【GALNERYUS ライヴレポート】
『GALNERYUS 15th Anniversary
~Radiance~
The Notes Of Our Glory』
2019年2月1日
at EX THEATER ROPPONGI
暗転して大音量で響いたのは1週間ほど前にリリースされたばかりのSYU(Gu)のソロアルバム『VORVADOS』のオープニングSE。そして、ゲストヴォーカルのトップバッターとしてFuki CommuneのFukiが登場すると、強烈なハイトーンヴィブラートで煽りながらアルバムのリード曲「REASON」へと突入。続いて摩天楼オペラの苑にバトンタッチし、アルバムの流れのまま「ここで区切れと天使は歌う」へ。さらに“埼玉一、ハイトーンが出る男”を自称するNoGoDの団長による「Euphoria」、TEARS OF TRAGEDY のHARUKAによる「未完成の翼」と披露されていく。わずか4曲、30分にも満たない時間だったが、各シンガーの個性が発揮された、濃密かつカラフルなステージであった。
SEを経ていよいよ真打ちGALNERYUSの登場だ。15周年記念ライヴということで、オープニングはその始まりを象徴する曲「UNITED FLAG」。続いて、YUHKI(Key)の鍵盤とギターのスリリングなユニゾンを繰り広げる「POINT OF NO RETURN」。ファストな「RISE UP」、そして軽快な「QUIET WISH」と、初期楽曲への反応はひと際大きい。そんなことからも、このバンドが背負ってきた長い年月が感じられる。
そんな中、“小野正利というポップスを歌ってる奴がいまして、そいつは今日は家で寝ていたいと言うので代わりに私が”とバラード前とは思えないMCから、再び『VORVADOS』から「哀傷」へ。GALNERYUSの編成でありながら、ポップシンガー小野正利の歌が聴けるという非常にレアな機会だ。
スペシャルライヴというだけあり、選曲もスパイスが効いている。「ALSATIA」「BLAST OF HELL」「THE TIME HAS COME」の7弦ギター曲3曲は、初期からのファンを唸らせたに違いない。しかもオーラスでは4人のゲストヴォーカリストも再び登場し、賑やかな雰囲気の中、全員で「DESTINY」を熱唱し、まさに“ハイトーン祭”とも呼ぶに相応しいエンディングとなった。
内容、顔ぶれともにスペシャル感満載となったこの日の公演。15周年という節目を祝福するに相応しい、お祭り感たっぷりのライヴとなった。年内には次作アルバムの制作、リリース、そして伴うツアーを予定しているという。大きな節目を経て、さらなる飛躍が期待できそうだ。
撮影:WHOKO/取材:金澤隆志
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