとまってきたら字面を見ながらメロディーを考えながらもう録る。家で録って消してを繰り返してますね。


■メロディーは作りながらもう録っちゃうんですね!

ミリヤ:そうです、それが一番いい。ラッパーのフリースタイルみたいな感じで、音が流れているところで“歌え!”って極限状態に自分を追い込んで出したメロディーを構築していく感じです。


-M9「少年少女」について-

■この曲は前回のツアーで「世の中に向けて歌いたい曲」とおっしゃってましたね。各Aメロではかなり衝撃的な傷を負った少年少女について歌われていますが、この詞のインスピレーションはどこから?

ミリヤ:私は小説書いたりもしているんで、本を読むのも好きなんですけど、その残像だと思う。
痛みを抱えた人の歌を書きたいなって思った時に、過去に読んできた作品のいろんな文章が浮かんできたんだと。だから物語調で書いて、私は語り部みたいな立ち位置で、少年少女走っていけ!って背中を押してあげられるような曲にしたいと思いました。
でもメッセージはなくて、このストーリーを聞いてあなたは何を感じるか、それを持ってどう生きたいか、っていうそれだけなんです。


■語り部とおっしゃっていたように、私はこの曲を聴いた時に中島みゆきさんの「ファイト!」が浮かんできたんです。

ミリヤ:うれしーっ!嬉しいです。
中島みゆきさん、ものすごく尊敬しています。「夜会」っていう舞台をやってらっしゃったんですけど、それも拝見させてもらいましたし。
彼女は究極の歌詞の世界観の持ち主で、すごい視点で物事を見て捉えてらっしゃるんで、めーっちゃ尊敬してて、ああいう風になりたいと思う。


■では話は戻りますが、「少年少女」の2番に登場する少年が、「悪いのはこの時代に生まれた俺の運」と言っていましたね。
ミリヤさんの思う、現代の悪いところって何ですか?

ミリヤ:一番は本当に情報が多すぎること。
若者の世界でいうとTwitterとかインスタとかそういったもので色んな人の生活を見ることができるから、人と無駄に比べてしまって自分がブレちゃうって子いっぱいいると思う。
みんな結局自分のことを良いね、って「イイね」されたいから自慢してるけど、それベースで生きてるのって超切ないなって思ったり。


-M16「H.I.K.A.R.I.」について-

■この曲はLOVEHEART PARTY 2015のツアー中にファンだけのために歌われていましたが、アルバムに入れようと決めたのはなぜですか?

ミリヤ:ライブで歌ってみて、ファンの子が気に入ってくれたらアルバムに入れたいと思っていたんですけど、ライブで歌い続けていく中で自分でも良い曲だって思えたし、ファンの子にも喜んでもらえるかなって思って入れました。



今回のイメージである“妖精”のように、聴く人の痛みを何でもわかってくれているようなバラード、そして悲しみや痛みを乗り越えた先に光を見せてくれるダンスナンバー。
収録曲の全てが聴く人にピンクの羽根を授けてくれるそんなアルバムになっています!

Interview&Text:愛香


後半は今まで語られなかった加藤ミリヤの“愛”と“涙”についてを、お届けします!

UtaTen

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