4月14日@Shibuya O-EAST

4月14日@Shibuya O-EAST

THE ORAL CIGARETTES、
プレミアムライヴで
バンドの世界観を存分に表現

スペースシャワーTVが“あなたの側で、生きてる音楽。”をコンセプトにトップミュージシャンと送るプレミアムライヴ番組『SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU”』の公開収録を、4月14日(月)に東京・Shibuya O-EASTで開催した。

24回目となる今回は、人間の闇の部分に目を背けず音と言葉を巧みに操り、若い世代に圧倒的な支持を得るロックバンド、THE ORAL CIGARETTESが登場。キャパシティ1000人ほどのライヴハウスに650名を招待し、空間を贅沢に使用して彼らの世界観を存分に表現した、プレミアムな時間となった。

このライヴの模様は6月16日(土)22:00からスペースシャワーTVで、60分の特別番組としてオンエアされる。なお、同日21:00からは『THE ORAL CIGARETTES MUSIC VIDEO SPECIAL』も放送。合わせてチェックを!

なお、当日のライヴレポートは下記のとおり。

スペースシャワーTVが“あなたの側で、生きてる音楽。”をコンセプトに、毎回1組のアーティストをピックアップするライヴ番組『SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU”』。その第24弾アーティストとなるTHE ORAL CIGARETTESのライヴが650名の招待客を招いてShibuya O-EASTで行なわれた。

オーラルは2018年2月に地元・大阪で初の大阪城ホール単独ライヴを成功させるなど、急成長を遂げている若手ロックバンド。彼らがキャパ1,300人ほどの都内の会場でライヴを開催するのは今や貴重な機会だ。ワンマンでO-EASTに立つのは、2014年以来だという。ステージにはこの日のためにデザインされたタペストリーや、豪奢なシャンデリアや柱、花束といった装飾が施され、中世ヨーロッパを彷彿とさせるゴシックな世界観が作り上げられていた。さらに、バンド初の試みとして“赤と黒”を身に着けるドレスコードでお客さんも巻き込み、これまで以上にバンドの世界観を作り込んだスペシャルなライヴは、普段は披露されることの少ない楽曲をふんだんに盛り込んだプレミアムな内容だった。

二段に組まれたステージ上段から“赤と黒”の衣装に身を包んだあきらかにあきら(Ba&Cho)、山中拓也(Vo&Gu)、鈴木重伸(Gu)、中西雅哉(Dr)が登場すると、攻撃的なロックサウンドに乗せて、激しく《嫌い》を連呼する「嫌い」からライヴがスタートした。4年前のO-EASTワンマンでも1曲目に披露した、バンドにとって思い入れのある選曲だ。続けて「5150」や「気づけよ Baby」という彼らのライヴに欠かせないキラーチューンを投下すると、“もっとやれるやろ! かかってこいや!”と山中はフロアを挑発するように言葉を投げかける。“今日は選ばれし者でしょ? 珍しい曲もどんどんやっていきます!”。そんなアナウンスどおり、この日はレア曲が立て続けに披露された。鈴木のギターがむせび泣くスローバラード曲「S-LOW」や、“春の歌を1曲”と紹介した「通り過ぎた季節の空で」、インディーズ時代に悔しさを吐露した「N.I.R.A」、初期のシングル「エイミー」に収録されていたカップリング曲「踊り狂う人形」。人間の負の感情を隠さずに抉り出すオーラルの楽曲の中でも、最もダークでディープな部分がO-EASTで浮き彫りになっていった。

サビで大合唱を巻き起こした「A-E-U-I」は、あきらと鈴木がステージ上段でソロプレイを見せると、中西のドラムソロに合わせて、山中も太鼓を叩くという新たなアレンジが新鮮だった。MCでは初の試みとなった“赤と黒”のドレスコードについて触れると、山中が鈴木に“俺ら幼馴染みだけど、今まで隠してたことがある”と言って、“そのシャツ、俺も持ってる(笑)”と暴露。その言葉に鈴木がシャツを脱ぐような仕草をして、フロアの笑いを誘った。そして“これからも俺らはあなたたちと一瞬でも長く一緒にいられることを願っています。よかったら一緒に歌ってください”という言葉から、初めて山中が誰かのためを思って書いた曲であり、共に未来を生きていくために完成させた大切な楽曲「ReI」を披露。O-EASTはそのバンドの意思に深く賛同するように、温かい大合唱に包まれた。

“ここからは飛ばして行きたいんですけど、ついて来れますか!?”という叫び声を合図に、いよいよラストスパートに向かっていく…と思ったところで、まさかの曲順を間違えるというハプニングも。オーラルにしては珍しいアクシデントだったが、それもライヴの醍醐味だ。気を取り直してあきらの強靭なベースのグルーヴで踊らせた「Shala La」、フロント3人がやんちゃに暴れ回ったメジャーデビューシングル「起死回生STORY」で会場の熱狂を最高潮まで持っていくと、6月13日にリリースするアルバム『Kisses and Kills』から「容姿端麗な嘘」がライヴで初披露された。ダンサブルなビートと妖艶なメロディーが絡み合う、オーラルの新機軸だ。「カンタンナコト」ではフロアーが一斉に激しく頭を振り、「狂乱 Hey Kids!!」ではレーザー光がお客さんの頭上で激しく交錯し、ついにラスト1曲へ!

“スペースシャワーの皆さん、こんな素晴らしい場所を用意してくれてありがとうございます!”と感謝を伝えると、集まったお客さんを指して“これからも俺らはこいつらと一緒に進んでいきます!”と誇らしげに宣言。山中が最前列の柵の上に立ち、押し寄せるダイバーたちともみくちゃになりながら届けたラストソング「BLACK MEMORY」で最高の瞬間を作り上げると、ギターの残響音を残してメンバーはステージを後にした。

アンコールでは再びメンバー全員がステージに登場すると、山中はマイクを通さず“ずっとあなたたちと隣り合っていきますから”と語りかけた。“ひとりじゃ無理やで。ひとりじゃ絶対に無理。だから私ひとりでいい、俺ひとりでいいとは言わんでください。周りにいないのやったら、俺ら4人を頼ってください。あなたたちがひとりぼっちにならないように、俺らはずっといますから。それだけは覚えておいてください”と。そして、 その想いを楽曲へと託したロックバラード「トナリアウ」でライヴは親密なムードに包まれて幕を閉じた。

この日、最初から最後まで真っすぐにお客さんと対峙したTHE ORAL CIGARETTESの誠実な音楽と真摯な言葉は、明日を生きる私たちに確かな勇気をくれるものだった。なお、このライヴの模様はスペースシャワーTVで6月16日(土)22:00よりオンエアされる。

【セットリスト】
01.嫌い
02.5150
03.気づけよBaby
04.ハロウィンの余韻
05.S-LOW
06.通り過ぎた季節の空で
07.DIP-BAP
08.N.I.R.A
09.踊り狂う人形
10.ミステイル
11.A-E-U-I
12.ReI
13.Shala La
14.起死回生STORY
15.容姿端麗な嘘
16.カンタンナコト
17.狂乱Hey Kids!!
18.BLACK MEMORY
EN1.トナリアウ

photo by Viola Kam(V'z Twinkle)

『SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU” ~THE ORAL CIGARETTES~supported by uP!!!』

放送日時:6月16日(土)22:00~23:00ほか
出演:THE ORAL CIGARETTES
番組詳細
http://sstv.jp/lwy24

【公開収録概要】
開催日:5月14日(月)
開場 18:30 / 開演 19:00
収録場所:Shibuya O-EAST
※募集時非公開
募集人数:合計650名(完全無料招待制)

関連番組:『THE ORAL CIGARETTES MUSIC VIDEO SPECIAL』
6月16日(土)21:00~22:00ほか

4月14日@Shibuya O-EAST
4月14日@Shibuya O-EAST

photo by Viola Kam (V'z Twinkle)

OKMusic編集部

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